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インカレ開幕 2004.11.29
11月29日、代々木第1・2体育館で男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会(インカレ)が開幕し、女子・男子1回戦が行われた。
ワンゴール差からダブルスコア、点の取り合いやロースコアゲームなど様々な試合が見られた。
明日30日に男女1回戦の残り半分を行なう。


<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 女子1回戦>
11月29日(月) 会場:代々木第1・2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
73
14
1st
32
85
 
大阪体育大
23
2nd
12
専修大
 
10
3rd
25
 
26
4th
16

スターティングメンバー
専修大:#4関、#5川村、#6長南、#8山下、#11岩崎
大阪体育大:#4宮内、#9三根、#10渡辺、#14植田、#15三吉

 大会の開幕試合は関東3位の専修大と関西4位の大体大という好カードとなった。

 先手を取ったのは専修大。#4関が先制のワンドリシュートを決めるとそのままジャンプシュート、3ポイントシュートと荒稼ぎする。さらには#5川村の3ポイントシュートも決まり、残り5分30秒13-4となって大体大はたまらずタイムアウトを取る。大体大はバックコートからディフェンスでしかけるが、専修大#8山下が強気のドリブルで突破していく。#8山下、#4関と面白いように3ポイントシュートが決まり、残り3分再びタイムアウトとなった時には23-6と差を付ける。だがここから大体大#5神谷が連続で3ポイントシュートを決め返し意地を見せる。さらに専修大は運びでヘルドボールに持ち込まれるが、残り20秒で#6長南がバスケットカウントを決め32-14と第1クォーターだけで大きくリードを奪う。

3Pシュートを7本決めた専修大#4関
 しかし第2クォーター残り7分、ベンチに退いていた大体大#15三吉がコートに戻るとリバウンドからチャンスを作り、#14植田とのコンビでバスケットカウントを決めて残り5分40秒38-28と点差を半減させる。専修大は一転シュートが落ちてフリースローの得点しかあげれず、その間に大体大#5神谷がスクリーンを抜けてフリーでの3ポイントシュートを沈め残り2分には41-35と6点差に詰め寄る。専修大はタイムアウト後#6長南がうまくフリースローをもらって加点するが、終了間際に大体大#7森下に1on1を決められ44-37と何とかリードで終える。

  第3クォーターは専修大#4関の3ポイントシュートで始まり、積極的に外からシュートを打っていくのに対し、大体大はセンター#15三吉がインサイドで攻め残り6分25秒41-51とついていく。だがディフェンスでプレッシャーをかけるも3人目のローテーションが遅れ、結果的に専修大にフリーのシュートを許してしまう。さらに#10渡辺が3ポイントシュートを決めてもすぐに専修大#4関に返されるなどじりじりと離され、残り4分25秒44-59と差が開く。リバウンドでセカンドチャンスを得るがそれも生かせず、残り3分タイムアウトを取るが、残り1分50秒逆に専修大#4関に3ポイントシュートを決められ44-62と差が開く。#9三根がバスケットカウントを決めるが、専修大#10伊藤にレイアップ、さらにはブザービーターとなる3ポイントシュートまで決められ47-69と20点差をつけられる。

  第4クォーター、専修大は#10伊藤が2本決め73-47として大体大にタイムアウトを取らせダメ押しかと思われたが、代わったばかりの大体大#5神谷が3ポイントシュート決める。さらに#15三吉を中心にリバウンドに粘って加点し、残り5分には56-77まで詰めてタイムアウトとなる。だがここで専修大#10伊藤・#9中川が3ポイントシュートを決め引き離す。スタートメンバーを下げる専修大に対し、残り1分35秒63-85と大体大は差を詰められない。この後大体大#14植田が連続得点で意地を見せるが及ばず、シュートを確率よく決めた専修大が85-73で勝った。
(北村美夏)


<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 女子1回戦>
11月29日(月) 会場:代々木第1・2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
62
17
1st
13
65
 
長野経済短期大
20
2nd
21
東京女子体育大
 
12
3rd
20
 
13
4th
11

スターティングメンバー
長野経済短期大:#4志賀、#5田中美、#6田中愛、#7野溝、#8茂木
東京女子体育大:#5柳沼、#6野田、#9岡、#13飯塚、#17張替

 「いつも走っていたところへのパスでした」。(長野短大#4志賀)

