<男子日本代表第2次強化合宿>
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4月21日、府中のNECニューライフプラザで、男子日本代表第2次強化合宿が行われた。 |
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4/21(水) 体が温まったところで、3チームに分かれてオールコートの3on3を行った。チーム分けは、赤:網野・五十嵐・仲村、黒:伊藤・柏倉・桜井、白:柏木・古田・渡邊。ゴール下からスローインし、1往復する。 |
<今日の練習メニュー>
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そして、それが出来ないと何度でも止めて、やり直し。「ディフェンスで相手を1m離しているのはありえない」「何をやれと言った?スクリーンだ」。その代わり、言ったことが出来た時は褒めていた。「ボールチェックを続けることで相手の集中を切らすのが目的。こまめに水分補給の時間をとるから、その区切られた時間を集中すること」。選手らは、交代でコートの外にいる時こそ膝に手をついていたが、コート内では運動量を落とさずパスカットなど粘り強くプレッシャーを与え、これに応えた。 続いて11点先取(どのシュートも1点でカウント、ゴール下チームがゴール下からのスローインで攻撃継続)のハーフコート3on3。ガード3人の3ポイントシュートで最初の2チームを決めた。練習開始前のファーストシュートが気持ちよく入っていた五十嵐(赤チーム)が1本目で抜け。つづいて3本目を柏木(白チーム)が決めて、柏倉の黒チームは順番が休みとなり、逆側のリングでシューティングからスタートとなった。 赤チームは仲村のシュートと網野の積極性で、渡邊の1on1を中心に追い上げた白チームを振り切ったが、次の黒チームに連続得点を許して交代。すると、黒チームはラストの9本目まで8連勝。「またか?!」と古田が冗談を言うほど3人のバランスが良かった。 その後フリースローのシューティングをして、少し早めに1日目を終えた。 <ジェリコHC語録> |
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オール3on3: 柏木、五十嵐のガード陣に スクリーンの指示をするジェリコHC |
ハーフ 3on3: ジャンプシュートを打つ桜井 ディフェンスは仲村 |
ハーフ 3on3: ボールを取ろうとする五十嵐・網野と、 離さない柏倉 |
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<インタビュー> |
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<コラム> オールコートの3on3では、オールコートでプレッシャーをかけるルールにもかかわらず、人数が少なくすぐに順番が回ってくるため体力的にきついメニューとなったが、静まるたびに網野、柏倉、古田が声を出して盛り上げていた。 ハーフコートの3on3では、11点先取で点差が詰まってくると、ゴール下の攻防やラインを割ったボールの所有権争いが白熱。ジェリコHCは余程のものでないとファールの笛を吹かず、大の大人がムキになって主張しあっているのを笑顔で見守っている。楠本通訳も、練習中は厳しい顔付きをしているがHCが笑った時は笑っている。中村トレーナーも呆れつつも笑い、貝塚マネジャーは必死にこらえようと口元を押さえている。 「もうほんと酸欠きてた!」とは練習後の柏木の一言。それでも顔は笑っている。それを、まだ本当は力を残している出し惜しみととるか、それとも他の何かのせいか。 |
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〈3〉『桜井良太の存在』 この桜井の活躍ぶりに、良い刺激を受けているのが網野だ。今は雰囲気の作り方やディフェンスで網野に1日の長があるが、シュートを決められて目が笑っていない時がある。高い身体能力とゴールへの気持ち、というセールスポイントは同じ。これから合流する大野も、ポジション的にはライバルになるだろう。桜井が表情を崩さず淡々としているのも、逆に考えたら怖い存在と言えるかもしれない。 桜井のポテンシャルは計り知れないが、それを試合の、厳しい場面でも発揮できるかといったらそれもわからない。しかし、彼の存在はジェリコHCの言う通り、確かに代表に「新しいクオリティを与えて」いる。 |
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<取材・文 北村美夏> |
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