<ジョーンズカップ男子選考合宿>

6月26日、NECニューライフプラザで、U-24日本代表ジョーンズカップ選考合宿が行われた。3日目のこの日は、午前中にゾーンディフェンスのオフェンス・ディフェンス、午後からはエントリーの確認と5on5が行なわれた。

参加選手(12名):澤岻、鵜澤、中川、熊谷、瀬戸山、蒲谷、大西、大屋、佐藤、加々美、町田、石崎
※中川は午前のみ、大屋は怪我で終日見学
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6/26(土)
2メンで体をあたためた後、1/4コートを使って、ゾーンディフェンスの分解練習。オフェンスがトップ・ウィング・ミドルポスト・ローポストの4箇所に立ち、その間にディフェンスが入って(計3人)ボールの動きに合わせたプレッシャー・ローテーションを行なう。
シューティングを挟んで頭をいったんクリアにすると、次はオフェンスがトップと両ウィングの3箇所に位置。ディフェンスは4人でボックスの形になって、パス・ウィングからのドライブなどに対するローテーションを行なった。
その次は、オフェンスがベースラインに3人並び(両サイドとローポスト)、その間にディフェンスが入って、ポスト・コーナーを使ったオフェンスに対する動きを行う。
ここまでで一通り確認し、フリースローを挟んで5on4へ。チーム分けは、白:中川・瀬戸山・加々美・大西・鵜澤、紺:澤岻・石崎・熊谷・蒲谷・町田・佐藤。4人のディフェンスは1-2-1の形で行なった。池内HCから、ボールマンに対してはマンツーマンで、他の4人はローテーションで守るように指示がでる(アウトナンバーのため)。まずハーフコートで動きを確認した後、オールコートで行なわれた。オールコートでは攻守が交代し、4on5になるので人数の不利が出る前に速攻を出していくように指示があった。
続く5on5では、片方のチームが1-3-1のゾーンディフェンス、もう片方がマンツーマンディフェンスで行なった。1-3-1に関しては、ボールマンには必ず1人つく事、真ん中の1人はできるだけ外には出ないで周りの4人でローテーションするように、などワンプレー毎に、池内HCから細かい指示が出され、選手達も動きよく応えていた。
最後に2人組でミートシュート50本イン。この時山本ACが町田へミートのステップなど細かい点まで丁寧に指導していた。

午後の練習は、4メンと4on4でオフェンス・ディフェンスの動きを確認した後、フォーメーションを行なった。まずは全体で確認し、続いて2グループに分かれてハーフコートでのスクリーンイメージを行なう。グループは、白:澤岻・熊谷・加々美・町田・佐藤、紺:石崎・蒲谷・瀬戸山・大西・鵜澤で、それぞれのグループで確認し終わると、ゲーム形式の練習となった。フォーメーションを使っていったが、まだ完全に覚えておらず「間違えた!」と口走ってしまう場面も。

<今日の練習メニュー>
09:30 アップ
09:55 2メン
10:00 3on3
10:05 シューティング
10:10 3on4
10:15 3on2
10:20 フリースロー
10:25 5on4
10:40 フリースロー
10:45 5on5

10:55

2人組シューティング
11:10 クールダウン
11:20 集合
11:25 終了
16:00 アップ
16:25 4メンからのスクリメージ
16:30 4on4
16:35 フリースロー
16:40 フォーメーション
16:45 5on5
17:20 クールダウン
17:25 集合

17:30

終了

途中、池内HCより「オフェンスはもっとスペースを使い、またディフェンスはもっとプレッシャーをかけていくように」と指示が出る。しかし、ディフェンスのプレッシャーが厳しくなるほど、オフェンスは動きが狭くなってしまったため、「ローポストは頑張りすぎず、ボールがもらえなかったら逆サイドにスクリーンに行くか、外に出てボールをもらうように」とさらにアドバイスが出た。
この日は人数も少なかったためか、早めに終了となった。

<インタビュー>

池内泰明ヘッドコーチ
「今日はゾーンディフェンスを中心にやりました。実際の試合ではマンツーマンでいくつもりなので、ゾーンは目先を変える程度にしか使わないとは思いますが。午後は新規のメンバーもいるので、フォーメーションの確認をしました。10人になるので、短い時間でやりました。そろそろ疲労もでてきているだろうし…。(雰囲気は昨日に比べてどうか?)今日はちょっと変わったように思いますね。皆よく集中もできてるようですしね。」



JBLからは2人の選手が合宿に参加。そのうちの1人、澤岻選手に聞いた。


澤岻直人
選手(アイシン精機)
「JBLのシーズンは秋からなので、これまで練習をほとんどしていなくて、この合宿のことは1週間前に聞いたんですよ(笑)。大体のメンバーは李相佰杯の合宿や試合でやっている中で、自分は最初は何をやるのかわからなくて…わからないままやっていました。今日ちょっと池内HCとも話せて、ようやく少しわかってきたかな?って感じです。まあ、とにかくディフェンスをしっかりやろうってことですね。オフェンスは上手い奴がいっぱいいるので、上手くパスを回して、チャンスを作っていけばいいし。
(メンバーに選ばれたいという気持ちは?)それはありますよ。でも、何か苦手なんですよね、こういう代表とかっていうの…(笑)。なにをやっていいかわからない。今まで“練習”といったら、チームで積み重ねていくものという感じだったので、こんな風に短期間でやるのは難しいです。所属するチームのスタイルともまた違うので戸惑っていますが、まずディフェンスをもう一歩前に出るようにして、頑張りますよ。」

<取材 渡辺美香/構成・写真 北村美夏>
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