<第80回男子関東大学リーグ戦>

 第80回男子関東大学リーグ戦は10・11日、男子1部の5週目を行った。
 10日は、専修大日本大に2点差の逆転負けを喫し、早慶戦を制した慶應大が単独首位に躍り出た。筑波大-法政大は入替戦回避をかけた熱戦となり、筑波大が終盤ペースをつかみこちらも逆転勝ちした。大東大・早稲田大の下位2校はこの日も点差を付けられ元気がない。
11日 専修大日本大に1点差の辛勝。前日に引き続き快勝した慶應大を星1つの差で追う。筑波大-法政大は、この日は法政大が逆転勝ちし星を分けた。大東大・早稲田大の下位2校はこの日もいいところを見せるも最後に力尽きた。

<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目>
10月10、11日(日、祝) 会場:早稲田大学記念会堂、慶応義塾大学日吉記念館

TEAM
 



 
TEAM
 
73
21
1st
18
75

 
専修大
23
2nd
19
日本大
19
3rd
19
 
10
4th
19
 

TEAM
 



 
TEAM
87
28
1st
26
86

 
専修大
24
2nd
22
日本大
22
3rd
19
13
4th
19
 

(10/10分)
スターティングメンバー
専修大:#6中川和・#10波多野・#12伊藤・#13大宮・#15小淵
日本大:#4日下・#5太田・#7蒲谷・#9呉屋・#11城間

第1クォーター、専修大はジャンプボールに勝つがレシーバーの#6中川和が足を滑らせてしまい、それを日大#5太田のゴール下1on1につなげられ先制される。その後もシュートまで行くが得点できず、残り7分2-4でPGを#15小淵に代えて#8小野にする。すると#6中川和が中外で得点し、ディフェンスから#12伊藤の速攻も出て残り4分11-6でタイムアウトを取らせる。その後は点の取り合いとなるが、残り1分30秒途中出場の日大#12菊地に速攻でファールを与えてしまい18-15とされる。ここで#9長澤を入れるとゴール下で体を張りフリースローをもらって1投決めるが、#12伊藤の3ポイントシュートのリバウンドから日大#12菊地に逆速攻をくらい、バスケットカウントとなって残り45秒19-18と詰められる。だがここでも#9長澤がゴール下で得たフリースローを2投とも決め、21-18とわずかにリードする。

第2クォーター、パスミスから日大に得点され残り8分45秒には日大#9呉屋の3ポイントシュートで23-25と逆転される。その後もオフェンスのミスが続き、

アグレッシブなプレーで流れを
変えた日本大#12菊地
残り7分日大#12菊地に速攻をバスケットカウントで決められ23-29となってタイムアウトを取る。すると#13大宮がリバウンドシュートでバスケットカウントを返し、#9長澤に代わって戻った#10波多野、#12伊藤の速攻で30-30と一気に追いつく。さらに#10波多野のリバウンドシュートで加点し、残り2分40-34として逆にタイムアウトを取らせる。だが勢いは止まらず、#15小淵・#10波多野の速攻で残り1分15秒には44-34と10点差をつける。終了間際に日大#7蒲谷に3ポイントシュートを決められるも、44-37とリードを広げて折り返す。

第3クォーター、ゴール下でファールをもらうなど粘り強く攻め、守ってもパスカットを続け残り7分52-40とリードを広げる。日大#9呉屋に3ポイントシュートを決められるも#15小淵が決め返しすが、どちらも攻めきれず残り3分59-47となってタイムアウトとなる。この後ルーズボールが日大に出て#9呉屋にゴール下を決められ、さらにシュートミスからの速攻で5人目に走りこんだ日大#11城間の3ポイントシュートで残り1分59-52と詰められる。その後チームファールによるフリースローを得るが#6中川和が1投、#10波多野が2投とも外してしまい、日大#6仲西のシュートで60-56となる。だが残り7秒から最後に#12伊藤がブザービーターとなる3ポイントシュートを決めて63-57と譲らない。

