<第54回関東女子学生リーグ戦>
<第54回関東女子学生リーグ戦> |
第54回関東女子学生リーグ戦は18日、拓殖大学八王子校舎で1部の3週目を行った。全4試合の結果は以下の通り。 |
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<第54回関東女子学生リーグ戦 3週目> 9月18、19日(土、日) 会場:拓殖大学八王子校舎
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(9/18分) 松蔭:#5中沢・#6堀内・#7山西・#14関根・#15幡矢 早稲田:#4堀江・#5宮本・#7松井・#8半澤・#18谷 第1クォーター、早稲田は序盤から松蔭に厳しいチェックのディフェンスをされ、多くのフリースローを得るが、それを決められない。しかし、松蔭もシュートが入らず、どちらも得点が伸びない。残り5分35秒、2点リードしたところで松蔭にタイムアウトを取らせる。そこから#8半澤がスティールからの速攻や、フリースローを決め、11-5とリードを広げる。その後は交互に点を取り合う展開となる。残り2分をきって、#4堀江が3ポイントシュートを決め、22-13と点差がひらく。しかし、松蔭に#7山西のシュートなどで24-18と追い上げられる。最後は早稲田のインサイド陣がオフェンスリバウンドを2回落とし、そのまま第1クォーターを終える。 第2クォーター開始してすぐに、松蔭#14関根・#5中沢に1on1からのドライブインで得点され、24-22と1ゴール差にされる。だが#7松井が3ポイントシュートを決め、リードを保つ。さらにボールの動きがよくなり、#6鶴本のミドルシュートや#4堀江の1on1で、33-24と一気に点差を広げる。しかし、残り5分を切ってから、トランジションの速い展開をしていく松蔭に3本連続で3ポイントシュートを決められ、33-33と同点にされる。そこからはまた交互に点を取り合う展 |
中・外で活躍、早稲田#4堀江 |
開となるが、ファールがかさんでフリースローを与え、それを決められると、さら
に松蔭#7山西の3ポイントシュートで37-43と6点リードとされる。最後は早稲田#16佃がゴール下のシュートを決め、39-43として前半を終える。 第3クォーターはスタートから連続得点し、43-43と同点とするが、松蔭#6堀内にコーナーからの3ポイントシュートを決められ、またもリードされる。そこから早稲田#18谷がゴール下でファールを連続してもらうが、フリースローが1本しか決められない。ここからまたも一進一退の攻防が続く。#7松井・#8半澤が中で頑張るが、松蔭の#5中沢・#6堀内の1on1を止められず、リードが奪えない。しかし、残り3分55秒に松蔭が#5中沢をベンチに下げると、ディフェンスの負担が減ってリズムがよくなり、インサイドの攻撃が活き始める。残り30秒をきって62-58とリードするが、残り10秒松蔭#14関根に3ポイントシュートを決められ、1点差にされる。しかし、終了間際に3ポイントシュートを決め返し、65-61と4点リードして第3クォーターを終える。 第4クォーター、ミスマッチをついて、どんどんインサイドで勝負するようになる。それに伴い、松蔭にファールを多くさせるが、フリースローが半分しか決まらず、点差はなかなかひらかない。しかし、残り2分45秒、松蔭#7山西がファールアウトすると、松蔭のリズムが崩れ、さらに残り1分25秒には#14関根もファールアウトし、松蔭に流れを行かさない。最後までフリースローが決まらなかったが、松蔭も攻め手がなくなり、結局81-70と11点差をつけて、早稲田がこのリーグ戦初勝利を飾った。 |
