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　 9月。だいぶゲームライクな練習メニューを行っていた。OSGの練習はとにかく走る。そのぶん素早い判断を求められるが、「今のは良かった」「今のはこうした方がいい」「今のは…」と人一倍声を掛けられていたのがこの陳選手だ。一貫して見せた強気な攻めに、さらに磨きをかけている。

きっかけは中村監督との出会い
「大学の時は、まず帰化しないとスーパーリーグで出来ないので、帰って向こうのプロリーグで続けようと思っていました。でも4年生の時の合宿で中村監督に声を掛けられ、話すうちに日本でプレーしたいという気持ちが強くなりました。
卒業後は鹿児島のチームに在籍しましたが、本当にお世話になりましたね。帰化のことでも力になってくれて、OSGの方も含めて皆のおかげで帰化できました。恩返しという気持ちも込めて、初めてのスーパーリーグで貢献したいです。

中村監督の指導を受けてみて思うことは…細かいことも言ってくれて、“親切なおじさん”という感じ(笑)。それからすごく熱い。そこが好きですね。怒りっぱなしではなく、へこんだ時はフォローしてくれるんです。」

ベストを尽くすチーム
「OSGにひかれたのは、高校生からスーパーリーグのチームまで、どんな相手でもコートに立ったら自分のベストを尽くすからです。バスケットに対する姿勢が本当に素晴らしいですね。
その中に入ってすぐの時はキツかったです。鹿児島のチームは練習は週に2回くらいでしたが、OSGは毎日だし人数も少ない。怪我人が出たりすると4on4で交代なしの時などもありました。少しづつ慣れてきましたが、体力はまだ課題の1つですね。やっぱりうちは走るチームなので、体力がないと勝負ところで集中したくてもできなくなってしまいます。でも、自分ではだいぶついてきたんじゃないかなと思いますよ。」

得点力で貢献したい
「逆に得意なのはシュートです。どこからでも打てるし、1on1も好き。OSGは、去年のデータを見ると、日本人の得点が少なく、あまり絡んでいないように思いました。だからオールジャパン(JBLチームは外国人は出場できず、その他はオンザコート1)ではベスト16止まりだったのではと思うんです。そうすると、今年リーグ優勝するためには日本人の得点が重要になってきますよね。自分は得点の面で特に期待されていると思うので、応えたいです。」