最終クォーターは#15小淵のミドルシュートで始まる。そのあと日大#12菊地リバウンドをもぎ取られ、最後は日大#11城間にタップでのリバウンドシュートを決められるが、#10波多野もリバウンドシュートを決め返す。#12伊藤がゴール下で合わせれば日大#9呉屋に返され、と決め合いとなる。だが#13大宮のシュートを日大#11城間にブロックされ、速攻は止めるが日大#7蒲谷のリバウンドから#11城間の3ポイントシュートにつなげられる。さらにインサイドでボールを奪われ、またも速攻を止めるも#12菊地にリバウンドシュートを許し残り7分69-65となる。タイムアウトを取るが、#11城間にリバウンドを粘れるなど受け身になる。その後#10波多野への裏パスで日大#12菊地から4つ目のファールを奪うが攻めきれず、逆にスクリーンを抜けてフリーになった#7蒲谷の3ポイントシュートにファールしてしまう。これを全て決められ残り4分45秒71-70と1点差となる。#15小淵のミドルはリングに嫌われ、速い展開からの日大#9呉屋の1on1にファールしてしまいエンドスローとなる。そこで日大#9呉屋に3ポイントシュートを決められ、残り4分10秒71-73とついに逆転される。
対して専修大はエンドスローでバックパスになってしまうなどかみ合わず、残り3分20秒タイムアウトを取る。その後#13大宮とのポジション争いで日大#12菊地を5ファールアウトさせ、そのスローインから#12伊藤がゴール下シュートを決め73-73と振り出しに戻すが、#6中川和と#10波多野のピックロールのパスを日大#11城間にカットされ、速攻は止めるも日大#7蒲谷にリバウンドシュートを決められ残り1分55秒73-75と再びリードされる。#15小淵が慎重に組み立てるが、#10波多野へのループパスが3人に囲まれてカットされる。だが日大#7蒲谷の3ポイントシュートはエアーボールとなり、再び同点のチャンスを得るが、#13大宮のゴール下1on1は下でボールに手を出されヘルドボールとなり、専修大ボールとなって残り49秒日大のタイムアウトとなる。その後のスローインでパス回しからコーナ

4Q、手をつなぎ足を踏み鳴らして
DFコールする日大ベンチ
ーでフリーになった#15小淵が3ポイントシュートを狙うが決まらず、前を走っていた日大#7蒲谷にパスを出される。これが乱れるもフォローした日大#6仲西にファールしてしまい、残り29秒チームファールによるフリースローを与える。この後タイムアウトを取り、さらに足がつった#12伊藤にかわって#9長澤を入れて臨むと、日大#6仲西が2投とも落としてくれ、#10波多野がリバウンドを取る。だがその後の攻撃で#10波多野ロングシュートは外れ、リバウンドは日大に出る。ボールをもらった日大#4日下にすぐにファールに行き、残り13秒タイムアウトを取ってシューター#17末松を入れる。日大#4日下も2投とも外してくれ、チャンスが広がるがパス回しからインサイドへ入れようとした#15小淵のパスがカットされ、73-75のままタイムアップとなった。

専修大・中原雄監督
「今日は自分のせい。第3Qの14点差から10点差になった時、タイムアウトを取らなければならなかったですね。まだ大丈夫と我慢しすぎました。最後に逆転されたのも、伊藤あたりの疲労(最後に足がつってしまった)がだいぶあったのにその後のローテーションを思いきっていけなかったからです。それも、ゲームの流れの中で日大はこわいチームだからもうちょっと我慢しようと思ったからでした。だから選手には気にするなと言いましたが、だいぶへこんでいるので明日気持ちが切り替わっているか心配です。」

日本大・川島淳一監督
「今日はリバウンドとルーズボールを全員で取れたのが勝因です。これまでのランキングではうちはリバウンド8位(1部8チーム中)なんですよ。でも今まで体を作って大きい選手に対応するための練習をしてきたので、この試合でそれが出ましたね。やっと戦えるところまできましたが、2試合くらい続けてやれないといけないので明日も勝負です。」

日本大・#7蒲谷正之選手(写真)
「挑戦者なので楽しく、と思ってやりました。途中、交代で下がっていた時に外から見ながらこうしよう、ああしようと思ったのをそのあと出た時にやろうと思っていました。後半はディフェンスで集中して走るといううちらしいバスケットができました。」

<EDITOR'S VOICE>
 日大は、#12菊地を中心にオフェンスリバウンドを互角に取れたのが大きい。そこからオフェンス・ディフェンスといい流れにつながった。後半、先前週の慶應戦から元気がなかった#7蒲谷が今日はミスが出ても楽しそうにプレーしていたのが象徴的だった。
 専修大は、#12伊藤が前半から速攻・合わせとつないだが、最後に足がつってしまったのが象徴的だった。ゾーンディフェンスを長く用いたが、最後に足が止まって大事なところでの3ポイントシュートを決められた。3クォーターまではディフェンスリバウンドから速攻と得意のパターンで加点したが、4Q日大にオフェンスリバウンドを取られ始めるとオフェンスのインサイドアウトが中途半端になってしまった。
どちらも守り合い、その上から攻め合う好ゲームであった。
(北村美夏)