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早稲田大学 木村勲コーチ(9/18試合後) 「自分たちは昨年7位だったので、前半で上位とあたります。ここでできれば4勝はしたいというのがありました。専修は春もなかなかいいゲームができていたので、なんとか専修で1つは勝ちたいなと思っていたのですが、初戦は延長まで行って…残念ながら負けてしまった。しかし、去年は上位にいたのに、この2週目が終わった時点で2勝2敗で、かなりまずい状態でしたから、あれに比べるとこの上位2チームとの対戦での結果は“強いチームに負けたのだから”ということで、それほど気にはならないです。これから先いくつ勝てるかということが重要ですからね。 今日はゴール下を落としてしまっていて、向こうにしてみると「勝った!」というようなゲームをしてしまいました。うちはとにかく「勝とう!」という練習をしてきていますので、ちゃんと自分たちのプレーをしていれば勝てるなという気持ちはあります。とはいっても、どこにでも負ける可能性もあるわけです。ノーマークでのゴール下をよく落としていたので、守りに帰るのが遅れてしまって、守りが薄いうちに攻められてしまう。松蔭は3ポイント・シューターが多いという認識があるので、どうしても出て行くと抜かれてしまう。それで簡単にシュートを入れられてしまっていました。あそこでしっかりゴール下を決めていれば、点差が詰まらないですよね。そういう意味で後半逆転されたというのは、ちょっと予想外でした。 うちにはガードが3人いて、それぞれにいいものを持っているのですが、1つ歯車が狂うとなかなかそれを修正できない。悪い時、自分たちのチームをどう仕向けたらいいかなど、まだまだ不安定なんですね。どちらかというとうちの選手たちは攻め気が強いので、状況が悪くなると、とにかく攻めてしまうんです。もうちょっと上手く確実に点が取れるように組んでくれたら、相手も嫌がって、こちらも楽なプレーができるはずなのですが、そういうチームのもっていきかたができていないです。コートに出ている選手たちでは修正できないので、メンバーチェンジをすると、代わって出る選手がそういうことを意識して出ればいいのですが、その選手もできていないことが多い。折角大きい選手がいて、それを上手く使いこなせないというのはガードの責任です。自分もガードだったので、そのあたりはよくわかります。この試合に関しては、元々「大きさで勝とう」と言っていました。ほとんどミスマッチなので、いい動きをして中に入れろと指示していました。堀江が中に入って行ったのは、センター陣が中でがっちりとやっていたので、わざわざ小さいのが入っていく必要はないと思っていたのですが、そこで結局点が取れなかったので、動きを出して他のポジションも中でやらないと、ということになったのでしょう。 リーグは長く続きますが、 うちの強みは選手が豊富で、誰が出ても同じようにやれることですね。これから頑張りますよ。」 |
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<EDITOR'S VOICE> 早稲田は序盤から何度もリードのチャンスを得ながらも、ゴール下のシュートやフリースローが決められず、競った展開となった。しかし、サイズ的にも勝ることで、相手のファールを誘うことができ、勝利につなげることができた。前半は中はインサイド陣のみが勝負していたが、イージーシュートを落とすことが多く、後半からは#4堀江が積極的にポストアップし、中-外と動きを入れて、相手のディフェンスを崩していった。5戦目にしてようやくの1勝だが、中と外のバランスをどうとっていけるかが、今後順位を上げていくカギになりそうだ。 松蔭は序盤からファールがかさんだことで、終始追う展開になってしまった。速さのあるオフェンスで追い上げる力はあるが、ファールトラブルやミスマッチを考えると、先行して逃げ切るパターンでないと、なかなか勝利には結びつきにくそうだ。また、ディフェンスの「手出し(ファール)」が多いのも気になる。主力が下がるとかなりペースが落ちるだけに、主力のファールトラブルはゲームを厳しくする。これから上位との対戦を控え、上位に残るためにはディフェンス力の強化が必要だろう。 |
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<第54回関東女子学生リーグ戦 3週目> 9月18、19日(土、日) 会場:拓殖大学八王子校舎
