ゴール下で貫禄を見せた浜口
<アテネ五輪女子日本代表vsWJBL選抜>
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5月16日、東京の代々木第2体育館で、アテネ五輪女子日本代表vsWJBL選抜の記念強化試合が行われた。 |
<アテネ五輪女子日本代表vsWJBL選抜> 5月16日(日) 会場:代々木第2体育館
スターティングメンバー WJBL選抜:三木・相澤・石川・林・山田 女子日本代表:楠田・大山・矢野・永田・濱口 第1クォーター、日本代表は#9楠田のバスケットカウントで先制。オフェンスリバウンドでセカンド、サードチャンスを得て開始3分8-4とリードする。選抜の得点を#8三木のみに抑え、194cmのセンター#12山田も#4濱口がボールを入れさせないディフェンスで仕事をさせないが、代表チームもシュートが落ち第1クォーター22-19と突き放せない。すると第2クォーター、その落ちたシュートのリバウンドを選抜に支配されて苦しくなり、選抜#9三谷を起点に崩され、選抜#14田中に連続3ポイントシュートを許すなど逆転される。慌てて残り5分で交代していた先発陣をコートに戻すと、#10矢野がすかさず3ポイントシュートを決めて持ち直す。その後は一進一退となり、残り1分を切ってから選抜#4相澤にフリースローを与えてしまうが、残り18秒ナンバープレイで#4濱口がブザービーターとなるミドルシュートを沈め前半を何とか同点で折り返す。 第3クォーターは、#15永田がアシストにリバウンドシュートにと持ち味を発揮するが、頻繁に交代する選抜の#5船引、#7石川らにてこずり引き続き接戦となる。しかし残り2分、選抜のパスミスから#4濱口のゴール下1on1で57-53とすると余裕が出て、選抜を焦らせ、残り13秒での選抜#4相澤の自ら運んで打った3ポイントシュートもリングに当たらないなど助けられる。第4クォーターは、それに加えてディフェンスもパス回しを止めボールに手を出していくなど修正、開始2分で64-57とする。さらに残り5分、選抜のターンオーバーから#10矢野が3ポイントシュートを決めて72-62とすると完全に代表ペース。選抜を#4相澤のみに抑え、その#4相澤にも難しいシュートを打たせて失点を防ぎ、攻撃の手を緩めず最後は17点差をつけて代表が勝利した。 |
ゴール下で貫禄を見せた浜口
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選抜をまとめた相澤
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バスケットカウントを取る永田
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内海知秀日本代表ヘッドコーチ 「やろうとしたころができなかったです。最近速攻を重点的にやっていたのでそれを出したかったのですが、ディフェンスがうまくいかずにフラストレーションが貯まりました。中-外とボールをまわしていき中の選手が決める、というパターンももう少したくさんやりたかったなとも思います。(4月の)アメリカ遠征後はコンディションを優先したからか、シュート率が悪すぎました。練習でも今日のようにゲームの中で、動いてシュートを決めていく練習をしなければいけないなと思いました。もちろん本番までまだ時間がありコンディションは良いとはいえませんが、それにしてもノーマークのシュートを落としすぎました。」 炭田久美子選抜ヘッドコーチ 「選抜という事で期間も短かったし、それぞれのチームもまだ活動を始めたばかりという状態でしたが、代表の皆さんにアテネで頑張ってほしいという気持ちを込めて戦いました。JAPANはこれからまだまだ修正したり加えたりしていくと思うので、私達皆が同じ気持ちで代表の皆さんを応援することで力になれればと思います。」 大山妙子選手 「攻防の形(ゲーム形式、ゲーム勘)の練習の不足で、自分達のバスケットを展開できませんでした。最後のほうは修正できてプレッシャーを与えるディフェンスが出来て良かったですが・・・オフェンスのコンビネーションにも課題が残りました。」 濱口典子選手 「個人的には出だしで外(のポジション)から入ってしまったという反省があります。ゲームの感覚が鈍っていて。これからはインサイドプレーから入ることをきちんとやりたいと思います。」 永田睦美選手 「コンビネーションが少しちぐはぐだったかなと思います。でも、最後のディフェンスは収穫でした。とはいえオフェンスもディフェンスもあまり良い出来ではなかったので、これからしっかりやっていきたいと思います。」 |
応援ボードを作るコーナーが
ありました |
ハーフタイム:楽器をボール並に(?)
回して喝采を受けた駒大吹奏楽部 |
WJBL選抜から送られた
応援メッセージTシャツ |
全員集合
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<取材・文 北村美夏> |
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