<スプリングキャンプレポート〜第2次・後編>
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大学生を対象とした男子第2次スプリングキャンプが、3月2日から3月7日まで、東京の国立スポーツ科学センターで行われた。
怪我などの選手を除く35名が参加し、ジェリコ・パブリセヴィッチ男子日本代表ヘッドコーチおよび学生コーチ陣による指導を受けている様子をレポートした。
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午前中はスクリメージ。一方をオフェンス、もう一方をディフェンスに固定。今日は昨日と違い、「バスケットのもう1つの要素・トランジッションを見るため(ジェリコHC)」、何度かカウンターを入れた。 メンバーははじめ、石田・柏木・中村・宮永・吉田のガード陣をはずしてスタート。「他の選手を見たかったため(ジェリコHC)」。 Lチームのスクリメージでも、「スクリーンをいつもかけること」「ボール回しを早く」「判断を早く。シュートなのかパスなのか1秒で決めよう」と、気になるプ レイがあればすぐに止めてその度に指示。そのかいあって、選手も、前日のスクリメージと比べて同じことを注意されなくなってきた。 「今日やったことを午後の試合では出来るだけ見せてください。もちろんバスケットは簡単ではないからすぐはできないけれど、トライしてください。」とまとめて午前を終えた。 午後は、前日の試合の勝者同士と敗者同士で試合を行った。まず、チームB(朝山、石崎、石田晃章、加々美、蒲谷、熊谷尚之、西塔、佐藤、田中)と、チームC(鵜沢、柏木、熊谷渡、菅谷、瀬戸山、野口、早川、町田、山田)の対戦。 第1クォーターは、Bの蒲谷とCの瀬戸山がシュートを入れあう展開となるが、Bが加々美のスリーポイントシュートで抜け出しB24−18Cとする。第2クォーターは、Cの柏木が起点となり、残り5分B28−29Cと逆転に成功する。直後に、Bの速攻をカットしてのロングパスからCの菅谷がダンクを決め、Cが流れに乗る。しかし、Bの蒲谷が打点の高いスリーポイントシュートを決めて差を開かせず、前半をB40−35Cとする。 延長はDがAのミスからの速攻でA68-72Dとする。Aは大宮のフリースローで2点返すが、D桜井のカットインで残り1分となってもA72-75Dのまま。しかし、ここでA石田が入れ返して1点差とし、さらにD竹内譲二のシュートミスのリバウンドを取って攻撃につなげるが、合わせのパスがカットされて万事休すとなった。 全チーム真剣にやったことに満足げに微笑むジェリコHCだったが、その表情のまま「では補強をやろう」。種類が進むにつれ、あちらこちらから悲鳴があがった。その横で、延長を制したチームDは「免除」。思わず「気まずい・・・・・・。」と板倉がもらしていた。 「今日は昨日とは特に変わりはないが、お互いのプレーに慣れてきてよかった。」とジェリコHC。「疲れがあると思うので、明日は個人の練習にする」。 <ジェリコHC語録4> |
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3/6(土) 次に、オールコートを斜めに使ってスピードドリブルから切り返しのレイアップシュート。さすがにスピードがつくと戸惑う選手も。そつなくこなしている選手にも、「強く、速く、小さく」と指示を出していく。 最後に2人組シューティング。疲れからか静かになるが、1つのゴールで30本inを競争させると、笑顔が出た。桜井、竹内譲次は居残りシューティング、残りの選手はウエイトトレーニングへ。 B(竹内譲次を除く195cm以上の選手)チームもドリブルドリル。ボール1つで、動作を分解して指示していく。こちらでは板倉が手本役に。 Bチームでは太田、菅谷が居残りシューティングを命じられた。 |
<今日の練習メニュー>
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午後は、16時からだが始まらない。「何で始まらないの?」と鵜沢。10分経ってHCが集合をかけた。「皆がどうするか見ていた。この10分も練習。シュートなどしていなかった選手はスポーツ選手とは言えない。この10分が毎日積み重なれば大きな差になる。選手には、アンビションがないといけない」。互いに打ち解けて和んできた雰囲気が、また緊張してアップとなった。 最後に補強。「今日は1種類15回で。」とHC。悲鳴が最高潮に達するが、「声が出てるってことはそんなに疲れていないよね」とかわす。仕上げに2人組ストレッチ。「痛いところまで!」という指示が出て関節技のような状態に。「強くやったほうがいいよ!後で同じことやらされるから。」とあおる。 西塔、柏木、竹内公輔、蒲谷、山田、中川は居残りシューティング、残りの選手は終了となった。 |
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3/7(日) |
<今日の練習メニュー>
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そして2人組シューティングへ。2次キャンプも最終日ということもあって、関西勢や下級生にも笑顔が見られる。その中で、最初に宮永が呼ばれた。1人づつ、3〜5分ほどかけて、身振りを交えて評価を伝えている。そしてその合間にも、「菅谷、打点を高く」などと目を配るHC。
全員に直接セレクションの結果を伝えた。 「まず第1にやる気を見た。そしてポテンシャルに考慮して選んだ。例えば、今は野口より大西の方が安定しているが、フィジカルなどに優れていて、もっと詳しく見たかったので選んだ。熊谷や町田、加々美もおもしろい選手だったが、彼らは同じポジションに大宮や竹内譲次らライバルが多過ぎたため、選ばなかった。」とHC。全ての選手が体育館を出た後、中村トレーナーに肩をもんでもらっていた。 <ジェリコHC語録6> 「選手とも話せたし、2次キャンプにとても満足している。皆賢く、こういったセレクションをしなければならないのは悲しいが、これが最後ではなく、また他の場がある。」 <ジェリコHC裏語録3> 評価を受け終わり、選手がいなくなった体育館で。インタビューしようとすると、「そこへ座りなさい」と選手が座った椅子へ。HC:「あなたも3次キャンプに来ていいですよ。」記者:「ありがとうございます!」HC:「でもあなたの場合はライバルがほとんどいなかったけどね?」 |
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ストレッチ(アップ) ![]() |
フットワーク(アップ) ![]() |
補強 ![]() |
ゲーム ![]() |
ドリブルドリル ![]() |
緊張の瞬間 ![]() |
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積極的に声を出し、 |
怪我で動けないながら 参加した伊藤 ![]() |
誰かに言われるでもなく 椅子を片付け始めた竹内(譲) ![]() |
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<取材・文 北村美夏> |