<男子日本代表記者会見>
7月7日、東京の代々木第2体育館で、男子日本代表記者会見と第8次強化合宿公開練習が行われた。杉浦良昭強化部長、ジェリコ・パブリセビッチHC、古田悟キャプテンとでヨーロッパ遠征の報告、キリンカップへの意気込みを述べた後、代表チームは1週間ぶりとなる練習を行った。
                       
全A代表候補メンバーはこちら
<今後の予定>
7/7〜11 第8次強化合宿(神奈川:NECニューライフプラザ)
7/14〜18 第9次強化合宿(東京:国立スポーツ科学センター)
7/21〜27 第10次強化合宿(宮城県白石市、福島県福島市)
7/29・31、8/1 キリンカップ2004
8/4〜6 第11次強化合宿(都内予定)
8/9〜13 第12次強化合宿(都内予定)
8/18〜22 第13次強化合宿(長崎県大村市:シーハットおおむら)
8/23〜9/7 ヨーロッパ遠征(未定)
ジェリコ・パブリセビッチHC

・これまでの強化について
-セレクションの7割は終了
「今年は(就任から世界選手権までの)4年計画の2年目です。一番の目的は、世界選手権代表の選手のセレクションでした。そのセレクションは、60〜70%終わりました。今年は運良く、スプリングキャンプやヨーロッパ遠征で若手で期待できる選手を見ることが出来ました。
今年は、周りが思っている以上に大切な年だったのです。私は、大きな公式戦がない中で、どの選手が十分なモチベーションでこの難しい(練習)プログラムに参加するか見たかったのです。」

・6月のヨーロッパ遠征について
-選手の成長に満足
「ヨーロッパ遠征には3つの目的がありました。フィジカルの向上、個人技の向上、そし
て試合の経験です。去年より難しい、レベルの高いプログラムでした。古田や渡辺、網野らは引き続き自分を出していたし、桜井、柏木ら新しい選手を見られ、また竹内ら再確認できた選手もいました。特にスロベニアA代表との試合は満足です。相手にはNBA選手もいる中、選手は相手を尊敬するが故に遠慮することなく出来ることがわかりました。これは新しいリアクションです。」

・キリンカップについて-新しいスタイルを見て欲しい
「今年見せたいのは、去年のプレースタイルとは違う、アグレッシブなプレイです。そういうプレイが出来る選手が揃ったし、これまで準備してきました。これは世界選手権でも必要な時使うスタイルです。
もちろん去年のスタイルも引き続き行いますが、今年は新しいこともこなしてきたのです。 」

-イングランドチームについて
「去年のポルトガルと同じか、少し強いです。ヨーロッパの大会、また2006年の世界選手権に向けて同じように強化しています。選手は、黒人の選手が多く、スペインリーグでプレーしているセンターのベッツはおそらく一番上手いでしょう。他にもフランス、オランダ、ベルギーのリーグでプレーしている選手がいます。」

-キリンカップの意気込み
「ヨーロッパ(遠征)でしたいたようなプレーをもう一度やってみせます。我々の特長である若さを生かし、相手をこわがらず、いいプレーをこなしたいです。
もちろん、たまに壁にぶつかることがありますが、1つの“代表”チームを作るプロセスは簡単なものではないのです。これから必要なのは試合経験です。一晩では超えられませんが、しかし、長年の経験から言えることは、このチームには才能があって、ハートがあって、勇気があるということです。」

古田悟キャプテン

・欧州遠征について
「2年目の欧州遠征で、去年もいいものでしたが今年はそれ以上によかったです。練習もそうですが、試合でいい成果が出せたことは、若い選手にはいい経験になったと思うし、自分も自信になりました。僕達日本チームの特長であるスピード、粘りがある程度通じることがわかりました。 」

キリンカップについて
「キリンカップはいつも負け越しですが、今のチーム状況ならいい試合が出来そうです。力を出せるように、あと2週間の練習でいい準備をしたいです。」

<取材・文 北村美夏>
塾生コラムメインへ
S−moveメインへ