(10/11分)
スターティングメンバー
専修大:#6中川和・#10波多野・#12伊藤・#13大宮・#15小淵
日本大:#4日下・#5太田・#7蒲谷・#9呉屋・#11城間

第1クォーター、日大#7蒲谷が3ポイントシュートを決めれば#13大宮がロングシュートを決め返すなど、立ち上がりから取り合う展開になる。だがインサイドで決められる一方、ピックロールを読まれてパスカットされ、そのルーズボールを取りに行った#6中川和がファールとなるなど苦しんで残り7分7-12とリードされる。ここで#13大宮が中・外・リバウンドとつなぎ、13-14とついていく。この後#6中川和が#7蒲谷のカッティングに2つ目のファールを取られてベンチに下がるが、代わった#22五十嵐がスクリーンや自らもロングシュートとリズムを引き寄せ、#15小淵のパスカットから#13大宮のダンクにつなげて残り2分30秒24-16としてタイムアウトを取らせる。その後も速攻で#15小淵の#10波多野へのパスフェイクからのレイアップも決まって流れに乗りかけるが、インサイドでの早い寄りにボールを奪われて速攻を出されファールで止める。そのチームファールのフリースローを日大#4日下に決められ、残り1分28-22となる。さらに同じ形からの速攻を出され、残り27秒でのスローインもカットされてしまう。粘り強く守るが24秒クロック残り3秒というところで日大#12菊地がキープするボールに#13大宮が手を出してファールになってしまい、そ
高確率でシュートを決めた
専修大#6中川和
のフリースローも2投とも決められ28-26と何とかリードして終える。

第2クォーター、日大#6仲西のリバウンドから速攻、さらに自らも3ポイントシュートと動かれ開始早々28-31と逆転される。だがすかさず#6中川和が決め返す。だがインサイドへなかなかボールを入れられないのに対し、日大のボールサイドカットにつききれずゴール下のシュートで残り7分31-36とされる。#6中川和がドリブルから打開をはかり、スクリーンからフリーで3ポイントシュートを決めると、#13大宮のブロックから速攻も出てそのフリースローで36-36とする。さらに日大#5太田のキャッチミスから#13大宮が速攻をダンクを決めるが、ゾーンの穴をつかれて日大#7蒲谷に3ポイントシュートを決められ離せない。このあとさらにルーズボールからの速攻などで42-38とするも、残り4分10秒、激しいスクリーンにディフェンス側の#10波多野がファールとなってタイムアウトを取る。その後はリうバンドシュートを決められるも#9長澤が囲まれながらねじこむなど中・外で互いに決め合い、52-48で折り返す。

第3クォーター、日大に引き続きピックロールから攻められ#9呉屋の3ポイントシュートを許す。だが#6中川和が決め返すなど譲らない。この後#13大宮がリバウンドからチャンスを広げてじりじりと離し、残り4分30秒#10波多野の1on1で68-58と2桁差とする。だが日大#9呉屋の3ポイントシュートで68-61とされ、さらにルーズボールで#10波多野が3つ目のファールとなり残り3分25秒タイムアウトを取る。このあと日大にリバウンドから粘られるが、#10波多野に変わった#22五十嵐、また#9長澤が決めて残り1分74-65とリードを保つ。最後に日大#12菊地に1on1を決められるも、74-67で終える。

第4クォーター、#6中川和の3ポイントシュートで79-69と再び10点差とする。そのあと点が止まるが、それぞれルーズボール、リバウンドから日大#12菊地に決められ残り6分50秒79-73とされる。さらに日大#12菊地に1on1からレイアップを決められるが、#6中川和が同じ形で決め返す。日大#5太田のリバウンドに#15小淵が下から絡むが、これが惜しくもファールとなったところで残り5分25秒83-75でタイムアウトを取る。その直後のエンドスローの日大#5太田のゴール下1on1は止めるが、#11城間にリバウンドシュートを決められる。これも#6中川和がすかさず返すが、リバウンドからの速攻で時間差で走りこんだ日大#7蒲谷をフリーにしてしまい3ポイントシュートを決められ残り4分85-80となる。さらにルーズボールで#10波多野が4ファールとなり残り3分10秒87-82でタイムアウトを取る。だが中で攻められず無理なシュートを打たされ、日大#11城間のリバウンドタップシュートで3点差、さらに速攻で日大#5太田にパスが通るも何とかカットして残り2分10秒再びタイムアウトを取る。しかしその後のエンドスローでも日大#12菊地に持たれてファールでしか止められず、フリースローを2投とも決められ残り2分87-86とついに1点差に詰め寄られる。さらに#10波多野へのパスは3人に囲まれカットされるが、逆に日大#5太田のゴール下シュートを#10波多野・#12伊藤・#13大宮の3人がブロックに跳んで止める。そのルーズボールを#12菊地からフリーの#7蒲谷

