<第80回男子関東大学リーグ戦>
<第80回男子関東大学リーグ戦> |
第80回男子関東大学リーグ戦は2日、浦安市運動公園総合体育館で、2部A・Bの第5週目を行った。 |
<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目 2部A> 10月2、3日(土、日) 会場:浦安市運動公園総合体育館、青山学院大青山キャンパス
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(10/2分) スターティングメンバー 東海:#9西堂、#11石崎、#12内海、#15竹内、#18小林 青学:#4鈴木、#7佐藤、#8大屋、#10岡田、#14広瀬 第1クォーター、東海大はディフェンスのハリーバックを徹底してヘルプなどのチームディフェンスを機能させ、青学大のオフェンスを封じる。#15竹内・#9西堂のインサイドで確実に得点を重ね、青学#10岡田に要所でつながれるも16-18とロースコアにおさえる。 第2クォーターも青学大#7佐藤に仕事をさせず、残り4分30-26での青学大のタイムアウトを機に#4入野・#14井上を投入して主力を休ませる。その#4入野・#7吉留の4年生コンビの得点で残り3分34-26とリードするが、その後シュートが落ちる間に青学#7佐藤に中外での連続シュートを許し34-30で折り返す。 第3クォーターは青学大#8大屋の連続1on1を許す。すかさず#15竹内がリバウンドシュート、#11石崎が3ポイントシュートを沈めるが、青学大#10岡田に入れ返されワンゴール差が続く。だがここから#12内海の3ポイントシュー |
勝負所で活躍した青学#8大屋 |
ト、さらに青学大#14広瀬から#7佐藤へのパスのカットから#18小林の速攻が決まり残り4分30秒46-39と抜け出す。ここでも青学大#10岡田に続けて3ポイントシュートを決められてしまうが、今度は#12内海が決め返し譲らない。残り2分には青学大#8大屋の1on1で逆転を許すも#9西堂がインサイドの1on1でつなぎ、残り50秒からは#11石崎のバスケットカウント、3ポイントシュートで57-53とリードを保つ。 第4クォーター立ち上がりはどちらも点が入らないが、残り7分50秒青学大#8大屋の3ポイントシュートで1点差に迫られる。この後#15竹内がロングシュートを打たされてしまい、さらに青学大#7佐藤への裏パスを許しフリーのゴールしたシュートを決められ残り6分50秒57-58となったところでタイムアウトを取る。その後も青学大#14広瀬のカットインからコーナーでフリーになった#8大屋に3ポイントシュートを決められる一方外のシュートが落ちるが、#15竹内がリバウンドシュートでつなぎ、残り5分62-61とする。 この後どちらもディフェンスの集中を切らさず、残り3分40秒#14井上のフリースローで63-63の同点、残り1分50秒には#15竹内のバンクショットで65-63とし、タイムアウトとなる。この後#11石崎が青学大#10岡田の3ポイントシュートブロックから#9西堂への鋭いバウンズパスで速攻をアシストし、貴重なワンゴールをあげる。だが残り45秒#18小林が青学大#4鈴木に、残り30秒青学大#9梶原のカットインにと続けてファールをしてしまう。青学大のその度にタイムアウトを取ってのセットオフェンスを抑えるが、青学大#10岡田の1on1に思わずファール、バスケットカウントを奪われてしまう。そのフリースローは外れるも、リバウンドを青学大#8大屋に取られるとロングシュートにつなげられ、残り16秒で追いつかれてタイムアウトを取る。#11石崎の1on1からフリーになった#9西堂に託すがミドルシュートは外れ、延長となる。 5分間の延長ではジャンプボールから青学大#14広瀬の1on1で先行されるが、#11石崎のカットインに合わせて完全にフリーになった#12内海がこの日6本目の3ポイントシュートを決める。だがリバウンドに粘られた末青学大#10岡田に返される。さらにこの後同じ形でもう1本決められ残り3分30秒70-75と苦しくなる。#12内海が1on1からレイアップを決め、青学大#7佐藤がフリースローを2投落としてくれるなどつなくが、残り2分24秒クロックぎりぎりで青学大#8大屋に3ポイントシュートを決められ72-78とされてタイムアウトを取る。この後#11石崎がやや強引に3ポイントシュートを放ってしまい、リバウンドから#12内海・#11石崎がもう1度3ポイントシュートを狙うも入らない。残り1分30秒青学大#4鈴木にチームファールによるフリースローを決められ72-80となった後、#12内海が3ポイントシュートを決め75-80と意地を見せるが、その後のシュートがことごとく外れ75-86と終わってみれば2桁差をつけられての敗戦となった。 |
