<第80回男子関東大学リーグ戦>
<第80回男子関東大学リーグ戦> |
第80回男子関東大学リーグ戦は18・19日、明治大学和泉で、第3週目(男子1部は第2週目)を行った。 男子2部A・東海大-拓殖大は、東海大がこれまでのベストゲームで完勝し、青学大とともに全勝を守った。また、中央大-明治大は、明治大が追い上げて逆転する同じ展開で2勝をあげ、インカレ出場(4位まで)へ近付いた。 |
<第80回男子関東大学リーグ戦 3週目 第3試合> 9月18、19日(土、日) 会場:明治大学和泉
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(9/18分) |
リバウンドで貢献した 東海#15竹内 |
第3クォーター、東海大は引き続き外のシュートが入らない。ファールもかさむが、リバウンドに奮闘して耐え、ついていく。残り7分#9西堂が拓殖大#10長谷川から4つ目のファールを奪い、さらにフリースローも2投決めて46-46と同点。しかしターンオーバーが減らず、ミスから拓殖大#4清水のフリースロー、#8加々美の3ポイントシュートにつなげられ、さらにフリースローのチャンスも#6西堂が2投とも落としてしまう。何とか#15竹内が1on1を決め、さらにディフェンスリバウンドで拓殖大#5伊藤から4つ目のファールを得るが、#15竹内の3秒オーバータイムから拓殖大#4清水の速攻につなげられ、残り2分でも5点ビハインドのまま。ここで#11石崎が3ポイントシュート決めると、拓殖大#11宇田の1on1、#12内海のフリースローと取り合いになる。残り30秒を切ってからも、#12内海が3ポイントシュートを決めるも拓殖大#4清水に決め返され、56-57で最終クォーターへ。 第4クォーター、今度は拓殖大#6熊谷から4つ目のファールを奪い、そのフリースローを#15竹内が1投決めて57-57とする。その後のディフェンスでも#15竹内がパスカットし、そのルーズボールに#11石崎がダイビングするも拓殖大ボールとなる。だがスローインからの拓殖大#5伊藤の3ポイントシュートは外れ、#11石崎が自ら持ち込んでファールを受けながら決めるが、惜しくもシュート前のコールとなる。スローインでボールを受けた#7吉留のポストプレイはトラベリングとなるが、#11石崎がパスカットから速攻のレイアップを決める。さらに#8加々美からオフェンスファールを取ると、#13阿部のロングシュート・#15竹内に合わせた#7吉留のゴール下シュートも決まって63-57として、残り7分タイムアウトを取らせる。だがその後も勢いは止まらず、#11石崎の合わせのレイアップ、#15竹内のフリースローで残り6分には67-59と差を開く。拓殖大#9小島に3ポイントシュートを許すも、#7吉留の連続ポイントで71-62とし、残り5分再びタイムアウトを取らせる。 あけた後、#15竹内が速攻をファールで止めると、拓殖大#10長谷川へのパスを後ろからカットしようとして続けてファールを取られ、個人ファールが4つとなり、さらに#11石崎が#5伊藤に3ポイントのファールを取られ、これが1投だけ決まって残り4分71-65となる。だがこの後は逆に、拓殖大#9小島から5つ目のファールを奪ってフリースロー、さらに拓殖大#4清水の4つ目のファールを#7吉留がバスケットカウントで奪い、残り2分74-67とキープする。しかし、今度は#11石崎がまたも3ポイントのファールを取られ、拓殖大#8加々美に3投とも決められる。さらに#11石崎のトラベリングから拓殖大#5伊藤の3ポイントシュートにつなげられ、74-73とされて残り1分40秒タイムアウトを取る。 その後はパス回しから#15竹内が0度からのミドルシュートを落ち着いて決め、さらに前から当ってきた拓殖大ディフェンスをやぶって#7吉留がフリーでゴール下を決めて残り55秒78-73とし、拓殖大のタイムアウトとなる。拓殖大#5伊藤の3ポイントシュートはエアーボールとなるが、リバウンドを粘られ、最後は拓殖大#4清水にフリースローを与え残り40秒78-75となる。この後のスローイン、フラッシュしてもらおうとした#13阿部の後ろから手を伸ばした拓殖大#5伊藤にカットされるが、拓殖大#10長谷川の1on1を守ってパスアウトのボールをキープすると、ファールゲームとなる。これを2投とも#12内海が決めるが、拓殖大#8加々美に3ポイントシュートを決められ、残り15秒80-78とわからなくなってタイムアウト。さらに#12内海がフリースローを2投決めると、今度は拓殖大#14松岡の3ポイントシュートは外れ、#12内海がリバウンドでファールを得る。残り2秒のここでも確実に2投決め、最後に拓殖大#14松岡にブザービーターの3ポイントシュートを沈められるも84-81でまず1勝した。 |
