<第80回男子関東大学リーグ戦>

第80回男子関東大学リーグ戦は4日、明治大和泉体育館などで、2部A〜7部の第1週目が行われた。
2部A4試合の1週目の詳細は以下の通り。


<第80回男子関東大学リーグ戦 1週目>
9月4、5日(土、日) 会場:明治大学和泉

TEAM
 



 
TEAM
 
67
24
1st
30
113

 
順天堂大
12
2nd
30
拓殖大
19
3rd
23
 
12
4th
30
 

TEAM
 



 
TEAM
 
89
16
1st
38
113

 
順天堂大
20
2nd
26
拓殖大
28
3rd
18
 
25
4th
31
 

(9/4分)
スターティングメンバー
順天堂:#4有馬・#5君塚・#6和田・#7廣瀬・#12高田
拓殖:#5伊藤・#6熊谷・#8加々美・#9小島・#10長谷川
第1クォーター、スタートから拓殖は連続してシュートが決まり、開始3分半で12-2と大きくリードする。順天堂のターンオーバーを誘い、シュートまで持って行かせず、タイムアウトを取らせる。すると拓殖はオールコートで2-1-2ゾーンプレスディフェンスを展開する。しかし、逆にこれを突破され、順天堂#14加藤や#5君塚の3ポイントシュートを許す。さらに2-2-1のオールコートプレスディフェンスをあれられ、オフェンスのリズムを崩す。その間に、順天堂#5君塚の1on1などで一気に追いつかれ、残り3分で18-17と1点差とされる。そこから、拓殖#5伊藤・#11宇田の連続得点を皮切りに20-26と再び突き放す。一時順天堂#14加藤の3ポイントシュートなどで26-24と2点差とされるも、終了間際に#4清水が速攻などで連続得点し、24-30と6点リードして終える。

第2クォーター開始から、再び順天堂のターンオーバーに助けられ、開始3分半で39-24と点差を広げる。その後も、順天堂の攻撃を#14加藤のシュート2本に抑える一方、イン-アウトをうまく使い分け、得点を重ねる。結局60-36と大差をつけて前半を終える。

第3クォーターは、順天堂#7廣瀬の3ポイントシュートで先制されるが、#5伊藤がドライブ、リバウンドからの速攻と、持ち前の速さを活かして連続得点し、
リバウンドに跳ぶ拓殖#4清水
流れを渡さない。さらにディフェンスでも#6熊谷が相手ガードをハーフコートラインでプレスに行き、バックコートバイオレーションを取るなど、組み立てさせない。運ばれても、外からの単発シュートに抑える。しかし、残り5分過ぎ、順天堂にハーフコートのゾーンディフェンスを始められると、動きが鈍くなる。インサイドにパスを通せず、またアウトサイドもトラップに掛かり、ターンオーバーが増える。さらに順天堂#5君塚の中-外での活躍で、競った展開となる。だが点 差は変わらず、55-83リードを保って第3クォーターを終了する。

第4クォーターはゾーンディフェンスを攻略し、インサイドへパスが入り始める。ポストの#7篠原を中心に上手く攻め、点差をひろげる。順天堂の攻撃を個人技しか許さず、拓殖は守って速攻という形まで展開し、67-113でリーグ初戦をものにした。


順天堂大 中村剛コーチ(9/4試合後)
「点差に関しては、うちは小さいのでチームのプランが崩れてしまえばこうなることはわかりきっていました。他のチームにないもので対抗していこうと思ってやっていたのですが、それを相手に潰されたということと、相手の身長がそれで生きてしまったということです。でも、選手の集中が時々切れてしまっていたということがあったので、この点差がそのまま実力の差だとは思いません。第1クォーターではいい感じで終わったので、このリズムを保っていこうと思っていたのですが、結局相手にそのリズムを奪われたということです。そこがやはり勝負の分かれ目でした。ディフェンスが最後まで意識を強くもってやれなかった。それで、最後に突破されたり、リバウンドを取られたりしてました。」