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青学大・長谷川健志監督 「今日は序盤、特にインサイドへのパスをこわがってその分佐藤がイライラしてしまったので、得意なことを出せと指示しました。しかし後半強いね(笑)。4Q最後の岡田のバスケットカウントも、フリースローを外すのも、それを大屋が取るのも読めなかったですよ。 でもとにかく絶対に負けない、絶対に勝つという信念がありましたね。それがないと運も味方してくれないし、ダメかなと思ったら勝負の神様はそこをついてくるんですよね。 今日は勝ててよかったけれど延長はもう最後にしてほしいかな(笑)。明日はまた0から決勝のつもりでもう1回やります。 」 青学大・大屋秀作選手 「最初から勝つことを考えていたら疲れてしまうから、何も考えずにやりました。勝負を意識しだしたのは射程圏内だった4Q残り5分くらいの時です。ただ“勝ちたい”と思っていました。 ハーフタイムにスタッツを見たらシュートを打っているのに入っていなかったので、後半はカットインも入れて思いきりやろうと逆にふっきれてできました。実は終了間際のシュートが入ったとき逆転したと思ったんですが(笑)、同点だったんですよね。 延長は同点から始まるのでビビッてしまってあまり良くプレーできなかったけれど、広瀬(1年)と岡田(2年)がいい流れを作ってくれたのでそれに乗っかれました。思い切り良くやってくれたので救われました。 明日は、どこかに“昨日勝っているから”という気持ちがあったら20点、30点差で負けます。だから勝ったことは忘れて初戦の気持ちで頑張るだけです。」 |
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<EDITOR'S VOICE>
東海大は、ゲームの入りで完成度の高いチームディフェンスを見せ青学大を前半わずか30点に抑えた。1年生ガードの#18小林が青学大の得点源#10岡田をきっちりと守ったのも大きい。攻めても東海のバロメーターである#12内海が7本の3ポイントシュートを決め、苦しいところでは#15竹内がリバウンドからセカンドショットでつないだだけに、残り1分を切ってからのファールが悔やまれる。青学大の前への動きに思わず遅れた。延長では残り2分時の#11石崎・#12内海の連続3ポイントシュートミスに象徴されるようにシュート率が大きく落ちてしまった。 青学大は、立ち上がりこそワンセンター#7佐藤が抑え込まれリズムに乗れなかったが、#10岡田が要所で得点しつないだ。特に3Qでの東海大#12内海との打ち合いは圧巻だった。さらに後半は#8大屋が調子を取り戻し、1年生#14広瀬も物怖じせずプレーし東海大のディフェンスの上を行った。これまで延長は2戦2勝だったことも土壇場での強気のプレーを生んだ。 これまでともに全勝の首位対決とあって、延長まで行った気がしないほど時間が早く感じられる密度の濃い試合であった。 (北村美夏) |
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『策士』青学大・#10岡田優介選手(2年・SG) 残り30秒で大屋の同点シュートにつながるバスケットカウントを決め、延長でも2本の3ポイントシュートを沈めた。 「とにかく気持ちよく勝てたので嬉しいし、良かったです。今日は自分達のやってきたこと、得意なことをしようと、相手が相手なのでいつもより集中していました。本当は相手によって変わったらダメなんですけど、みんな気合が違いましたね」 だが、試合はやりたいことをさせてもらえない展開が続く。 「リードされていても、ここで集中を切らしたら開いてしまうから、持ちこたえてついていけば大丈夫と思ってやっていました」 そうして気持ちを切らさなかったことがどんでん返しを呼び込んだ。 「最後のFTは外れて結果オーライですね。一応入れるつもりで打ったんですけどいいところに落ちてくれてラッキー。逆に入れていたら1点負けていて東海ボールでどうなるかわからなかった」 すでにシューターとして名高く、このリーグ中も常に激しいマークにあってい |
るが、1週目の明治戦、2週目の拓殖戦、そしてこの青学戦でも延長ではそのディフェンスをあざ笑うかのように3ポイントシュートを決めとどめをさしてきた。 「延長になると決めるイメージがありますか?そんなことはないつもりなんですけど(笑)。シュートはチームの流れの中で打っていきます。打たせてくれるので、打つだけですね。と言っても、ディフェンスのつき方を見るなど40分何も考えずにやっているわけではないんですよ。いつも同じ打ち方で打つことを心掛けているのですが、逆にその40分でのリズムとちょっとタイミングをずらすとディフェンスはついてこないんです。“あ、打たれちゃった”という感じで」 勝負所で決めてきた裏には、この一瞬の判断があった。 「もちろん疲れはあるけれど、へばったら毎日何のために走っているのかということになります。延長はこっちも疲れているけれど相手も疲れているんです。そこでどれだけ勝ちたいと思えるか。自分達は3回目なので経験があったし、最後は集中力が相手より少し上だったかな。 今日は自分の仕事ができました。ディフェンスも自分にしては上出来です。明日は今日のことは意識せず、自分も何点取るとかではなくとにかく勝って気持ちよく終わりたいと思います。」 |
