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女子準決勝・男女5〜8位決定戦:女子決勝は筑波大-大阪人間科学大 2004.12.3 |
12月3日、代々木第1・2体育館で男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会(インカレ)の4日目が行なわれ、女子準決勝と女子・男子5-8位決定戦が行われた。 女子の準決勝は、白鴎大-大阪人間科学大は白鴎大が後半追い上げたが及ばず。筑波大-鹿屋体育大は筑波大が第4クォーターに突き放した。順位決定戦も熱戦となり、桜花学園大-武庫川女子大はオーバータイムの末武庫川女子大、専修大-立命館大はラスト20秒での#5川村の3ポイントシュートで専修大が競り勝った。 男子は5-8位決定戦のみ行なわれ、日体大が東海大に、法政大が青学大にそれぞれ勝った。 |
ルーズに飛び込んだ#4山本を起こす 武庫川女子大の4人 |
明日4日は男子準決勝:専修大-拓殖大、慶應大-日大と5-6位決定戦(男:日体大-法政大、女:武庫川女子大-専修大)と7-8位決定戦(男:東海大-青学大、女:立命館大-桜花学園大)が行なわれる。 |
<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 女子準決勝> 12月3日(金) 会場:代々木第2体育館
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スターティングメンバー 筑波大:#4田渕、#8近藤、#11加藤、#14櫻田、#17鈴木 鹿屋体育大:#4西里、#7永石、#8平田、#9長谷川、#10内田 (渡辺美香)
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リーグよりさらに安定感と強さが増した筑波大#17鈴木 |
最後まで強気にチームを引っ張った鹿屋体育大#4西里 |
筑波大・#4田渕選手 「今日は第1クォーターはいい感じでいけていたのですが、第2クォーターに入ってオフェンスが上手くいかなくなりました。どうしよう…って思いながらやってるとディフェンスまで悪くなってしまって…うちは元々ディフェンスからっていうチームなのにそれが乱れてしまって追い上げられてしまいました。でも、これまで80点台を取っている鹿屋体育大を前半20点台に抑えられたのは大きかったですね。追い上げられるゲームはリーグ中も多かったので慣れてますから(笑)、それほど慌てることはなかったです。今日は自分も要所でシュートを決められてよかったです。この大会で1年生の#17鈴木がすごくよくなっていて、助けられてます。ポストアップしていても面をとっている姿に自信が伝わってきて、パスを出すほうからもとても大きく見えます。本当によくやってくれていますね。 決勝は大阪人間科学大は予想外といえばそうで、相手がどんなことをやってくるかがよくわからないところもあるのですが、とにかくしっかりやるしかないですね。相手は昨年も決勝リーグに残っていますし、経験もありますが、うちは常に“チャレンジャー”なので、ぶつかっていくだけです。」 |
筑波大・#9宇佐美選手 「リーグ後に怪我などでチームに合流が遅れて心配していましたが、みんなが頑張っているのでそれに乗っかって自分もやれてます。この大会からスタートではなくなって、プレータイムも多くはないのですが、その中でもしっかり自分の力が出せていると思います。スタートは緊張したりしますが、あとからコートに入ることはベンチでゲームの状況や相手のことがしっかり考えられて、出るときも自分のやるべきことがはっきりしているのでやりやすいですね。そういう意味ではなかなかいいポジションだと思ってます(笑)。今日も流れが悪くなったところで出たのですが、とにかくディフェンスを頑張ることを考えて入りました。出てみると見てるのとは違って相手のディフェンスがよくて、なかなか中でガツガツできなかったのですが、しっかり声を出して、外・中と攻め、カット・カットとつなげていくことで相手のディフェンスを崩すことができました。このチームは本当にいいチームなので、あと1試合頑張って勝って、このチームで優勝したいですね。」 |
<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 女子5-8位決定戦> 12月3日(金) 会場:代々木第1体育館
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スターティングメンバー 立命館大:#9長滝、#10森園、#11坂木、#13前田、#14吉田 専修大:#4関、#5川村、#6長南、#8山下、#11岩崎 (渡辺美香)
