男女ベスト8出揃う  2003.12.10 

<男子第55回女子第50回全日本学生バスケットボール選手権記念大会
全日本学生バスケットボール選手権大会(インカレ)は10日、東京の代々木第1・第2体育館で男女3回戦を行った。男子は、2回戦でそれぞれシード校を破った明治大−中央大戦は中央大が制した。早稲田大−東海大戦は延長にもつれこむ激戦となった。それ以外はシード上位校が順当に勝ち上がった。女子は、愛知学泉大が鹿屋体育大に破れ、20年間続いていたベスト8進出を逃した。
今日勝ち上がった男女8校は、2004年1月の全日本総合選手権出場権を獲得した。



<第55回全日本学生バスケットボール選手権記念大会 男子Bブロック3回戦 東海大vs早稲田大>
12月10日(水) 会場:代々木第1体育館

TEAM



TEAM
87
15
1st
11
78
東海大
26
2nd
21
早稲田大
(関東10位)
14
3rd
15
(関東5位)
12
4th
20
20
OT
11

今年10月、9シーズン振りに昇格した関東1部リーグで得点王を獲得した#4朝山率いる早稲田大学と、#14石崎、#15竹内ら全日本ジュニアメンバーを揃える東海大学が、早くも3回戦で顔を合わせた。

序盤、#4朝山らが積極的にシュートを狙うも入らない早稲田大学に対し、#9吉留のポイントで東海大学に11−15と先行される。第2クォーター、開始3分で#5村山が3つ目のファールを犯してベンチに退くなど早稲田大学はリズムを掴めず、#14石崎を中心にバランス良く得点を重ねる東海大学に二桁のリードを許す。終盤、早稲田大学は#13菅原がつなぎ、32−41と一桁差に詰めて前半を終える。

両校守り合う展開となった第3クォーター、残り17秒で、早稲田大学のインサイドを支える#5村山がオフェンスチャ−ジングを取られてファールアウトとなる。苦しくなるかと思われたが、続く第4クォーターでは、代わって入った#8木村が連続得点をあげるとディフェンスも冴え、残り2分で60−60の同点とする。さらに#15高島が東海大学#15竹内らのファールを誘い、フリースローを確実に決めて6点のリードを奪う。しかし、すぐさま東海大学#14石崎にスリーポイントシュートを入れ返される。残り32秒で66−63と3点差にされての早稲田大学の攻撃。東海大学#12阿部のファールにより、早稲田大学#13菅原がフリースローを得る。1投目を決めて67−63。13秒を残すのみとなったが、東海大学#14石崎にファールによるフリースローを与えてしまう。1投決めての2投目をはずし、#13池田のスリーポイントシュートにかける東海大学。ボールはリングを通過し、延長にもつれこんだ。

5分間の延長でも、残り1分45秒となっても72−74と離れない。追いつきたい早稲田大学だが、#4朝山、#15菅原のミスが出てしまい、速攻でもシュートが嫌われ、残り50秒で72−78と苦しくなる。さらに東海大学#15竹内にバスケットカウントを決められ72−81となるが、#13菅原がスリーポイントシュートを決め残り30秒で75−81とする。ファールゲームに持ち込んだが、東海大学#12阿部#15竹内らにフリースローを確実に決められ、78−87で試合終了となった。



<第55回全日本学生バスケットボール選手権記念大会 男子Cブロック3回戦 青山学院大vs大東文化大>
12月10日(水) 会場:代々木第1体育館

TEAM



TEAM
78
17
1st
19
82
青山学院大
25
2nd
14
大東文化大
(関東11位)
23
3rd
26
(関東3位)
13
4th
23

今年6月の関東新人戦初優勝の立役者である#15岡田、#10佐藤らを擁する青山学院大学が、関東3位の大東文化大学に挑んだ。

第1クォーター、大東文化大学のオフェンスに青山学院大学はファールがかさんでフリースローによる得点を与えてしまうが、9日の2回戦で3得点と不調だった#15岡田のシュートが決まり、17−19とする。第2クォーターは、大東文化大学のシュートがリングに嫌われる間に、#9鈴木が得点を重ね、9点リードと健闘する。

第3クォーターは青山学院大学#9鈴木、#15岡田や、大東文化大学#6西塔、#14孟らの点の取り合いとなり、勝負は65−59の青山学院大学5点リードで第4クォーターに持ち越される。

第4クォーター、青山学院大学は開始3分で73−63と差を広げるが、逆にその後2分間で73−68と詰められてしまう。タイムアウトをとるも、残り4分、バスケットカウントを与えてしまい、フリースローのリバウンドシュートもねじ込まれて73−74と一気に逆転される。さらに大東文化大学の厳しいディフェンスにあって、スローインでファールを犯してしまい、残り2分、73−76とされ再びタイムアウトをとって流れを引き寄せようとする。