 前半は37-34と長野短大のリード。後半開始早々連続得点で38-40と逆転されるが、#5田中美がフリースローをもらって粘る。その後長野短大がプレッシャーから中・外ともに落としてしまうのに対し、東女体はフリースローで着実に加点していく。そして長野短大の3ポイントミスのリバウンドから東女体#11菊地の3ポイントシュートにつなげ、残り1分52-46とリードを広げる。長野短大は3Q終了間際に#4志賀の3ポイントシュートがやっと決まり、54-49で最終クォーターへ。

 第4クォーターは長野短大が前半のリズムを取り戻して攻守ともに前へ出て、24秒オーバータイムを取る。その後にフリースロー、さらに#4志賀のトップからの3ポイントシュートが決まり、残り7分30秒56-56と振り出しに戻す。だがインサイドで続けて決められ、残り6分25秒56-60でタイムアウト。そこから#4志賀が起点となって残り4分30秒もう1度追いつく。だがその直後に東女体#5柳沼への裏パスからのシュートを決められ、2点ビハインドのまま残り1分を切る。好守をなかなか得点に結び付けられないが、残り30秒で#4志賀がボールをカット、走っていた#6田中愛へラストパスを送る。起死回生のゴール下を冷静に決めるが、東女体#6野田が混戦から少し流れながら放ったロングシュートはブザーの後にゆっくりとゴールに吸い込まれ、長野短大の勝利はならなかった。
(北村美夏)


<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 男子1回戦>
11月29日(月) 会場:代々木第1・2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
90
24
1st
22
72
 
明治大
20
2nd
25
浜松大
 
16
3rd
16
 
30
4th
9

スターティングメンバー
明治大:#4宍戸、#6樋渡、#8神崎剛、#14根岸、#15古橋
浜松大:#7藤田、#8奥田、#9小形、#13ウィットグレン、#14高村

 第1クォーター、浜松大は#14高村の1on1・#13ウィットグレンのリバウンドシュートともにリングに嫌われるがさらにそのリバウンドに飛び込み、明治大#8神崎剛に3ポイントシュートを決められれば#8奥田が返しと残り4分13-14とついていく。明治大は積極的に外から打つシュートが入らないが、残り2分30秒#13横尾が決めると勢いに乗り、代わったばかりの#12緒方の1on1や、#4宍戸の3ポイントシュートと次々と決める。だが浜松大も終了間際に#14高村が1on1を決めて22-24とする。

  第2クォーター、明治大がシュートを落としている間に浜松大はそのリバウンドからインサイドや#8奥田のバスケットカウントで30-24とリードする。残り6分0秒には#9小形の3ポイントシュートで33-25まで差を開くが、明治大#10黒田に囲まれながらのリバウンドシュートを続けて決められ残り3分50秒37-34となってタイムアウトを取る。その後は明治大#17北向・浜松大#9小形・明治大#8神崎剛と3ポイントシュートを決め合えば。続いてフリースローを決め合いと譲らず、最後は明治大#10黒田、浜松大#13ウィットグレンの両センターが決めて47-44の浜松大リードで終える。

リバウンドシュートでチームを
勢いづけた明治大#10黒田

  第3クォーター、浜松大が#8奥田の3ポイントシュート、#14高村のフリースローで再び差を広げる。明治大は#10黒田の3ポイントシュート・ゴール下でついていくが、3ポイントシュートが続けて落ちてしまい残り5分20秒49-59と2桁差をつけられる。その後も攻めあぐみ、残り3分35秒タイムアウトをとるが、#17北向のチャージングや#10黒田がブロックされるなど詰められない。だが残り2分#13横尾がロングシュートを決めて悪い流れを断ち切ると、#10黒田のリバウンドシュート・#8神崎剛の3ポイントシュートのバスケットカウントと一気に追い上げる。浜松大は最後にフリーのシュートチャンスを作るも#13ウィットグレンがゴール下を落としてしまい63-60と前半の貯金で何とかリードを保つ。