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(9/18分) 拓殖:#4伊佐・#8石岡・#9梅崎・#11藤本・#12鍋田 日女体:#4成田・#5鈴木・#8渡邊・#15森川・#18水沢 第1クォーター、拓殖は日女体に#4成田の1on1や#8渡邊のミドルシュートで連続得点され、残り7分20秒0-10とされたところでタイムアウトを取る。そこからは#8石岡が連続で得点し、6-10と追い上げるが、日女体#18水沢に3ポイントシュート、さらにスティールからの速攻を決められ、なかなか追いつけない。しかし、日女体にファールが増えてきたあたりから、流れが拓殖になってくる。4回のフリースローをきっちり決め、残り2分10秒には16-15と逆転する。その後どちらも1ゴールずつ決め、18-17で第1クォーターを終える。 第2クォーター序盤、日女体#13千村の3ポイントシュートが連続して許し、22-25と日女体にリードされる。しかし、中・外と上手く攻め、残り5分40秒には28-27と逆転する。そのままリードを広げるが、残り4分をきってオフェンスがリズムを崩し、速攻を落としたり、3秒オーバータイムを取られる。その間に日女体に一気に得点され、34-35とまたもリードされる。タイムアウトでオフェンスを立て直した後は#4伊佐を中心に攻撃を仕掛け、最後は#9梅崎のミドル |
拓殖2年生ガード#15井上 |
シュートで39-38と逆転し、前半を終える。
第3クォーター、日女体#18水沢に連続得点を許し43-43と同点とされるも、1on1での得点に続き、スティールからの速攻も続けて出て、流れを一気につかむ。残り3分20秒には57-47と10点のリードとする。さらにゴール下でのファールを取り、そのフリースローでリードを広げ、64-49と拓殖が15点リードし第3クォーターを終える。 第4クォーター序盤から交互に点を取り合う展開が続く。しかし、豊富なメンバーでゲームを進め、日女体のメンバーにファールアウトを多く出させ、ゲームを渡さない。結局、拓殖が第3クォーターで得たリードを守りきり、83-68で連敗を脱出した。 |
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拓殖大学 堺伸吾監督(9/18試合後) 「前回の筑波戦での2連敗後、反省ばかりでした。うちは大きいので、逆にそれに頼りすぎてしまっていました。そのため本来の“走り”という部分がおろそかになってしまいましたね。今日は“中をひろげる”という形でうまくできていました。最初にリードされた時は、「あわてないでとにかくついていって、最後の5分でリードできればいいから」と言いました。今日は運びの部分がよくなかったので、明日はもう少しがんばっていかないといけないです。うちはある程度メンバーがいますので、あたっている選手を使っていけます。でも、メンバーを固定することも必要にも思いますし、いろいろ使っていくスタイルを取るかは…まだ考え中ですね。でも、なるべく使える選手は使っていきたいです。うちは3・4年生と1・2年生のプレースタイルが微妙に違うので、その辺りの調整がこのリーグでできて、いい形でインカレにつなげられたらと思ってます。上位との対戦はあまり意識しないでやりたいですね。」 拓殖 伊佐樹里選手(#4・4年)(9/18試合後) 「(前回の筑波戦の2連敗は)うちの持ち味としている“速さ”が全く出せなくて、向こうと同じような形で試合しようとしていたのが裏目に出たという感じでした。逆に構えてしまったというか…。練習でやり切れていない部分が試合で出たって言う感じでした。筑波に対しては、春のトーナメントで勝っているのですが、その頃とはうちのシステムが変わっていて、春はその頃の形のいいところが出て、今回は今の形の悪いところが出ましたね。春はみんなが外に出て、かき回して攻めた形だったのですが、今回はインサイドに任せて、外は見ているっていう感じになってしまいました。インサイドもあたりではじき出されたり、外もボールをもらうのにいっぱいいっぱいで、自分たちの攻めができないままに…全体的に中から押し上げられている感じで、自分たちのリズムでオフェンスができなかったです。 この1週間、練習しながらもずっと筑波戦の敗戦を引きずっていて、なかなかしっくりくる練習ができていませんでした。