拓殖大 池内泰明監督(9/4試合後)
「今日は非常にディフェンスを頑張ってくれてたし、よく走ってくれていたので、いい展開になりました。途中ちょっともたついた時もありましたが、そこでしっかりディフェンスをやるようにして、うまくやってくれてたと思います。ディフェンスの基本はハーフコートなので、しっかりやって相手のオフェンスを遅らせればいい。順天堂は個人能力があって1対1も強いのですが、外のシュートが止められればこわくなかったので、ゾーンの方がやりやすかったですね。スカウティングが全然できていなかったのですが、大事なのはやはり自分たちのプレーをしっかりやるということですからね。明日も同じようにディフェンスをしっかりやって、自分たちのペースを作るようにしていきたいですね。」

拓殖大 加々美裕也選手(3年)(9/4試合後)
「(試合終盤のダンクは)明日につなげるためにやりました。第1クォーターで追いつかれそうになった時、昨年ならバタバタしてだめになっていたりしていたのですが、今日は落ち着いて粘り強く、切り替えてやることができました。去年までは意識として“やらしてもらっていた”のですが、3年生になって、自分の立場を考えて、落ち着いてやっていかないといけないと思ってます。頼りにされるプレーヤーになりたいと思っていたので、それがプレッシャーになったりはしません。練習でしっかりやってきているので、プレータイムが長くなるのは気になりませんね。必要なら40分フルにでもやるようなつもりです。明日も今日みたいにしっかりディフェンスをやって、声を出していきたいですね。あとは1・3クォーターの出だしをよくするようにしないといけないです。
今のチームは、みんながそれぞれの役割をしっかりやってますし、信頼関係を持ってやれています。今後は、うちは2部では大きいかもしれませんが、1部とやるとそれほど大きくはないので、でかいやつが走るっていうのは必要だという意識でやって、“条件反射”とも言える走ることを続けることですね。」

拓殖大 小島佑太選手(3年)(9/4試合後)
「いつも出だしが悪いのですが、今日は出だしが良かったです。でも途中で相手にちょっと走られたので、もってディフェンスを厳しくしないとだめだと思いますね。昨年2敗している分、みんな絶対勝とうという意識は強いです。第1クォーターの追い上げられた時は、去年に比べるとディフェンスが全然良くなっているので、去年のように離されたりしなかったのだと思います。途中ちょっとぼーっとしたところもあって、相手にオフェンスリバウンドを取られるなどしていたので、もっとリバウンドやルーズボールをしっかり取っていかないといけないですね。自分のプレーとしては、もっとディフェンスを、それこそ相手にボールを持たせないくらいしっかりやらないといけないです。外のシュートに対してチェックに入ったりするのは、やはり精神的にも疲れますが、今日は声を出して良くできていたと思います。途中ちょっと声がでなくなったのですが、全体的には今日はよく出ていたと思います。声を出すのと、出さないのとでは、やはり違いますから。明日も今日みたいにディフェンスをしっかり頑張って、あと、途中ちょっと気の抜けるときがあるので、それをなくしていけば勝てると思います。」


<第80回男子関東大学リーグ戦 1週目>
9月4、5日(土、日) 会場:明治大学和泉

TEAM
 



 
TEAM
 
86
18
1st
18
88

 
20
2nd
22
明治大
17
3rd
16
青山学院大
 
21
4th
20
 
 
10
OT
12
 

TEAM
 



 
TEAM
 
84
23
1st
14
89

 
明治大
22
2nd
28
青山学院大
20
3rd
28
 
19
4th
19
 

(9/4分)
スターティングメンバー
青山学院:#4鈴木・#6伊藤・#7佐藤・#10岡田・#14広瀬
明治:#4宍戸・#6樋渡・#10黒田・#13神崎剛・#14神崎健