  第4クォーター、浜松大が1on1のシュートを落とす間に明治大#8神崎剛・#10黒田が決めて勢いに乗ったまま逆転する。残り8分15秒63-68となったところで浜松大はタイムアウトを取って立て直そうとするが、外のシュートが続けて落ちる間に明治大#10黒田にゴール下を決められ残り6分35秒66-76と逆に2桁差をつけられライムアウトを取る。だが#8奥田が3ポイントシュートを決めるのが精一杯で、明治大#10黒田を止められずそのリバウンドから#17北向・#8神崎剛の3ポイントシュートにつなげられ、残り2分69-86と大差をつけられる。その後も浜松大は残り1分を切ってから#6熊谷が3ポイントシュートを決めるのが精一杯で、72-90と最後に地力の差を見せられ力尽きた。
(北村美夏)

攻撃の基点になった
浜松大#9小形
浜松大・木宮監督
「最後は時間がありませんでしたね。スタートの5人で引っ張ったけれど、今まで40分フルで使ったことがなかったし疲れてしまいました。こっちはぎりぎりなのに対して相手の方が層が厚かったですね。余力がある分シュートの確率も良い。こちらは#14高村など最後はおかしくていったん下げたかったのですが。勇気を持って下げられないのは控えのいない弱さですね。来年はもう少し控えのメンバーも使っていけるようにします。
もう1戦やりたかったけれど関東の壁は高いですね。去年は出ていないし、目標はとりあえず1つ勝つことでした。第8シードのブロックだったので選手は全くチャンスがないわけではないと、最高ベスト16なのですがべスト8を目指そうとやったのですがね。点取り合戦はうちの本来のスタイルではなかったです。
(#13ウィットグレンは)今日は得点を取れなかったですね。シュートが入らなくてのって行けず、それがディフェンスにも影響してしまいました。チーム的にもイージーをいくつも落としてしまったのは大きかったです。彼が出ているときはそこで取って、いない時は全員でリバウンドにいってつなぐ、と考えていたのですが第4クォーターはそれが逆になってしまいました。ディフェンスリバウンドは弱点で課題だったのですが、ウィットグレンがいる分取ってくれるのでつい他の子は甘えてしまって習慣が身についていなかったです。
(この試合で得たものは)2・3年生が主体のチームなのでこのままやっていけば関東でも勝てなくないと思います。来年に向けての手応えはつかめました。最終的にはインカレで勝ちたい。地方勢には厳しいですが関東一極を打破したいですね。前は関東というだけで遠い存在でしたが、今は選手の意識も違ってきて同じ学生という雰囲気になってきました。うちは(レベルの)幅の広いごちゃ混ぜチームですが皆頑張る子ばかり。目標に近付いていると思うのでまた頑張ります。」


<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 男子1回戦>
11月29日(月) 会場:代々木第1・2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
50
13
1st
14
69
札幌大
10
2nd
21
愛知学泉大
 
15
3rd
13
12
4th
21

スターティングメンバー
札幌大:#7菊地、#8寿崎、#11東村、#15山本、#17渋谷
愛知学泉大:#4南部、#5桜井、#6足立、#10庄司、#11三浦

学泉大・山本明監督
「(初戦の出来としては)こんなもんでしょう。初戦の硬さもあったし、相手がゾーンで小さく守ってきたのでビッグプレイヤーのいないうちは厳しかった。特に前半は大きいほうから順にファールトラブルでいなくなってしまったのでね。でも持ち味のディフェンスから流れをつかんでいけたと思います。3Qの入り方は良くなかったけれど何とかコントロールしたという意味で、こんなもんです。ただ中(インサイド)のプレイヤーの点が15〜20点足りない分、接戦になりました。でも変な競り合いでもなく、うちのスタイルが出ました。
(次の試合に向けて)今年は勝ちますよ。自信を持ってやっています。次は今日みたいな試合じゃない。今日は、選手たちの頭にどうしても次のことがあったんでしょう。といってもフルでやる必要もないし、トーナメントなので1点勝っていればいい。手を抜くというわけではないけれど集中の駆け引きでしたね。今日のじゃ勝てませんが、次に合わせます。
(前日に代表の大会から帰国した桜井選手は)疲れ?はそんなにはないでしょう。気を張っているのでしょうがね。4年生だし、やってくれると信じているし、やる選手ですよ。今日は色々なプレーが試せていました。ダンクもそうだけれどその前のディフェンスでカットできたのが良かったと思います。」

(北村美夏)

代表遠征より昨日午後帰国しながら
スタートに名を連ねた学泉#5桜井


<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 男子1回戦>
11月29日(月) 会場:代々木第1・2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
92
20
1st
11
66
 