そこで、監督にこちらからいろいろ話を聞いていって、練習時間が短くなっても、しっかり話すほうを優先しました。そこで私たちの持ち味である”速攻”を出そうとしました。今まではすぐに止めてやっていましたので。昨日、最後だけでしたが、練習でできたので、今までもモヤモヤしていたのがすこし晴れて、今日は最初から気持ちでやれて、速攻もでました。 私のプレー自体は、「すごい!」といってもらえるのはすごくうれしいのですが、特別やろうと思ってやっているわけではないし、たまたま自分がそういうスタイルのバスケットをずっとやってきているだけなんですね。それに上手くいかなかったらやはり責任があるので回りから「やりすぎだ」ってたたかれるし、上手くいくと喜んでもらえるし。私自身は普通にやっているだけなんですけどね(笑)。せっかくコートに出て、パフォーマンスを見せる場所があるので、それを大切にしてプレーしていきますので、これからも応援よろしくお願いします。 チームの目標は“優勝”です。全勝優勝はもうかないませんが、これからは1つも落とせない試合になります。でも、硬くならずに、試合を楽しめるといいなって思っています。うちはまだ伝統もないチームなので、気負い過ぎずやりたいです。1戦1戦大切に戦っていきます。」 |
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<EDITOR'S VOICE> 先の筑波戦で2連敗した拓殖は、インサイド重視のオフェンスから、トランジット(素早い攻守の切り替え)をつかった速さのあるオフェンスへと転換。そこに高さも生きてきて、相手のファールを誘い、後半は有利にゲームを展開できた。選手層は厚いが、主力の3・4年生と、控えの1・2年生との連携を上手く取っていくことが、これからの上位との対戦では重要になってきそうだ。 まだ1勝もできていない日女体は、いつも序盤もしくは中盤にいい展開になるが、リードを守りきることができない。1つにはディフェンスのファールトラブル、また相手のプレッシャーが強くなると、チームオフェンスが組めなくなるところが、終盤競ってくると有利にゲームを運べなくなる原因のように思える。今日のゲームで#15森川が少しずつチーム内で機能し始めた点をこれからにつなげたい。 |
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<第54回関東女子学生リーグ戦 3週目> 9月18、19日(土、日) 会場:拓殖大学八王子校舎
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(9/18分) 日体:#4加藤・#6野田・#7松尾・#13石川・#14胡 筑波:#4田渕・#9宇佐美・#11加藤・#16櫻田・#17鈴木 第1クォーター、筑波大は最初に日体#13石川にゴール下で連続ポイントされるが、すぐに#11加藤がドライブイン・シュートを決め、離されない。さらに3-6とされたところで、#16櫻田が3ポイントシュートを決める。さらに厳しいディフェンスを展開し、24秒オーバータイムをとるなど、日体大をリズムに乗せず、ファールを多くもらう。だが、筑波のフリースローが決まらず、点差がひらかない。残り4分に日体が#4加藤に変えて#9細川を入れると、日体の動きが活発になり、ルーズボールからのシュートをその#9細川に決められ、タイムアウトをとる。タイムアウト明けから日体にオールコートのゾーンプレスディフェンスを仕掛けられると、筑波は#16櫻田に代え#13内田を入れ、オフェンスに速さと動きを加え、さらにディフェンスは厳しくする。残り1分55秒にはまたも日体から24秒オーバータイムを取るなど、なかなかチームオフェンスを組ませない。しかし、日体#9細川の個人技から連続得点され、17-20と3点リードされる。残り2秒で放った#13内田の3ポイントシュートもはずれ、そのまま第1クォーターを終える。 |
筑波#6谷川 |