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東海大・陸川章監督 「嬉しいですね。まずこの1勝は大事だった。拓殖大は能力もあるし、3ポイントも持っているけれど、皆よく耐えた。最後に主力が力を出し切れるよう、少し休ませながらいきました。ベンチにいる原田(4年生)、井上(2年生・現在怪我をしている)らが声を出し続けて盛り上げてくれたのも良かったです。今日は本当に皆が戦っていた。でも、明日が勝負です。」 拓殖大・池内泰明監督 「今日も最後でだめでしたね。だんだん良くなってきているのだけれど…。今日はファールがかさんでメンバー的にも苦しかったです。でも、最後に3ポイントが決まって、得失点差が縮まったので、明日は勝ちたい。最後は気持ちですね。負けるのは実力がないからで、それは認めないといけない。でもそれを改善していって、明日は頑張りたいです。」 |
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写真左:“必勝”のハチマキで臨んだ拓殖応援部隊 |
<EDITOR'S VOICE> 拓殖大はまたも、追い上げるも最後に力尽きるパターン。加々美、伊藤らの外のシュートの確率が悪く、インサイドの長谷川の負担が大きくなって力を出し切れなかった。 東海大は、勝負どころで落ち着いていた。第4クォーターに石崎・吉留が闘志むきだしでゴールに向かって流れをつかみ、最後は竹内、内海がきっちりシュートを決めた。“無冠の王者”への風当たりはそれでも強いが、ベンチが一体となって勝利をつかんだ。 明日の結果によっては、1部昇格争いから拓殖大が脱落する可能性もある。 |
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(9/19分) |
2戦とも奮闘した拓殖#8加々美 |
返す。これを#9西堂のパスアウトからフリーの#12内海の3ポイントシュートにつなげる。守っても拓殖大の1on1をおさえるが、#9小島に3ポイントシュートを決められ残り1分27-19となる。この後#9西堂のリバウンドシュートが拓殖大#4清水にブロックされると、拓殖大#8加々美のレイアップをマッチアップの#15竹内がブロックするなど壮絶なしのぎ合いとなる。最後は24秒ぎりぎりで#11石崎が放ったシュートが外れ、#12内海のリバウンドシュートのエアーボールを拾った拓殖大#5伊藤に突っ込まれるが、ボールをつかみそこねてシュートを打てず、27-19とする。 第2クォーター、#15竹内がリバウンドシュートで拓殖大#8加々美からフリースローを得て、2投とも決める。さらに#9西堂のゴール下の1on1で31-19と差を広げる。さらに拓殖大のシュートが落ちる間に#12内海が身体を押されながらも3ポイントシュートを決め、34-19と15点差とする。この後互いに加点できないが、#15竹内の1on1が囲まれてボールを奪われ速攻につなげられるも、すぐにミドルシュートを決め返して流れを渡さない。そして互いに1本ずつ決めた後、拓殖大にパスミスが出る。さらに拓殖大#5伊藤のステップバックシュートがエアーボールとなり、それが#7吉留のリバウンドシュートのファール獲得につながり、残り4分40秒タイムアウトとなる。だがその後も得点を重ね、残り2分には速攻の#14井上のミドルシュートで46-25とする。この後ターンオーバー、リバウンドから得点され46-30となるが逆にタイムアウトを取って落ち着かせ、最後は#6熊谷、#5伊藤の1on1を許すも#8池田が決め返し、52-32と大差で折り返す。 第3クォーター、#9西堂の囲まれながらのゴール下、#18小林のパスカットからのバスケットカウントで57-32とする。さらに#11石崎の3ポイントシュート、#18小林・#12内海の落ち着いた1on1で差を開く。拓殖大#8加々美の1on1にヘルプの#11石崎がオフェンスファールを奪うなど拓殖大の得点を#9小島の3ポイントシュートのみに抑え、残り6分40秒チームファールによるフリースローを決めて65-35と30点差をつける。