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『マケズギライ』東海大・#11石崎巧選手(2年・PG) |
延長残り2分。6点ビハインドとなったタイムアウト明け、石崎の放った3ポイントシュートは力が入っていた。リバウンドからのもう1本も、リングに嫌われた。 「今日の自分のプレーはシュートで焦ってしまってよくなかった。走って回りに点を取らせることを意識していたけれど、3つか4つくらいミスがあったのは反省しています。強い相手でも自分たちのプレーを出し続けないといけないですね。ディフェンスも、#10岡田選手についている時はいっぱいスクリーンが来るし、彼自身も体力があっていっぱい動いてくるので4Qまではそれなりに守ったけれど延長まではもたなかったです。やっぱりそれもいつもの練習だと思う。」 練習不足。彼から出た言葉は、彼に似つくかわしくなかった。U-24ではチーム練習後に最後の1人になるまでシューティング。大学の練習も、「1番最初に来て、1番最後に帰る」(#5稲葉)。これ以上頑張る事ができないくらい、いつも頑張っているように見えると言うと、彼はきっぱりと言った。 「このレベルでは、皆が頑張っているんです。自分は頑張る中でも、目標を見失ってテンションが落ちる事がある。本当にいつも全力でやりたい。」 そして少し笑みを浮かべて、続けた。 「自分は負けず嫌いだから…負けたくないんです。」 (※2戦目は圧勝、得点差もひっくり返し首位対決を制した。) |
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(10/3分) 第4クォーター開始早々に青学#7佐藤にオフェンスファールを取らせ、さらに#11石崎が24秒ギリギリに3ポイントシュートを決め勝負を決めかける。しかし残り6分半から青学#8大屋・#7佐藤の連続得点で72-65とされタイムアウトを取る。その後#15竹内がミドルシュートを決めるが、残り5分15秒インサイドで青学#7佐藤にファールをしてしまい個人ファールが4個となる。だがこのフリースローを#7佐藤が2本とも落としてくれ、さらに#7吉留・#12内海のシュートで得点し残り4分45秒には逆に青学にタイムアウトを取らせる。そこから青学#12正中の3ポイントシュートが決まり10点差とされるも、青学#8大屋を5ファールアウトさせる。しかし、さらに青学#12正中に粘りの攻撃をされ残り2分10秒には80-73と7点差にまで詰められる。だが東海は焦らずオフェンスを展開し、残り1分をきって#18小林の3ポイントシュート、#7吉留が絶妙の飛び込みリバウンドからの得点を決める。青学にファールゲームを仕掛けられ#12内海が落ち着いてそれらを決めると、91-75と東海が前日の敗戦よりも多い得失点差で勝利し、5週目を終えて1位となった。 |
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東海大・陸川章監督 「このリーグ1番の“ナイスゲーム”でした。相手は昨日の余韻があって、かなりノッて入ってきました。でも勢いは絶対落ちるときがくるので、我慢してついていくように言っていました。スタートの#9西堂は、夏のロサンゼルスでの合宿で向こうのフィジカルの強い選手たちとやってかなり自信をつけました。今うちで一番伸びている選手なので、スタートにしました。また、今日は後半#7吉留がリバウンドに頑張って本当によくつないでくれましたね。うちは2年生が主力ですが、4年生もしっかりチーム意識をもって練習から主力にいいプレッシャーを与えるなどチームに貢献してくれています。“自分たちが練習でしっかりやってやらないと、チームは強くならない”という強い気持ちを持っています。また、フロアリーダーの#11石崎はU-24代表に参加して、以前に増して意欲的に何事にも全力でバスケットに組むようになりました。そういう彼の姿に、チームの皆が信頼をおいてます。今日の勝利は去年からのいろいろな経験から多く学んだ結果です」 青学大・長谷川健志監督 「相手は昨日のことがあって入り方が悪かったのに対しこちらは入り方は良かったのですが、第2クォーターからリズムが崩れてしまいましたね。特にオフェンスがバラバラで、ファールも込んでしまいました。悪くなったときに流れを変えることができませんでした。それでも、15点差をつめた時もあったのですが…残念ですね。」 |
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<EDITOR'S VOICE>