第2クォーター開始早々、日体#14胡にフリースローを2本とも決められ、17-22と点差を広げられる。しかし#16櫻田をコートに戻して、きっちりオフェンスを組んでいく。さらにディフェンスのプレッシャーを続け、スティールからその#16櫻田が3ポイントシュートを決め、22-22と同点とする。ここから1点を争うシーソーゲームとなるが、残り5分をきって、#11加藤の3ポイントシュートで28-25とリードする。しかし、日体#9細川・#8野村に1on1からの得点をされ、残り2分には31-31と同点とされる。ここでディフェンスを締め、日体のターンオーバーを誘う。その後、この日当っている#11加藤が1on1で得点し、さらにディフェンスリバウンドからの速攻を#16櫻田が決め、31-35と筑波が4点リードして、前半を終える。
第3クォーターも筑波のペースで展開する。残り7分45秒には#16櫻田の3ポイントシュートで41-34と7点のリードとする。今ひとつオフェンスにもたつきのある日体がメンバーを入替えてくると、速攻などで追い上げられ、43-38となる。しかし筑波も#4田渕の3ポイントシュートが決まり、流れを渡さない。残り2分で48-38と10点差とした筑波が、その後交互に取り合う展開になるも、流れをキープし、53-43で第3クォーターを終了する。 第4クォーター開始はどちらもシュートが入らず、残り6分までそれぞれフリースローの1点ずつのみとなる。しかし、そこから一転点の取り合いとなる。残り5分をきって、日体にディフェンスのあたりをきつくされ、リズムをもっていかれる。残り3分15秒から2本続けて日体#8野村に速攻を決められ、58-56と2点差にまで詰められる。ここで、筑波は#4田渕がコーナーからの3ポイントシュートを決め、なんとかつなぐ。しかし、日体#6野田・#9細川の1on1を止めらず、残り1分15秒には63-62と1点差となる。ここでも筑波は#9宇佐美の3ポイントシュートが決まり、なんとか点差を保つ。だがそこから#9細川に1on1を決められ、さらに残り25秒にも同じく#9細川に1on1を決められ、66-66と同点され、タイムアウトを取る。しかし、結局得点できず、そのまま同点で延長戦に入る。 延長は疲れとプレッシャーからかどちらもシュートが決まらない。残り2分15秒に日体#10養田にフリースローを1本決められ、66-67とリードされるが、すぐに筑波も#11加藤がドライブインから得点し、さらに残り1分25秒には日体#10養田のオフェンスファールを誘う。その後、#17鈴木がゴール下の1on1で得点し、70-67と3点差とするが、日体#6野田に1on1を決められ、さらに焦ったオフェンスの隙を突き、残り45秒、日体にスティールからの速攻を出される。これをファールでとめると、そのフリースローを日体#7松尾が1本しか決められず救われる。70-70と同点となったところで、しっかりボールを回しオフェンスを組み立て、日体の焦りを誘う。残り30秒、#11加藤がフリースローを得て、それを2本ともきっちり決め、その後の日体のオフェンスは#6野田のシュートが入らず、再び筑波ボールに。残り15秒、筑波#11加藤がまたしてもフリースローを得、これをまたも2本とも決め4点差とし、その後のディフェンスも焦る日体に攻めさせず、残り10秒をきって筑波がボールをキープし、延長戦を70-74と4点差で勝利した。 |
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筑波大学 内山治樹監督(9/18試合後) 「今日の勝因は“ディフェンス”ですね。よく守りきりました。しかし、延長になる前に一気に持っていかれそうになったのは、やはり気持ちの弱さでしょうね。向こうの#6(野田)と#11(細川)に個人技でやられましたが、うちは今児玉が(怪我で)いないので、ガードがファールになるのは厳しいですね。 キャプテンの田渕はよく頑張ってくれてますが、いろいろと全部自分で抱え込んでしまうので、そのあたりがまだまだですよね。 今日は#11加藤がよかったのですが、最後までよくもったなって言う感じです。途中ちょっとやすませましたが、今日は30点近く取っています。去年までは中をやっていたので、まだ時々インサイドの選手とかぶった動きをしてしまう時がありますが、本当によくやってくれています。 明日の試合が重要ですね。もちろん、1つ勝てたことも十分意味がありますけどね。 