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残り18.1秒決勝の3ポイントシュートを決めた専修大#5川村 |
インサイドで果敢に攻める立命館大#14吉田 |
<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 女子女子5-8位決定戦> 12月3日(金) 会場:代々木第1・2体育館
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スターティングメンバー 武庫川女子大:#4山本、#5天津、#8田代、#9蓑田、#10宮里 桜花学園大:#5菊地、#7名木、#9野中、#10羅、#11水木 武庫川は第3クォーター、前半の勢いそのままに堅守から#4山本・#8田代が加点し46-30と一気に引き離す。だが桜花学園大はタイムアウトを取ると、#7名木が落ち着いてペイントエリアでのシュートを決め、#5菊池も3ポイントシュートも沈めていく。武庫川は46-40まで詰められたところでやっと#4山本のシュートが決まるが得点が伸びず、52-47と何とか4点リードして終える。 第4クォーター、武庫川はゾーンディフェンスに苦しむが、インサイドを固めてリードを保つ。だが残り31.1秒で桜花学園大#10羅に#5菊池の3ポイントシュートのリバウンドを押し込まれ65-65と振り出しに戻される。残り19.1秒の最後の攻撃では、#5天津がドリブルでファールをもらい、5.4秒を残してタイムアウトとなる。#8田代の3ポイントシュートにかけるが、惜しくもリングをなめて延長となる。 延長では武庫川がファールをもらってフリースローを決めるが、桜花学園大#11水木のリバウンドシュートで再び同点となる。だがここで武庫川#7篠原 |
3ポイントシュートで追い上げた 桜花学園大#5菊池 |
が千金の3ポイントシュートを決めると、ディフェンスも良くなり桜花学園大#7名木を5秒バイオレーションに追い込む。さらに#4山本もフリースローを得て、これを2本とも決めて残り2分45秒72-67とリードする。桜花学園大は#7名木のリバウンドシュート・3ポイントシュートで粘るが、武庫川#は10宮里がフリースローをきっちり決めて、78-73で逃げ切った。 (北村美夏) |
<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 男子5-8位決定戦> 12月3日(金) 会場:代々木第1・2体育館
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スターティングメンバー 日体大:#5橘、#8大西、#9野口、#10新井、#11与那嶺 東海大:#9西堂、#11石崎、#12内海、#15竹内譲、#17小林 第1クォーター、東海大は得意の速い展開で開始2分で9-1と先行する。だが日体大は#10新井がファーストシュートを沈めると、カットイン・3ポイントシュートと連続得点し13-13と瞬く間に追いつく。その後東海大#7吉留・日体大#9野口が決め合う。残り2分30秒、日体大は1ファールの#9野口に代わって#14高田を入れるとミドルシュート、速攻を決めて流れを作る。すると#10新井が速攻、3ポイントシュートと決めて26-22とリードする。 第2クォーター、日体大#8大西・東海大#15竹内がゴール下を、日体大#14高田・東海大#11石崎が速攻を決めどちらも譲らない。しかし残り6分から東海大は#12内海の連続得点で38-38と追い付き、残り4分10秒日体大はタイムアウトを取る。残り2分10秒まで42-41と東海大は引き離せないが、ここで日体大#14高田がベンチに下がったのを機に#8池田・#12内海の両シューターの活躍で51-45と逆転して折り返す。 第3クォーター前半は守りあいとなり、残り5分30秒57-52とほとんど動かない。だが東海大の得点が止まり、残り4分には日体大#10新井の速攻で得た |
能力の高さを見せた 日体大#14高田 |
フリースローで3点差、残り3分には日体大#8大西のゴール下で1点差と差が詰まっていく。だが東海大は#15竹内のリバウンドショットで久々の得点を奪うと、24秒オーバーやブロックショットなどディフェンスで耐えリードを死守する。残り1分を切ってパスカットからの速攻を逆にカットされて日体大#14高田にミドルシュートを決められるが、何とか63-62で終える。