東海は序盤なかなかリズムに乗れず、苦しい展開となったが、そこでチームを引っ張ったのが2年生の#11石崎だった。1年生の時から主力で、今のチームでは完全にフロアリーダーとなった責任感からも、どうしても勝ちたいこのゲームの流れを呼び込む積極的なオフェンスを展開した。彼の思いにチーム全体が応えるかのように、コートにいる選手全てがアグレッシブにプレーし勝利へと向かった。また、終盤点差を詰められた時に青学の流れを止める飛び込みリバウンドをみせたのが、4年生の#7吉留だった。上級生と下級生がかみ合えば、このチームは本当に強いと感じさせるゲームだった。 青学は前日のゲームをある意味引きずりすぎたかもしれない。序盤#8大屋の調子がよく、頼りすぎてしまった。彼に対するマークが厳しくなり思うように得点できなくなると、途端にチーム全体のリズムが悪くなった。特に相手を焦らせたい終盤の攻撃で個人技が中心となったことはやはり残念だ。 (渡辺美香) |
<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目 2部A> 10月2、3日(土、日) 会場:浦安市運動公園総合体育館、青山学院大青山キャンパス
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(10/2分) |
猛追の立役者・順天#21長嶺 |
ールによるフリースローを得て、1投決める。2投目のリバウンドから中央大#12砂原にバスケットカウント決められるも、60-78とこのクォーター同点で終える。 中央大ボールで始まった第4クォーター、中央大#6熊谷へのパスをカットするが、ルーズボールに味方同士で飛び込んでしまい熊谷に取り返される。だがディフェンスに粘り個人4つ目となるオフェンスファールを奪う。さらに#21長嶺の3ポイントシュート・#5君塚のゴール下で開始1分のうちに65-78とすると、中央大は#9小野・#15村山をコートに戻してくる。だがオフェンスリバウンドを許すも守り、#5君塚の速攻につなげ得たフリースローを2投とも決める。さらに#7廣瀬からのアシストで#5君塚がゴール下シュートを決め、7分30秒を残して69-79と一気に10点差とする。 中央大が頻繁にメンバーを入れ替え落ち着かせようとする間に、ルーズボールやリバウンドに飛び込んで#5君塚の3ポイントシュートにつなげ、残り7分72-79とついに一桁差に迫る。勢いに乗った#5君塚は中央大#9小野をファールアウトさせ、中央大の攻撃を#15村山のみにさせる。そして残り6分、中央大のシュートミスから#21長嶺が3ポイントシュートを決め、75-79としてタイムアウトを取らせる。その後中央大#15村山の1on1をバスケットカウントで許すが、そのフリースローのリバウンドから#21長嶺のこの日5本目の3ポイントシュートにつなげ、残り5分78-81とワンゴール差にする。 だがこの後シュートが落ちる一方、中央大#19中山・#15村山に連続得点され、残り3分50秒78-85となってタイムアウトを取る。すると#14加藤が3ポイントシュートを沈め残り3分81-85とくらいつく。ディフェンスでも中央大のエンドスローを何度もカットするなど粘るが、最後は中央大#6熊谷に決められてしまう。さらに#21長嶺のシュートミスを速攻につなげられてしまうが、#5君塚が3ポイントシュートをねじ込み残り2分84-89とつなぐ。 この後互いにファールがかさみ、中央大#19中山に確実に決められる一方きっちり2投そろえられず、残り1分半で86-93と少しずつ離される。この後中央大#15村山にもフリースローを与え、運びのロングパスが長過ぎるミスとなった残り1分15秒、86-95でタイムアウトを取る。残り1分を切って、時間を使う中央大のパス回しをカットするが、最後は#6熊谷に決められてしまう。中央大#19中山にファールし、2投とも外してくれるが、そのリバウンドを中央大#15村山に奪われゴール下シュートを決められると残り10秒を切る。加点できないまま、最後は中央大#6熊谷にブザービーターとなる3ポイントシュートを決められ、86-104で敗れた。 |
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<EDITOR'S VOICE>
中央大は、前半はベンチからも良く声が出て、インサイド・アウトサイドとバランス良く展開。後半はファールがかさむが、#9小野のファールアウトを#6熊谷の個人技で埋めることができた。終盤激しい追い上げにあったとき、様々な選手が入れ替わって浮き足立ったが、1年生ガード#19中山が声を出してまとめ、苦しい時のシュートを自ら決めた。 順天堂大は、課題の入りは良かったが第2クォーターに離され苦しい展開となった。しかし第3クォーターこちらも1年生の#21長嶺が起用に応え、美しいシュートを量産。その波に乗り、エース#5君塚も息を吹き返したが、3・4点差まで詰まって勝ちを意識した時、それまでリバウンドやルーズボールなどがむしゃらにやっていたチームが焦ってしまった。経験の差が悔やまれる試合となった。 (北村美夏) |
