<男子日本代表スタンコビッチカップ直前合宿>

11月17日、国立スポーツ科学センターで男子日本代表スタンコビッチカップ直前合宿が行なわれた。午前はハーフコートの1on1・ウエイト・シューティングを行い、午後は3on3、5on5と応用していった。
合宿は18日まで行なわれ、そのまま19日にチャイニーズタイペイに出発する。

午後参加選手(12名):網野、五十嵐、伊藤、柏木、柏倉、小宮、西塔、桜井、竹内公、竹内譲、仲村、古田
※竹内公は学校の都合で午前不参加。仲村・小宮邦夫(アイシン精機)はこの日の午後から参加。
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<スタンコビッチカップ・他国の状況>
日本が属するBグループで最大のライバルだったイランが出場を辞退。長年アジアの上位に位置するカタールを倒し、1位で26日からの上位トーナメント(グループ2位以上)に進みたい。国内リーグが開幕している中で急に召集されるという条件はどの国も同じで、フィリピンはプロ選手は出場せず、Aグループ1位通過が予想される韓国もKBL・学生・軍隊の混合チームという。日本はここで優勝して自信をつけたい。
11/17(水)
 この日の午後に大会に参加する12名が揃った。オールコート鬼ごっこでは、オニは小宮からスタート。息を切らせながらもすぐになじんでいた。その後はオールコートの1on1。組み合わせは柏木×網野・柏倉×五十嵐・仲村×竹内譲・伊藤×西塔・小宮×桜井・竹内公×古田で、特にプレッシャーの掛け方を確認した。目立ったのは仲村と古田のディフェンス。2人ともそれぞれ竹内譲・竹内公と組んでいてミスマッチだったが、特に古田はシュートも簡単には打たせないディフェンスを見せルーズボールに体を投げ出して飛び込む場面もあった。
 続いて 4チームに分かれての3on3ラリー。チーム分けは、白:五十嵐・桜井・古田、赤:柏倉・西塔・竹内譲、黄:柏木・小宮・伊藤、ピンク:網野・仲村・竹内公。最初は桜井のレイアップなどシュートが決ま
<今日の練習メニュー(午後)>
17:00 集合
17:05 アップ
17:20 オールコート鬼ごっこ
17:25 オールコート1on1(3往復)
17:35 3on3ラリー
18:00 カウンターあり5on5(21点先取)
18:40 2人組シューティング(FT)
18:55 終了
ってチームの交代が早く、ジェリコHCから「ボールを取らなくてもいいからプレッシャーをかけてミスを誘おう。簡単にパスをもらえないように」という指示が出た。その中でも赤チームは柏倉から竹内譲への裏パスを何度も通していたが、徐々にシュートを打たせないディフェンスも見られた。
 水飲み休憩を挟むとすぐに5on5へ。チーム分けは、黄:五十嵐・仲村・網野・竹内譲・古田、ピンク:柏倉・柏木・桜井・竹内公・伊藤だったが、頻繁に選手を入れ替えていた。何度もプレーを止めながら1つ1つのプレーを確認していた。最後は柏木の鮮やかな速攻が決まったが、21点先取ながらそこまで届かないうちに時間切れで終了となった。
 最後はフリースローシューティングで2日目を終えた。
古田悟キャプテン
(合宿を2日終えてみて)いや、大変ですね(笑)。やることは変わりませんが、それぞれのチームの練習をやっている中で急に決まって合宿になったので準備期間が短いですし。でもずっとやってきたメンバーだし心配はしていません。どれだけ8月の調子に戻せるかだけですね。調子も昨日よりは今日の方がいいし、12人揃いましたし。あと明日しかありませんが何試合かやるうちに徐々によくなってくると思います。最初に試合ではたぶんミスが出てしまうでしょうが、それを乗り越えられたらいい調子でできると思います。
(このタイミングでの大会参加は)今までなかったことですよね。でも学生やJBLの選手にとっては大変だけれどナショナルチームにとってはいいことだと思いますよ。たくさんの試合がこなせますし、ジェリコHCも年間数試合こなしたいと言っていますしね。
(相手について)自分は今までに何試合かやっていて大体わかっています。決して弱くないし簡単には勝てません。どれくらい我慢強くうちのディフェンスができるかでしょうね。もちろん結果が出なければ厳しいし、負けちゃったら悔しいですけれど8月の調子に戻れれば負けることはないと思っています。普通にやればいい試合になると思います。後はいつもと違う練習なので疲れないようにということかな(笑)。
(大会の抱負は)とりあえず5位以内に入らないといけませんが、5位じゃつまらないし優勝できるチームだと思うので優勝したいです。すごくチャンスのある大会だと思うし、今の状態なら韓国もどうにかなると思う。チャイニーズタイペイも8月の数試合である程度の力はわかっているしカタールもどうにかなる。上を目指して頑張ります。」

小宮邦夫選手
「召集を聞いたのは昨日です。最初“ヘッドコーチはどんな冗談を言っているのよ?”と思いました。(実際参加してみての感想は)平均年齢が若いこともあり皆さん元気で活発だなと(笑)。いきなり呼ばれたということで心も体もレディ(ready=準備)の状態にも入っていなかったので、身も心も大変ですね。でもいかなる理由にしろ選ばれたわけですから頑張りますよ。なるようにしかならないですから、自分の最高のパフォーマンスを出せるだけ出すしかないし、それがチームのためや自分のためになれば。ジェリコHCは走るチームを作っていると思うので、その中で自分が1番得意としているランニングプレイで貢献できればいいのではと思います。」
うまいディフェンスが光った古田
1on1で桜井をかわす小宮
この日の午後から合流の仲村
<取材・文 北村美夏>
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