第4クォーター、マイボールでスタートした日体大はリバウンドに粘って攻めるが、2回続けてオフェンスファールを取られてしまう。東海大はその間に#8池田がフリーの3ポイントシュートを沈めるが、日体大#11与那嶺のアシスト・シュートで残り7分30秒66-66とついに同点になる。東海大はインサイドの#15竹内で確実に攻めようとするが、ブロックショット、トラベリングと攻められない。そして残り5分45秒、それまで決して確率の良くなかった日体大#6井場田に3ポイントシュートを決められタイムアウトを取る。その後東海大#12内海が3ポイントシュート・#11石崎がミスマッチをついたカットインを外してしまうのに対し、日体大は#8大西のゴール下、#14高田のハイポストからのシュートで加点し、残り3分45秒75-66と一気に9点差をつける。だが東海大#8池田が日体大#14高田から5つ目のファールを奪い、さらに再び24秒オーバーに追い込むなど堅守からチャンスを伺う。そして残り1分55秒、東海大#12内海が速攻でバスケットカウントを奪い5点差とするが、その後のディフェンスで#15竹内がファールを取られてしまい残り1分30秒70-75でタイムアウトを取る。日体大は再び#15竹内のところを攻め、#8大西がフリースローを得て77-70とする。1分15秒という残り時間に東海大は3ポイントシュートを狙うが外れ、逆にリバウンドから速攻を決められ残り44秒79-70となってタイムアウトを取るが、この後も3ポイントシュートを全て外す一方日体大にファールゲームのフリースローをきっちり決められ70-83と力尽きた。 (北村美夏)
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<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 男子5-8位決定戦> 12月3日(金) 会場:代々木第1・2体育館
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スターティングメンバー 法政大:#4山田、#5小川、#7亀井、#8高久、#11末廣 青学大:#4鈴木、#7佐藤、#8大屋、#10岡田、#14広瀬 第1クォーター、立ち上がりこそ青学大が#8大屋の積極的なシュートで8-4とリードするが、残り6分35秒法政大がターンオーバーから#11末廣の3ポイントシュートで逆転すると、#4山田が次々とシュートを決める。#11末廣がさらに2本3ポイントシュートを決めると、残り2分10秒26-16として青学大をタイムアウトに追い込む。青学大はインサイドの得点や#10岡田の3ポイントシュートで粘るが、センターの法政大#9町田にまで3ポイントシュートを決められ31-23とされる。 第2クォーターは青学大#10岡田が3ポイントシュート・ロングシュートと決めれば法政大#4山田も3ポイントシュート・ステップインシュートを決める。さらに法政大は青学大のミスを速攻につなげ、残り2分45秒49-40と点差をキープする。だが青学大#7佐藤・#4鈴木のロングシュートで51-46と詰められ残り49秒でタイムアウトを取る。すると#7亀井・#4山田が決め、55-48とリードを保つ。 第3クォーターも法政大が要所で決めてリズムを保持し、点差が変わらず残り5分20秒62-54でタイムアウトとなる。するとその後#8高久がインサイドで |
この大会好調を維持している 法政大#11末廣 |
続けてファールをもらい、またチームファールによるフリースローも得て残り3分50秒70-58と2桁差となる。だが残り2分から青学大#12正中・#9梶原が確率良くシュートを決め、残り3.9秒で法政大#8高久がフリースローを2投とも落としたこともあって76-70と十分に逆転圏内とする。 だが第4クォーター、#8高久がインサイドで得点を重ね残り8分10秒82-72と再び2桁差となる。しかしその#8高久が4ファールでベンチに下がり、青学大#12正中が3ポイントシュートを決めて流れが青学に傾きかける。だが法政大#4山田に3ポイントシュートを返され残り6分20秒タイムアウトを取る。青学大は#7佐藤が起点となって攻めるが、一気に詰められず残り3分25秒89-80で再びタイムアウトを取る。#14広瀬が果敢にゴール下に飛び込み残り1分45秒で91-85まで追い上げるが、法政大は#7亀井がうまくシュートとリバウンドにからみ、99-87で第4シードの意地を見せた。 (北村美夏)
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<男子第56回女子第51回全日本学生バスケットボール選手権大会 女子準決勝> 12月3日(金) 会場:代々木第1・2体育館
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<取材・文 北村美夏、渡辺美香> |