タイムアウトの後、リバウンドに粘られ拓殖大の1年生#11宇田にロングシュートを決められるが、こちらも1年生#18小林の連続シュートで残り6分71-37とする。さらに拓殖大#9小島のカットインがチャージング、#8池田のボールをはたいた#4清水、#18小林の速攻を止めに行った#6熊谷と立て続けにファールを取り、個人ファールも清水が3つ、他の2人が4つと追い込む。拓殖大#6熊谷に意地で3ポイントシュートを決められるも、#11石崎がインサイドに合わせた3ポイントシュートを連続で決め残り3分30秒80-40とついに40点差となる。さらに裏パスから#8池田のゴール下、#9西堂の速攻で簡単に得点し84-40とするも、この後拓殖大#11宇田を中心に攻められ、残り30秒パスミスからの速攻を許し86-48となる。タイムアウト明けはそれぞれゴールしたシュートを決め、89-50で最終クォーターへ。 第4クォーター、#11石崎がまたも3ポイントシュートを決めるが、拓殖大#10長谷川、#4清水に決め返され、さらに#8池田のパスミスが続けて出てしまいタイムアウトを取る。 あけた後のスローイン、ポジション争いで#8池田が拓殖大#4清水から続けてファールを取り、ファールアウトさせる。この後#14井上の連続得点で98-52とした6分30秒、4年生の#4入野がコートへ。拓殖大のオフェンスを#10長谷川、#9小島のみとさせ、その小島のカットインも#4入野がコースに入り、故意ではないも足を出した拓殖大#9小島のテクニカルファウルとなる。4年生の#5稲葉・#6原田、さらに2年生の#16松山・#17納富をコートに送り出すと、運びでカットされ残り2分104-73と追い上げられるが、チームファールのフリースロー、プレスを抜けてレイアップと得点し、残り1分には拓殖大#6熊谷もファールアウトとなる。そこから拓殖大#8加々美に3連続で3ポイントシュートを決められるも、119-89で全勝を守った。 |
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拓殖大・池内泰明監督 「何も言うことはないです。ふがいない、気持ちがない、それくらいでしょう。戦う以前の気迫、一体感がなかった。作戦や技術の問題ではありませんでした。まぁ、これが大学生ですから、自分の指導にも足りないところがあったのでしょう。昨日の試合で満足してしまったのかどうかわかりませんが、もう1度話をしないといけませんね。」 東海大・陸川章監督 「グッドゲーム、ナイスゲームでした。いい集中をしていたのが、ディフェンスとオフェンスの積極性に出ましたね。出足から前半は特にいいシュートセレクションを選び、また中・外のバランスも良かった。特に竹内は相手のフォワード(#8加々美)に対して集中してディフェンスしてくれた。最後はターンオーバーが少し増えましたが、4年生をコートに立たせる事が出来て嬉しいです。 でも、第一関門を突破したに過ぎないので、明日ミーティングをやって一息つかせます。またこの後の練習が大事になってくるでしょう。 」 東海大#14井上聡人選手(下写真左) 序盤は怪我でベンチでの盛り上げ役を引き受けていたが、この日第2Q中盤から戦列に復帰、ダンクも披露した。 「デビュー戦(笑)は、まだ動けないけれど、意外とよかったです。めずらしく?集中していました。(終盤、フリースローで、とんとん、と自分の胸を叩いてみせたのは)あれはミスが続いていたから。気持ちを強く持ってやろうよということで。 ベンチで見ていると本当に緊張して、昨日は気疲れしてしまったけれど、やっぱり試合に出るのは最高ですね。面白い。自分の調子は大丈夫なので、来週以降も自分が出れば絶対勝ちます!」 東海大#18小林慎太郎選手(下写真右) ディフェンス力を買われスタートに抜擢。この日は大事なところでのシュートも決めた。 「今日の試合前は本当にドキドキで緊張していました。でもディフェンスで使われているのだと思うし、リズムを作るのはディフェンスだからまずそれをと思って一生懸命やりました。周りの先輩達が声を掛けてくれて、それで気持ちを強く持てました。オフェンスも前半は入っていなかったんですけど、これも“タイミングは良かったからどんどん打て”とハーフタイムに言われて、それで気にせずドライブやカッティングを続けたら後半に結果が出ました。自分は元気さが売りなので、そうやって皆がくれたものを1つずつ返していっているだけです。今はイーブンなので、それがプラスに出来るようになったらいいなと思います。 スタートをつとめることは、最初は自分でいいのかな?とも思ったけれど、ユニフォームに“東海 1年生”って書いてあるわけじゃないし、コートに立つからには自信を持ってやらなければならないと思うようにしました。もちろんいつ帰られるかわからない、毎回首をかけているんだという気持ちで、これからも1戦1戦、一生懸命続けていきたいと思います。」 |