課題は、今日はリバウンドをものすごく取られてしまったことです。もっと身体をはってきっちりやっていかないといけない。それから、10点差から追い上げられたというのも問題です。 しかし、今日の勝利はなによりも自分たちが“勝つと信じる”ことができました。最後のフリースローもあれだけ入るとは…それまでかなり落としてましたから。あれも気持ちでしょうね。 これからですよ。頑張ります。」 筑波 田渕明日香選手(#4・4年)(9/18試合後) 「第4クォーター最後のところは絶対(#6野田選手や#9細川選手が)来るなって思っていたのですが、なかなか止められなくて、自分もファールが込んでいたのでファールをしていいのかっていうのもあって、止められなかったですね。でも、入れられても2点で延長だったので、無理に止めには行かなかったです。延長に入っては、正直みんな疲れていたこともあって、だれも攻めなくなってしまって、得点が入りませんでした。相手も落としていたのでよかったのですが、「多分誰かがやってくれるだろう」とみんなが思ってしまったんですね。延長の途中でちょっとだけベンチに下がったのは、「まあ、ちょっと休め」みたいな感じで、特に指示とかはなかったです。最後の何分間かが勝負なので。最後にガードが増えたのは、自分もボール運びに疲れていたので助かりましたね。でも、今日の日体のプレスはいつものような厳しい感じではなかったです。日体としてもちょっともたついているのかな、という感じでした。これからが大変ですが、今日は最後が粘れたので、頑張れますね。」 日本体育大学 木村和宏コーチ(9/18試合後) 「惜しい試合を落としましたね。最後いいところまでいったのですが、そのまま行ききれないのが“今の日体”なんですね。最後は個人プレーになってしまって、チームとしての流れが作れなかったですね。(追い上げられた時タイムアウトを取らなかったのは)戦術をゲーム中に変えて、フリースローのところでチェンジ出来ていました。なので、タイムアウトはいらないと考えました。延長に入ってなかなか点が入らなかったのは、やはり“気持ち”ですかね。まあ、これも勉強ですね。明日も、うちはうちのバスケットをやるだけです。今日はオフェンスでしょう。延長で70点くらいしか取れないっていうのは、少なすぎますよね。最初にインサイドの1年生がファールが込んでしまったのが、痛かったです。しかも外のシュートがほとんど入っていないですよね。外が使える展開になっていないですから。外と中のバランスが大切ですね。このチームは今後どうなるかわかりませんが、頑張りますよ。」 |
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<EDITOR'S VOICE> 筑波は先の拓殖戦からディフェンスが実によく機能している。あれだけプレッシャーをかけられると、攻める方はかなりやりにくいだろう。特に注目は「読み」の部分 。インサイドへのボールの入る方向や、カットインの動きなど、よく「読め」ている。オフェンスでは今日は#11加藤がよく当たっていた。「出だし」と「最後」という大事な時に、好調な選手をうまく使えたことも、勝因だろう。試合終了時ベンチも応援も一同に立ち上がり歓声を上げて、コートの選手たちを迎えていた。 日体は初戦からどうもピリッとしないゲームが続いている。どの試合も最後は個人のスキルに頼る事が多く、今日の第4クォーターもまさにそうだった。個人技でもチームが活気付くこともあるが、ディフェンス力のあるチームにはなかなか通用しない。先の拓殖も最後は伊佐の個人技頼みになってしまっていたが、同じような展開をしてしまった。元々チームとしてのオフェンスのパターンも豊富なのだから、そこがもっと生きればというところ。シュートの精度があまりよくないのも心配だ。 |
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<第54回関東女子学生リーグ戦 3週目> 9月18、19日(土、日) 会場:拓殖大学八王子校舎
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<取材・文 渡辺美香/構成 北村美夏> |