<第53回関東大学バスケットボール選手権大会>
<第53回関東大学バスケットボール選手権大会> |
第53回関東大学バスケットボール選手権大会(通称トーナメント)は25日、駒沢体育館、代々木第2体育館で4・5回戦を行った。この日からリーグ1部校が登場し、いずれも順当勝ちした。 |
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スターティングメンバー 明治大:#13神崎剛、#14神崎健、#6樋渡、#10黒田、#21古橋 東農大:#4小原、#7上野、#8武藤、#9三原、#12会川 |
第3クォーターもゾーンディフェンスを続け、東農大の攻め手をつぶし残り5分69-39と30点差をつける。オフェンスでも交代するメンバーが積極的にゴールを狙い、85-48として最終クォーターへ。ディフェンスリバウンドを取り切れず東農大にセカンドチャンスを与える場面もあったが、新しくコートに入った選手が厳しいディフェンスを見せ、最後は1年生3人をコートに立たせる余裕も見せて117-67と大勝した。 |
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明治大・#13神崎剛 明治大・#14神崎健 |
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![]() 『しゃべる明治』 今年の明治はとにかくにぎやかだ。コートの中も外もよくしゃべる。 一番顕著なのが塚本新ヘッドコーチ。「ディフェンスだ!ここだ!」と手を叩き続ける。身振り手振りも大きく、選手と肩を組み背中を叩いて指示を出す。 コートで一番大きな声を響かせていたのは今シーズンからポイントガードにコンバートされた神崎健。フォーメーションコールはもとより、「大樹さん、上がって!大樹!」と先輩の樋渡を呼び捨てにしてしまうほどのゲームメイクぶり。プレー以外の面でも、「我慢!」「ここが離しどころだぞ!」と存在感を発揮していた。 それ以外にも、尾崎がオフェンスでのミスの直後に「ディフェンス!」と落ち着かせようとしたり、試合中は大人しい黒田が「(フォーメーションで)だめならだめってすぐ言わなきゃだめだよ」とはっきりと言っていたり。そして、ベンチも反対側のスタンドも積極的にコート内に声を掛ける。 おかげで明治の勢いは最後まで落ちなかった。終盤に出てきた選手も短い時間ながらディフェンスにオフェンスに積極的に動き続けた。 昨年は2部リーグ6位ながら、明治の潜在能力は高い。今後ぶつかる1部校とも、厳しい時間帯を我慢しこの勢いを途切れさせなければ、対等にわたり合えるのではないだろうか。 |
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駒沢大は、17−29と劣勢スタートとなる。しかし第2クォーター、ディフェンスリバウンドから連続して速攻が出て、開始2分半で24-29と一気に詰める。さらにゴール下で粘ってフリースローを得るもなかなか決められないが、残り5分#22向が2本沈め32-32とついに追いつく。しかしそこからもシュートの確率が悪くリズムに乗り切れず、残り2分でのタイムアウト以降得点が止まり前半を34-42とする。 後半立ち上がりは激しい主導権争いとなり、どちらもなかなかゴール出来ないが、ディフェンスのミスから東洋大に3ポイントシュートを決められると、東洋大のディフェンスが冴えペースを握られてしまう。残り5分38-53と差が開くと、集中力が切れてオフェンスリバウンドを許し、気持ち良くシュートを決められ46-66となる。最終クォーター巻き返しを狙うも体力が落ち、71-94と流れを変えられずに終わった。 |
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![]() 『気持ちだけ』 第2クォーターの追い上げに、駒沢大は盛り上がり。しかし第3クォーターそれと逆のことが起きると、一転静かになった。その中で、1人、あきらめずに声を出し続けた部員がいる。 「頑張ろうよ!」「声出していこうぜ!」「中合わせてやれよ!」「ここ大事だよ!」 2年生の外山真也だ。声を出すというより最後までコートの仲間に呼び掛けるという感じだった。 「声はいつも出しています。練習でもずっとです。みんな沈んでしまっていたので、盛り上げてもう一度まとまれればと思って。」しかし大差がついた。「こんなに差がつくとは思わなかったです。経験の差じゃないですかね。1人1人がやることをしっかりやらなければいけなかったですね。」 その“1人1人”に外山は入っていない。彼の座っていたところはベンチの反対側だ。「もどかしいっていうのはありましたよ。」だからと言って攻められもしないし、守れもしない。「メンバーに入るために足りないのはあと技術だけですね。気持ちは1番あるって思ってます。」 それでもこの試合、彼の気持ちだけは確かにコートの上にあって、駒沢大の選手に“もう一歩”を出す力を与え続けていた。 |
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法政大は序盤、町田のゴール下シュートなどで17−9とリードする。しかしそこから国際武道大#4本間、#9田中の合わせやパスカットからの速攻などで17−15と詰め寄られてしまう。法政は#12山田が積極的にゴールを狙うが、外も中も気持ち良く決めることが出来ない。ただディフェンスで圧倒してインサイドに全くボールを入れさせず、リバウンドから#23末廣のシュートにつなげてこのクォーター35−17とする。第2クォーターもインサイド陣の優位を生かし差を広げていき、残り3分から#14長谷川・#18福田・#19高久・#21深尾・#22山田の下級生をコートに出す余裕を見せ、59−32とする。 後半もインサイドを重点的に攻め、ファールを奪ってフリースローを得るなど優位に試合を進め、第3クォーター終了時83-54、最終的に108-66と貫録勝ちした。 |
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専修大は中川和、大宮、波多野、長澤、小渕とベストメンバーで臨むが、横浜国立大#17香川のバスケットカウントで先制され、長澤がオフェンスファールを取られるなど立ち上がり調子が出ない。しかし、ディフェンスリバウンドを支配して速攻につなげると徐々に本領を 発揮し、第1クォーターだけで3本のダンクを叩き込み30-10とリードする。第2クォーター以降はオフェンスリバウンドも取り続け、守っても横浜国立に中でも外でも楽なシュートを打たせず、前半を58-23、最終的に119 - 49と完勝した。28 - 13 25 - 10 36 - 16 |
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![]() 『1部ですから』 この日から関東大学リーグ2部上位、1部校が登場。楽しみにしていた人も多いはずだ。しかし、今日の試合はどちらかといえば“期待はずれ”だった。 1部の法政大、専修大は、全体的にアウトサイドシュートのタッチが良くなく、またそのリバウンドシュートなどイージーなシュートまで落としていた。ただオフェンスリバウンドを取り続けることが出来、ディフェンスに分があり大差を付けて勝ってはいた。しかし観に来ていたひとが観たかったのは1部校が“勝つところ”ではなかったと思う。 もちろん、この日が初戦ということもあったし、ピークはもっと先に合わせてあるのだろう。それでも“さすが1部”と誰もに言わしめるようなバスケットを見せて欲しかった。 |
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![]() <第53回関東大学バスケットボール選手権大会 4・5回戦> 5月25日(火) 会場:駒沢体育館・代々木第2体育館
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<取材・文 北村美夏> |
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