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<EDITOR'S VOICE> 拓殖大は、昨日の敗戦で気落ちしたのをひきずってしまった。ファールもこんで、追い上げようにも選手起用が厳しくなった。#5伊藤、#6熊谷らの個人技しかなくなり、無理にシュートを打ってしまったものもあった。#10長谷川のアシストなど“魅せる”プレーはあったが、シュートが決まらなかった。 東海大は、激しいディフェンスから確実なシュートにつなげる会心のゲーム。特に練習後のシューティングを欠かさない#11石崎の3ポイント率は素晴らしく、最後は4年生をコートに立たせた。序盤#9西堂がインサイドで身体を張り、#18小林が石崎を休ませるなど勝負どころで主力が万全の体制でプレーできたのが勝因となった。 これで東海は青学と並んで全勝を守り、一方の拓殖大は自力での2位以内が難しくなった。 |
<第80回男子関東大学リーグ戦 3週目 第4試合> 9月18、19日(土、日) 会場:明治大学和泉
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(9/18分) スターティングメンバー 明治:#4宍戸・#6樋渡・#10黒田・#18古橋・#21岡田 中央:#8根岸・#9小野・#10真木・#11馬場・#15村山 第1クォーター、明治大はジャンプボールを得るも攻めきれず、逆に中央大#11馬場に先制点を奪われる。どちらもシュートが落ちるなかで#4宍戸がつなぐと、残り5分30秒入ったばかりの#23北向が3ポイントシュートを決めて8-6と逆転。さらに残り3分、インサイドアウトからもう1本沈め、15-8とリード。中央大のタイムアウトとなるが、フリースローを決めていき流れを渡さない。#10黒田のフリースロー、#4宍戸のシュートで残り1分20秒には22-10とするが、ここから中央大にリバウンドで粘られ、#8根岸・#11馬場にフリースローを与えるなど追い上げられて22-18で終える。 第2クォーターは、#23北向の3ポイントシュートを皮切りに点の取り合いとなる。中央大のゴール下でのファールからのフリースローで25-21から、#13神埼剛が続けて同じところから3ポイントシュートを決め、31-23とする。中央大#12砂原がこれを返すと、今度は逆サイドから決めて34-23と残り7分10点差をつける。しかしこの後シュートがどちらも落ち、シュートファールが続いたため、残り4分タイムアウトを取る。中央大#12砂原の連続シュートで点差を詰められるが、逆に#12緒方の連続得点で41-38とリードして終える。 |
連続3Pなど得点を重ねた 明治大#13神崎 |
第3クォーター、明治はフリースローを得て得点を重ねる。はずれても#18古橋がリバウンドに飛んで#6樋渡がフォローして加点する。#13神埼剛が3ポイントのファールを1投しか決められないが、次の攻撃で3ポイントシュートを沈めて50-40と再び10点差とし、残り5分30秒中央大のタイムアウトとなる。この後#10黒田、中央大#20富田と決めあった後、シュートミスから中央大#8根岸に速攻を決められるが、逆に#4宍戸がスティールで崩れた体勢からもロングパスを出して#6樋渡の速攻につなげるなど譲らない。だが中央大にリバウンドを粘られ、#12砂原に3ポイントシュート、さらに#11馬場に速攻を決められて5点差となる。さらに速攻を出されファールで止めるが、なおも中央大#20富田に攻め込まれてファールを与え、これを2投とも決められる。この後インサイドの#18古橋が3ポイントシュートを決めるが、さらに残り1分を切ってから中央大#20富田に1on1をバスケットカウントで決められる。#18古橋がなんとかフリースローを得てタイムアウトをとり、1投決めたあと2-3ゾーンをしくがまたしても中央大#20富田に3ポイントシュートをバスケットカウントで決められ、58-58と同点にされて終える。 