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　8月31日。開幕まで後2ヶ月となった澤岻直人選手に聞いた。「アイシンでやってみて？まだ基礎的な個人技術の練習が主で、チームとしてやっていないからわかりません。でも、選手も、やっていることも“うまい”っていうのはわかります。やっぱり、ベテランの方は考え方が違いますね。バスケットの仕方がうまいです。その中でやるにあたって、“澤岻はミスが多い”と言われるので、まずミスしないようにしたい。JBLというリーグ自体も、いかにミスせずやっていくかっていう世界ですよね。」と言うが、こうしてJBLでやっているのが実はまだ信じきれないでいるという。

予想外だったスーパーリーグ
「大学3年から4年にあがる時点でも、こうしてスーパーリーグでやれるなんて思っていなかったんです。
だからいざお話を頂いた時は少し迷いました。でも、大学のスタッフの方のアドバイスを聞いて、行ってみようという気になりました。何といってもアイシン精機は日本で1番のチームだし、佐古(賢一)さん、佐藤(信長)さんと一緒にやれるチャンスってなかなかめぐってこないんじゃないかと思ったんです。今までみたいに能力だけでやっていてもすぐに終わってしまう。上のレベルではそれでは通用しないし、もっとすごい人がいるわけだから、長くトップレベルでやってきた人の知恵に触れてみたい、そして力をつけて貢献したいと思ったんです。」

教えてもらえる喜び
「アイシンでは新人が1人ということもあって、色々なことを教えてもらっていますよ。後藤(正規)さんや外山(英明)さんからは社会人としての人付き合いとかも(笑)。佐古さんや佐藤さんからはガード的なことに関してのアドバイスももらいます。ミスした時とか、質問した時とかが多いですね。内容は、言えません。だってこうして同じチームにいるからこそ教えてもらえるのに、それを他の人に言っちゃったらダメでしょ。
自分は大学ではどちらかというと2番(GF)で、コントロールやゲームメイクより点を取る事が多かったから、ガード的なことは初めてで、普通の大学生だったら出来ている基本もわからなかった。そうして基本がないから、ミスも出てしまうんです。だからこれから学べることは少しでも学んでいきたいですね。そして他の選手に“澤岻とバスケしたい”と思ってもらえるような選手になりたいです。」

イメージとの戦い
「自分は昔から、浮付いているっていうか、ふわふわして見られがち。スプリングキャンプの時も、ジェリコHCに“君の良くないところは一生懸命じゃないこと”と言われたけれど、もちろん手なんて抜いていない。でも、周りが見えなくなって、いいバスケットが出来なくなるような“一生懸命”ではダメだと思うんです。そう思ってその違いを出しているつもりなんですけどね…。
大学ではいつもほぼフル出場だったから、 40分出る身体になっているということもありますね。ファールをしないように、とかゲームの流れを感じ取って、とか。でもそれではJBLでは通用しない。自分からすればファールぎりぎりの厳しいディフェンスをしても、40分乗り切れるような人ばかりだから、プレースタイルは変えないと、と思いますね。
それにやっぱり、真面目にやっているのに“マジメにやっていない”って思われるのは、選手として損ですからね。」

引き出しを増やしたい
「今シーズン、自分がもしゲームに出してもらえるとしても、3～5分、長くて10分だと思います。その中でどうパフォーマンスするか。よく“澤岻は1on1とかの能力がある”と言われるけれど、自分では全然思いません。だってダンクできるわけじゃないし、3ポイントシュートだって100％ではない。ヘルプディフェンスをされて止まったら、読み勝負になるからやっぱり100％は決められない。じゃあ、どうしたらいいんだろう？って考えるんです。