第1クォーター、青山学院はスピーディなバスケットで先行しかかるが、そのキーマンである#4鈴木が足を痛め交代を余儀なくされる。すると明治#23北向の3ポイントシュートなどで追いつかれ、後は一進一退の展開となる。最後は明治#4宍戸に3ポイントシュートを決められるも、すぐさま#10岡田が決め返し、18-18と同点でこのクォーターを終える。

第2クォーター、負傷した#4鈴木がコートに戻る。序盤、明治#6樋渡・#23北向・#13神崎剛と3ポイントシュートを決められ、24-27とリードを許すが、残り4分#10岡田の3ポイントシュートで33-32と逆手すると、後は交互に点を取り合う。。最後は#7佐藤のミドルシュートが決まり、40-38とわずかにリードして前半の終了する。

第3クォーターに入っても明治に3ポイントを確率よく決められ、49-56とリードを許す。しかし、それからシックスマン#9梶原の3ポイントシュートなどで追い上げ、55-56と1点差にまで迫る。残り13秒、明治のタイムアウトをとってのオフェンスを守り、55-56と1ビハインドのまま最終クォーターへ。

第4クォーターも点を取り合う展開となるが、明治のファールから多くのフリースローを得て、残り3分を切っても71-71と話されない。そこから#10岡田がフリースローを決めて73-71とするも、明治#23北向に3ポイントシュートを決めら
青学大#7佐藤と明治大#10黒田
のインサイド
れてしまう。さらに焦りが出てスティールからの速攻を許し、73-76とされる。しかし、残り30秒、#10岡田が#9梶原のアシストからクイックモーションで3ポイントシュートを決め、76-76と同点にする。すると今度は明治の焦りを誘い、残り11.4秒、パスミスからのターンオーバーを奪う。だがその後守られ、最後に無理やり放った#10岡田のシュートもはずれ、76-76と同点で第4クォーターを終え、延長戦に突入する。

延長はスタートから、#10岡田が、3ポイントシュート・ミドルシュートと連続得点し、流れを引き寄せる。さらに明治のファールを誘い、そのフリースローも決めて85-78とリードされる。しかし、そこから明治#13神崎剛にミドルシュート・3ポイントシュートと決められ、さらに残り10秒を切ってから#21岡田が3ポイントシュートを許し、87-86と1点差にまで迫られる。残り6.1秒、ファールゲームのフリースローを#4鈴木は1本しか決められず、わずかに2点差で明治ボールとなるが、結局シュートを許さず、88-86で辛くも振り切った。


青山学院大 長谷川健志監督(9/4試合後)
「プレータイムがきついですよね。代わりの選手がいないので。やはり40分の中で、離せる場面ではきっちり離していかないとだめなのですが、7〜8点差になったところで、止まってしまう。ただ点を取るというのではなく、どうやって点を取るかが大切なのですが、それを選手たちはきちんと考えていないですね。焦って「早く決めたい」「楽になりたい」という感じで、まだ打つタイミングではないのに、打ってしまったり。そういうことからゲームのリズムが悪くなるんですよ。バスケの得点は1点、1点の積み重ねですから。逆転満塁ホームランはないのですからね。もっとゲームの流れを認識できる余裕がないですね。そういうところが課題ですね。しかし明治にここで勝てたのは大きいです。でも、明日勝たないと、今日の点差はわずかに2点ですから、負けると得失点で明治のほうが上になってしまうかもしれないですし。とにかく頑張りますよ。」

青山学院大 広瀬健太選手(9/4試合後)
「(大屋の怪我により)初めてのリーグで、スタメンで、やはり緊張しましたね。全然駄目でした。半分も自分の力を出せなかったと思います。最後の延長のところでは、ようやく開き直れたので、ちょっと良かったですね。とにかく、なるべくゲームを楽しんでやりたいと思っているので、頑張ります。」