第4クォーター、中央大#12砂原のロングシュートで始まるが、#10黒田が#18古橋に合わせ60-60とする。この後中央大#20富田の1on1を追い込んで無理なシュートを打たせ、その後明治も決まらないが中央大#8根岸の3ポイントシュートはエアーボールとなる。明治大は攻めあぐむも24秒クロックぎりぎりで#6樋渡がきれいなフォームから3ポイントシュート、さらいミドルシュートを決め、65-60として残り7分タイムアウトとなる。このあと明治は#18古橋、#10黒田が3ポイントシュートを打ってしまうが、中央大のシュートも落ち、ルーズボールに飛び込んでマイボールとする。さらに#6樋渡がミドルシュート、3ポイントシュートを決めて、残り5分70-60とする。中央大#8根岸にリバウンドを取られるも足に来ていてシュートが落ち、助けられる。この後連続得点されるが、#4宍戸がフリーのロングシュートを決めて残り3分72-63となって再びタイムアウト。第3クォーターと同じく#20富田に決められるが、#21岡田が3ポイントシュートを決めて75-65と10点差をキープ。ここから中央大に2本続けて決められ残り1分30秒75-69とされるも、#4宍戸に代わった#14神崎健が1on1でバスケットカウントを得て、下がったばかりの宍戸は塚本コーチの出した手とハイタッチを交わす。フリースローは落ちるも、#10黒田がリバウンドシュートを決め、残り40秒ファールゲームとなる。その後3ポイントシュートを決められるもゴール下シュートを決め、82-72で初戦を飾った。 |
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中央大・桜井康彦コーチ 「今日は思い切りが悪く、硬くなってしまった。勝たないといけない、という意識があったのでしょう。第3クォーターでよい流れになって、勝ちパターンだったのですが、最後に悪くなってしまった。去年まではあまり出ていない子ばかりだから、勝負どころで力を出せませんでした。明日です、明日。」 |
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<EDITOR'S VOICE> 中央大は、エースの石田がチームを離れ、4年の熊谷も“ハートが弱くて(桜井コーチ)”この試合は不出場。その中で、#8根岸や、下級生の#23清水・#12砂原らが奮闘したが、最後に浮き足立った。1年生ガードの富田が得点源という状態では、厳しい戦いが続くだろう。 明治大は逆に、各ポジション・各学年の選手が奮闘。神崎剛が苦しい場面も強気で攻め、最後は4年の樋渡が確実にシュートを決めた。明日勝つと、3位に浮上し、インカレが近付く。勝って来週の東海大戦につなげたい。 写真:選手とハイタッチする明治大・塚本HC |
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(9/19分) スターティングメンバー 明治: 中央: 第1クォーター、明治大は立ち上がりから中央大のオフェンスに後手にまわり、残り5分中央大#15村山の3ポイントシュートで5-15とされる。だがこの日積極的に起用された#12緒方のレイアップ、3ポイントシュートなど連続得点で11-17と追い上げる。だがその後はシュートまで持っていくも決めきれず、中央大#9小野のミドルシュート、さらに#12砂原の3ポイントシュートで11-24とされる。 だが第2クォーターも開始早々、中央大#20富田の3ポイントシュートを決められる。中央大#15村山にも連続ポイントを許すが、こちらも続けて#4宍戸からゴール下の#18古橋に合わせ、18-32と何とかついていく。だがセンターの#10黒田が外、ガードの#4宍戸が中の逆インサイドアウトも3秒オーバータイム、速攻のパスも長過ぎるミス、と流れに乗り切れない。この後#18古橋、中央大は#19中山・#20富田の1年生が点を取り合い、残り3分25-42とじりじりと差が開く。だがここで#12緒方がコートに戻って3ポイントシュートを決めると勢いがつき、#10黒田のバスケットカウントも決まり、最後はブザーぎりぎりで#12緒方が3ポイントシュートを決め、33-44として前半を終える。 |
弱気になりそうな時にチームを 引っ張った明治大#4宍戸 |
