| ＜JBLルーキーインタビュー＞
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〈2〉『前を見て』
鵜澤 潤(うざわ じゅん)／三菱電機 196��95kg／CF 千葉県出身 市立船橋高-日体大 高校生のとき、お手本のようなインサイドのポジション取りと、 左手から放たれる柔らかなアーチの3Pシュートが印象的な選手だった。 ジュニア代表(今のU-18)として世界ジュニアも経験したほどだったが、 大学に入ってからの彼は“変わっていない”ように見えた。 伸び止まりなのか―そうではなかった。 彼の力が本当に生きるのは、この「JBL」という場だったのだ。 |
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| 9月2日、鵜澤は三菱電機体育館に、母校・日体大を迎えた。夏合宿恒例の練習試合。今年は“胸を貸す”方だ。 「OBとしてはけちょんけちょんにしなきゃ！って感じですね。それが後輩のためです。自分の代では負けた(トーナメント7位、リーグ2位、インカレ8位で3大大会優勝なし)ので、言葉ではなくてもプレーで伝えなくては、という気持ちが強いんです。今年もトーナメントでベスト16止まりだったから、真剣に取り組まないと結果がついてこないよ、って。」 今までの甘えを捨てる 「5月から合流して、4ヶ月目です。学生と違って、厳しいですね。今までは、自分で言うのもなんですが、試合に出て当然、それもスタートでって環境だったのに対して、今はトップ3のチームでついていくのがやっと。だから、今までの自分の甘えを捨てて、ハングリー精神で取り組まないと試合に出られないどころではなくチームのためにも自分のためにもならないですね。 ここでの練習は、大体2時間以下。その中で本当に集中してやらないといけません。学生の時は、正直気が進まないこともあったけれど、ここではきついかもしれないけれどやらなきゃ！という気持ちになりますね。サボっていたら同じポジョションの誰かと差が付くんだぞって自分に言い聞かせています。その気持ちがないと、ここでバスケットをする資格はない。皆そういう意識でやっているんです。厳しい道でも自分で選んだのだし、チームのためにもやるしかないです。」 意識の高いスーパーリーグ 「JBLは、“1人1人が高い意識を持って、真剣にバスケットのことを考えている人がいる”というイメージだったのですが、実際間違っていなかったです。その中で三菱を選んだのは、OBの方がたくさんいて心強かったからです。学生の時期が重なって一緒にやった方はいないのですが、できていないところは注意してくれるし、わからないことは教えてくれます。 同じポジションには、良い選手がいますが、お互いに試合に出たい！という気持ちを持ってチーム内でいい競争が出来て2人とも良くなっていけば、チームのためになると思います。去年3位だったのですから、今年は勝ってもおかしくない。期待して良いのではないかと思います。個人的には…不安と期待が半々です。遠征は経験しているので大丈夫ですが、やっぱり初めてなので。でも、たぶん大丈夫です！」 ポジションアップ 「ディフェンスと外からの攻めは、求められているところでもあると思うし頑張らなきゃと思います。もともと高校時代からアウトサイドのプレーも得意だったのですが、自分が外に出たらリバウンドが取れなくなってしまうので、大学になって少しずつ出るくらいでしたね。ここではスタッフの方もなるべ外でと言ってくれて、自分も覚えていけたらと思っていたの |
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でいいチャンスと思って勉強しています。色々な人の技を参考にしていますが、大野(篤史)さん、岡村(憲司)さんは特にすごいですね。実際同じ動きをするのはまだ難しいのですが、練習あるのみですね。“大型2･3番プレイヤー”になりたいです。」
代表への思い 「代表には、いつかは自分も入ってやろう、日の丸を背負っていこう、というのはありますよ。でもスプリングキャンプの段階ではジェリコHCの要求に達せなかったけれど、やっぱり同学年の柏木(真介・日立)、山田(大治・トヨタ)には負けていられないし、活躍しているところを見ると自分も、と思います。実力の世界ですから、今は実力がないと思うしかない。素直に受け止めて、どうしたらいいか考えて、そして体を使って練習するしかない。呼んでもらえるように頑張っています。」 持ち前のプラス思考で貢献したい 「リーグでは、チームが勝ってくれる事が第1です。そして、自分も少しでも貢献できるようにしたいです。そのためには、やることをしっかりやって、自分の足元を固めないといけないですね。まだ出来なくて怒られることもありますが、下を向いてもしょうがないし、基礎から質問したりして、へこまないようにしています。それに、コミュニケーションも大切にしたいですね。それ1つで負ける事だって十分にあるので、声を出して。ムードも大事だと思うので、明るさを生かしてムードメーカー役も果たしたいです。それに、途中から出る、という経験も、少ないですが逆に自分が何を要求されているかわかりやすいとも言えますよね。 去年は3位でしたが、3位に終わってしまったじゃなく3位になれたと考えて、そこまで来れたのだから今年はどうしたら優勝できるか、と考えて、チーム一丸で去年以上の成績を目指したいと思います。 プラス思考ですか？確かにあまり落ち込まないタイプではあります。“次”って切り替えるのが早い、昔から。でも、裏を返すと学生の時は結局それで勝てなかったから、切り替えた分しっかりやりたいです。そうじゃないと、自分が変わらないので。 今は正直、“JBL”という実感はわからないけれど、いざ始まったら“自分もJBLでやっているんだな”ってわいてくると思います。貢献できるよう、頑張ります。」 （2004年9月2日インタビュー） |
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＜取材・文 北村美夏＞ |