拓殖大
29
2nd
18
倉敷芸術科学大
 
18
3rd
18
 
25
4th
19

倉敷芸科大・荒木コーチ
「相手の拓殖大は去年3位のチームでしたから、臆することなくやろうと試合前には言っていました。点数的には差がついてしまいましたが、気持ちでは負けないというプレーはできていたと思いますね。地方のチームが関東のそれも昨年3位のチームに66点取れたというのはよかったと思います。今日のゲームはこれまでで一番いいゲームでした。最後にみんなで1つになることができましたね。ベストを尽くすことができて、これがまた来年につなげられると思います。」

倉敷芸科大・#4竹林選手(写真)
「拓殖大は上手かったですね。高さもスピードもありました。いい選手もたくさんいますし。今日はとにかく監督から「せめろ!」と言われていたので攻め続けるだけでした。結果として22得点取れたのはよかったです。(7月の)選抜で関東とかともやったりして、あれがいい経験になりましたね。拓殖大では#9(小島選手)が上手かったですね。今日のゲームの経験は本当に勉強になりました。昨年3位のチームに26点差というのは頑張った結果だと思います。これを下級生たちにも伝えていって、来年に活かしていってもらえる様にしたいです。」



<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 男子1回戦>
11月29日(月) 会場:代々木第1・2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
103
24
1st
4
54
 
東海大
24
2nd
15
九州国際大
 
29
3rd
20
 
26
4th
15

九州国際大・#15野中選手
「今日は力の差を思い知らされました。東海大に対しては高さがあって走るいいチームだというように思っていました。身長では勝てませんから平面的なバスケットをして、とにかく走ってついていこうというように考えていました。試合序盤で一気に離されたのはやはり緊張もあると思います。ハーフタイムでは「点差がついても最後まで喰らい付いていこう」と話しました。全体的には自分は全然力を出し切れなかったのですが、後半からは開き直れたのもあって少しは自分らしいプレーができたように思います。インカレに出場して、関東の強豪チームと試合ができて、とてもいい勉強になりました。関東のチームはディフェンスがとてもしっかりしていますし、オフェンスも決めるところはきっちり決めてきます。これからまたもっとしっかり走り込みからやって、来年につなげたいです。」
 


<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 男子1回戦>
11月29日(月) 会場:代々木第1・2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
51
11
1st
30
102
徳山大
13
2nd
21
大東文化大
 
10
3rd
26
17
4th
25

徳山大・#5竹永選手(写真)
「今日は全然シュートが入らなかったし、力のさもありました。でも点差がついても頑張ってついて行こうと思ってやりました。後半は少し自分らしい動きもできましたね。この4年間は辛いこともあったけど楽しかったです。来年も是非後輩たちに頑張ってもらってインカレに出場してもらいたいですね。インカレは地方のチームにとってはまず出場することが目標になりますが、なかなか勝てなくても経験になりますから。」
 

<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 女子1回戦>
11月29日(月) 会場:代々木第1・2体育館

TEAM
 



 
TEAM
76
14
1st
12
44
 
立命館大
19
2nd
4
愛知大
22
3rd
15
 
21
4th
13
 
76
22
1st
14
56
 
日本女子体育大
21
2nd
15
仙台大
16
3rd
11
 
17
4th
16
 
45
7
1st
15
72
 
札幌大
12
2nd
10
大阪人間科学大
 
18
3rd
22
 
8
4th
25
 
67
22
1st
22
62
 
広島大
16
2nd
15
西南女学院大
10
3rd
13
 
19
4th
12
135
33
1st
17
40
 
愛知学泉大
27
2nd
9
浅井学園大
35
3rd
9
 
40
4th
5
81
19
1st
11
45
 
桜花学園大
20
2nd
8
青山学院大
25
3rd
10
 
17
4th
16


<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 男子1回戦
11月29日(月) 会場:代々木第1・2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
79
27
1st
35
108
東北学院大
18
2nd
17
青山学院大
 
13
3rd
26
21
4th
30
 
69
13
1st
20
84
鹿屋体育大
14
2nd
20
早稲田大
 
15
3rd
29
27
4th
15
 
119
29
1st
13
58
 
日本大
26
2nd
6
愛媛大
 
35
3rd
23
 
29
4th
16

<取材・文 北村美夏>

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