明治大 塚本清彦ヘッドコーチ
(9/4試合後)
「リーグの初戦と言うことで、こちらも向こうも手探りなところがありました。2点差ということを考えると、ベンチワークが悪かったと言うことですね。いい勝負というのは負けてしまうとなにも残らない、勝ったものにだけに幸運がありますから、そういう意味でも今日の試合は残念でしたね。勝てるチャンスが残り12秒くらいにありましたから。でもまあ、よく1点差とか2点差に追いついたなというのもあります。これを明日のゲームにつなげることが重要なのではないでしょうかね。またこのようなゲームになった時、今度は勝てるか?そういうところにこれから明治大学が戦っていくべき形のようなものがみえると思います。
黒田(裕・#10・3年)は両足がつってしまいました。今日は岡田(健佑・#21・1年)でいきましたが、延長の5分の中ではカバーできるけれど、40分となると不安定ですね。インサイドは、今の明治のウィークポイントですから。今日の黒田はゴール下で佐藤(託矢・3年)を相手によくやっていましたが、1回で決めないといけないのを2回・3回になってしまったりしていた。それを1度で決めていかないと。
岡田は、春に比べると随分良くなっていますが、あとはボールを持った時、どれだけ攻め気が出せるかということです。彼は今年の1月か2月に手術をして、新人戦でようやく調子が戻ってきて、夏の合宿で1つの山を越えて、ようやく明治のバスケを身につけてきたという感じですから、まだ大事に使っています。本来は黒田もそうしたいのですが、うちの台所事情がそれを許さないというところですね。
しかしなんにせよ、“2部”ですし、楽しいゲームをしたいです。見ている人たちが“明治のバスケは面白い”って思ってくれるような、そういうゲームがしたいです。この夏はかなりしっかり合宿もできたので、結束力が強くなっています。それがここ一番という時に守りの面で出てきますね。選手は頻繁に代えていますが、とにかく“全員でやっている”という意識は無くさないようにしてやっていきたいです。誰かがミスをしても、それはチームのミスであって、個人のミスではない。そういう意識でやっていきます。まだチームが完成していないので、その分ある意味面白さがあると思います。目標はインカレ出場ですが、万が一行けなくても、来年の明治につながるようなゲームにしていきたいです。明日のゲームも見ている人が楽しめるようなものにしますよ。」

明治大 宍戸治一選手(4年・主将)(9/4試合後)
「ミスが出てしまったりして、勝てる試合を落としたという感じはあります。今日は勝つつもりでいたので残念ですが、気持ちを切り替えて明日に臨むしかないですね。うちはあまり接戦慣れしてないので、気を使ってしまったっていうこともあると思います。(点差が離れた時は)自分はコートにいなかったので、とにかく願っていました。“追いついてくれ”と。延長の最初、向こうに一気に行かれたのは、うちの生命線であるロングシュートが出なくなってしまっていたからだと思います。でも、リーグ戦なので、今日の負けは忘れて、まだまだチャンスがあると思って、明日は勝ちにいきます。それで青学に負け越しになってしまうのを避けたい。順位争いになった時、そういうことが大きかったりしますので。」


<第80回男子関東大学リーグ戦 1週目>s
9月4、5日(土、日) 会場:明治大学和泉

TEAM
 



 
TEAM
 
67
13
1st
29
114

 
駒澤大
15
2nd
29
東海大
18
3rd
31
 
21
4th
25
 

TEAM
 



 
TEAM
 
75
24
1st
25
108

 
駒澤大
15
2nd
32
東海大
16
3rd
31
 
20
4th
20
 


<第80回男子関東大学リーグ戦 1週目>
9月4、5日(土、日) 会場:明治大学和泉

TEAM
 



 
TEAM
 
80
17
1st
26
102

 
関東学院大
13
2nd
29
中央大
25
3rd
25
 
25
4th
22
 

TEAM
 



 
TEAM
 
63
17
1st
21
100

 
関東学院大
15
2nd
24
中央大
12
3rd
31
 
19
4th
24
 

<取材 渡辺美香/構成 北村美夏>

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