タイムアウト明け、青山学院大学はスリーポイントシュートを入れ返して同点とし、さらに両校ワンゴールずつ取り合って78−78の残り30秒で大東文化大学の攻撃。#4勝又のインサイドプレーを青山学院大学#5太田が止めきれず、ファールを取られてしまう。78−80となって、カウントワンスローははずれるも、青山学院大学のスリーポイントシュートも入らない。残り8秒でファールゲームに持ち込み、78−82で青山学院の攻撃。しかし、運びでヘルドボールとなり、ジャンプボールは大東文化大学に渡る。ボールを高く投げ上げ、残り4秒を使い切った。



<第55回全日本学生バスケットボール選手権記念大会 男子Bブロック3回戦 日本大vs慶應大>
12月10日(水) 会場:代々木第1体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
96
17
1st
20
76
 
日本大
27
2nd
12
慶應大
(関東4位)
17
3rd
23
(関東8位)
35
4th
21

関東1部リーグ日本大学のセンター#5山田は200cmの4年生。対して関東2部リーグ慶応大学のルーキー#16竹内(公輔)は203cm。ビッグマン同士の対戦が実現した。

第1クォーター、日本大学#5山田にボールが集まるが、慶応大学#16竹内はディフェンスで健闘する。攻めては慶応大学#10志村のゲームメイクが冴え、20−17とリードする。しかし第2クォーター、日本大学#5山田のシュートが決まりだすと、慶応大学はその勢いを止められず、オフェンスでもわずか12点に抑えられて32−44と二桁のリードを許して後半へ。

第3クォーターも流れは変わらず、開始3分で35−52と点差を広げられてしまう。ここで、2−3ゾーンを敷いた慶応大学のディフェンスがあたる。失点を抑える間に#8石田、#11辻内、#16竹内らの得点で残り3分で47−58と差を戻し、さらに残り1分で55−58とする。最後に日本大学#15蒲谷にスリーポイントシュートを沈められるも、55−61の6点差まで詰め寄る。

逆転を試みた第4クォーター、先制して4点差とし、引き続きゾーンディフェンスを敷く。しかし、日本大学#7中村、#15蒲谷に一転高確率でスリーポイントシュートを決められ、残り7分で57−69と再び突き放される。再び差を詰めようとするが、残り2分20秒に#15志村がファールアウトし、司令塔を失ってしまう。慶応大学は#16竹内のインサイドプレイに託すが、日本大学#5山田に押さえ込まれる。運びのディフェンスでもファールがかさんでしまい、与えたフリースローを確実に決められ、力尽きた。



<第55回全日本学生バスケットボール選手権記念大会 女子3回戦>
12月10日(水) 会場:代々木第1・第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
52
5
1st
16

81

 
早稲田大
23
2nd
15
大阪人間科学大
(関東7位)
12
3rd
32
(関西1位)
12
4th
18
 
71
22
1st
15
76
 
愛知学泉大
16
2nd
23
鹿屋体育大
(東海1位)
19
3rd
24
(九州1位)
14
4th
14
 
70
19
1st
17
80
 
松蔭女子大
15
2nd
24
大阪体育大
(関東4位)
15
3rd
16
(関西3位)
21
4th
23
 
73
21
1st
15
55
 
専修大
15
2nd
13
筑波大
(関東1位)
20
3rd
10
(関東5位)
17
4th
17
 
77
22
1st
10
61
 
東京学芸大
15
2nd
20
東北学院大
(関東9位)
15
3rd
9
(東北1位)
25
4th
22
 
70
19
1st
17
64
 
桜花学園大
13
2nd
17
拓殖大
(東海2位)
20
3rd
11
(関東3位)
18
4th
19
 
61
14
1st
17
80
 
福岡教育大
8
2nd
20
武庫川女子大
(九州2位)
16
3rd
23
(関西2位)
23
4th
20
 
86
25
1st
16
38
 
日本体育大
21
2nd
7
日本女子体育大
(関東2位)
19
3rd
11
(関東8位)
21
4th
4

 



<第55回全日本学生バスケットボール選手権記念大会 男子3回戦>
12月10日(水) 会場:代々木第1・第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
70
14
1st
28
89
 
明治大学
30
2nd
12
拓殖大
(関東14位)
15
3rd
28
(関東13位)
11
4th
21
 
89
27
1st
12
61
 
法政大
24
2nd
17
中京大
(関東7位)
27
3rd
11
(東海2位)
11
4th
21
 
59
12
1st
15
94
 
天理大
10
2nd
25
筑波大
(関西5位)
23
3rd
28
(関東6位)
14
4th
26
 
58
15
1st
21
61
 
愛知学泉大
18
2nd
16
日本体育大
(東海1位)
9
3rd
7
(関東2位)
16
4th
17
 
63
15
1st
8
47
 
専修大
20
2nd
9
近畿大
(関東1位)
11
3rd
14
(関西1位)
17
4th
6


<取材・文 北村美夏>

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