第3クォーター、#4宍戸が1on1からレイアップ、さらにルーズボールから#6樋渡が速攻、#21岡田がフリースローを決め38-44と一気に追い上げる。だが中央大#23清水から#11馬場・#8根岸へのナイスアシストを許し、38-48と再び差が開く。だが40-50から再び4年生の#6樋渡がフリースロー、その中央大のバイオレーションから#4宍戸がゴール下シュートを決め、残り5分中央大にタイムアウトを取らせる。だが#12緒方・#10黒田・#13神崎がファールでしか止まらずこのフリースローを決め、残り3分50-50とついに追いつく。中央大のオフェンスを#20富田のみにおさえ、それも#12緒方が集中してマッチアップし、落ちたシュートのリバウンドを支配する。#10黒田のロングシュート、中央大#9小野のインサイドと交互に決めた後、#12緒方が1on1からレイアップを決めて54-52と逆転に成功して終える。 第4クォーターも立ち上がりから連続得点し、残り7分30秒には#13神埼剛が厳しいマークをかいくぐり3ポイントシュートを決めて61-52とする。この後互いに得点が止まり、まず中央大が#20富田・#23清水から#19中山・#15村山に、続いて明治大も#13神埼剛・#22根岸から#4宍戸・#23北向とバックコート陣を入れ替え流れをつかもうとする。すると#23北向が起用に応えて3ポイントシュートを決め、次は外れるも#10黒田のリバウンドシュートにつながり68-54として残り3分20秒中央大のタイムアウトとなる。この後トラベリングなどのミスが出るも中央大もバックパスで付き合うなど得点は動かず、残り1分45秒再びタイムアウト。すると#9小野の3ポイントシュートが決まり、さらに前から当たられるも#14神崎健がフリースローを得るが、これが決まらない。ここから#19中山に3ポイントシュー |
中央は何とか立て直そうとした |
トを決められるとファールゲームとなり、再び#14神崎健のフリースロー。1投しか決まらず、中央大にリバウンドを粘られセカンド・サードショットと許し#19中山のロングシュートで残り40秒69-62となる。#14神崎健は次のフリースローも1投しか決められず、中央大#19中山のフリーの3ポイントシュートにつなげられるがはずれ、リバウンドから#4宍戸がレイアップシュートを決める。残り20秒から#23北向、#4宍戸とファールが続き中央大ボールが続くが、そのスローインを#23北向がカットしてレイアップを決める。最後に中央大#19中山に2ポイントシュートを決められるも、終わってみれば第1戦と同じく10点差で勝利した。 <EDITOR'S VOICE> 明治大は圧倒的な声援を受けて逆転。この日は#12緒方が活躍するなどチーム1人1人のモチベーションが高く、苦しいところでは#4宍戸、#6樋渡の4年生が力を発揮した。試合後の宍戸のほっとしたような笑顔が印象的だった。だが、すぐ引き締め練習に備えるだろう。 一方の中央大は第1クォーターこそ大差をつけたが、最後は攻め手がなくなった。#23清水ら1年生Gが落ち着かせようとしたが、#9小野にかかる負担があまりにも大き過ぎた。 |
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中央大#19中山貴富選手(PG/1年) 「1試合目は悪くなかったけれど、2戦続けてリードしたのに追いつかれて、第4クォーターの流れが悪くなって逆転される、という同じ負け方。新人戦以降、下級生が多く出るようになりましたが、その分、流れを作れなかった。インカレもきつくなってくるし…清水(#23)とも話していたんですけど、下級生の、特にガード陣は責任を感じています。個人的にも昨日は3〜4分しか出られなかったので、今日出たら頑張ろうと思っていたけれど、でも結果はこうなってしまった。チーム状況は、事情でチームを離れた人もいるし、すごく悪かったのですが、ここにきて1つになってきていたのに、2敗してしまいました。この2敗は大きいです。昨日・今日の試合は本当に、ガードの責任だと思っています。」 |
<第80回男子関東大学リーグ戦 3週目 第1試合> 9月18、19日(土、日) 会場:明治大学和泉
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<第80回男子関東大学リーグ戦 3週目 第2試合> 9月18、19日(土、日) 会場:明治大学和泉
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<取材・文 北村美夏> |