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『この1歩から』中央大 この日の中央大にはスタンド・ベンチ一体となって声を出し続け、接戦を乗り切る雰囲気の良さがあった。今リーグ、連勝スタートをきったものの続く明治戦はいずれも逆転されて2連敗。翌週の拓殖大にも敗れていたが、今日は久々の勝利だった。 これまで多くの試合を経験してきたが、明治戦はベンチで見ていた#6熊谷尚之(4年・写真左)は言う。「起用は今言ってもしょうがないこと。それより、いつでも出た時にしっかり仕事をできるよう準備をするだけです。」拓大戦で復帰し、この日も要所で能力を発揮した。「4Qに追い上げられるパターンをふっきれたのは、若いチームにとってプラスになったと思う」。 |
そしてこの日、顔を見せた石田晃章は笑顔で選手・スタッフに声を掛けられていた。「久しぶり!元気?太ったんじゃないの」。この日は戦況をスタンドで見守っていたが、彼の胸には期するものがあった。「近況は特にない。ヒマです。今バスケットをしない毎日を過ごしていますが、物足りない。しばらく考えていたのですが、自分勝手だけれどチームに戻ることをお願いしています。でも、うまく言えないのですがやっぱり自分勝手にチームを離れて、夏の合宿などいられなくてチームにたくさんの心配と迷惑を掛けたので、戻るからにはしっかり責任を取らなくてはと思います」。 「来年また石田が戻ってきたら、いいチームになると思いますよ」(#9小野)とチームメートも復帰を心待ちにしている。 その“若いチーム”の中でも経験のある熊谷・石田の2人が不在の時もチームを一身に支えてきたのは#9小野竜智(3年・写真右)だ。「今年のメンバーは自分も含めてスタートを経験した事がない選手ばかりで、最初は慣れることに精一杯だった。今日、4Qに追い上げられても踏ん張れたことは収穫です」。勝敗が決まった後のフリースローでも、ベンチから「明日のために離せ」と声を掛け雰囲気を引き締めるなど誰よりもチームのことを考えている。この日の勝利でほっとしたような笑みを見せた。 「まだ青学・東海(1・2位)戦が残っているので、この勢いで1部入替戦を目指したい」(小野) 。中央大にとっての“リーグ”が、この日やっと始まった。 (※次の日は大差で敗れ、2試合合計の得失点差から順天堂大を下回りインカレ出場が苦しくなった。) |
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(10/3分) |
<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目 2部A> 10月2、3日(土、日) 会場:浦安市運動公園総合体育館、青山学院大青山キャンパス
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<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目 2部A> 10月2、3日(土、日) 会場:浦安市運動公園総合体育館、青山学院大青山キャンパス
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<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目 2部B> 10月2、3日(土、日) 会場:浦安市運動公園総合体育館、國學院大渋谷キャンパス
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<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目 2部B> 10月2、3日(土、日) 会場:浦安市運動公園総合体育館、國學院大渋谷キャンパス
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<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目 2部B> 10月2、3日(土、日) 会場:浦安市運動公園総合体育館、國學院大渋谷キャンパス
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<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目 2部B> 10月2、3日(土、日) 会場:浦安市運動公園総合体育館、國學院大渋谷キャンパス
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<取材・文 北村美夏> |