ハーフタイム、中原監督の指示を聞く専修の選手達
にまわされるが、これが外れて救われる。24秒ぎりぎりまで打てず、#13大宮の苦しいロングシュートが外れるが、リバウンドか#13大宮のところに落ちて残り1分を切る。#15小淵が慎重に作り、#10波多野へのパスが通るも滑ってラインを割ってしまい、残り47秒日大ボールとなってタイムアウトとなる。託された日大#11城間のローポストからの1on1ターンシュートは何とか外れ、#10波多野がリバウンドをもぎ取る。すかさずファールされるが日大のファールが1つと少なく、残り21秒日大の2回目のタイムアウトとなる。ここで#20松本を入れてうまくボールをまわし、残り3秒となったところでファールされる。その後のスローインでボールが入る前にファールされるも、仕切りなおしで#10波多野がフリーとなって3秒間キープし、87-86で逃げ切った。

専修大・中原雄監督
「ある程度、競るのは予想できていました。日大は大きくて機動力があって、うちの苦手なタイプ。この勝率(これで6勝4敗)ではおかしい、1敗か今日を入れて2敗くらいのチームだと計算していたら、今週に調子を上げてきましたしね。来週からでいいのに(笑)。でも今日は選手がようやりました。向こうよりちょっとだけ負けたくないという気持ちが強くて、それが神様に通じたんでしょう。何とか首の皮1枚つながりましたね。
 昨日心配していた選手の気持ちの切り替えは、今日来たとき入り口で#12伊藤と#13大宮が笑顔で手を振ってきたので大丈夫だなと思いました。だいたい大宮の顔を見ればわかりますから。“確認できているか”とキャプテンに聞いたら“大丈夫です”とのことだったので、じゃあその話はもうしない、と試合前はオフェンスとディフェンスのポイントだけを言って送り出しました。
 今日気をつけたのは攻守の切り替えです。日大はもともとトランジッションの速いバスケットスタイルで、昨日はうちの帰りが遅いところを突かれたので今日はやり返せ、と。でもリバウンドに行かずに先走ってしまう場面がありました。なので“リバウンドは高さじゃない、取りに行く気持ちがあるかどうかだ”と言ってペイントの中に行け、と指示しました。これはいつも言っていることですが、ゲームに入るとどうしても疲労などもありますからね。
 オフェンスは、ピックロールなどのうちの形に相手がアジャストしてきましたね。ダブルチームをやってきたのは日大が初めてなんですよ。でもその中でスリップスライド(スクリーンと見せかけてゴール下でボールをもらう)が何本か出たように、意識の問題です。今週の練習ではスイッチの後がチャンスだと思えるようにしたいです。この試合を見て他も同じようにやってくるでしょうから、いい課題をもらいましたね。
 最後は#22五十嵐と#20松本がよくやってくれました。もともとキープ力がありますが、ベンチにいる時も気持ちがゲームに入っていないとミスをしてしまう。でも、集中していましたね。きっと本人達はあの残り数秒が3分にも4分にも感じたでしょう。
  残り4試合は短いようで長いです。学生ということもあって何が起こるかわからないし、1試合1試合やっていきたい。まずは今週の大東戦ですね。大東も高さもシュート力もあるチームで、今は調子が悪いけれどきっとうちと戦う時に立て直してくるはずです。自分達は思っていませんが、狙われているんですね。だから狙え、と言っています。狙うものの方が強い。けんかでもなんでもそうです。たとえが悪いかもしれませんが、バスケットも戦いです。それをスポーツに当てはめるとチャレンジャーであれ、ということです。それがどれだけ浸透しているかですが、4年生なんかはまた言ってる、くらいに思っているだろうから大丈夫でしょう。 」

専修大・#6中川和之選手
「今日は後半こちらのファールトラブルなどで向こうがのってきたので、何とかしなくてはと思って積極的にいけるところはいきました。(怪我のため)ほとんど練習もできていなくて正直どうなるかと思ってましたが、コートに出ると何とかやれましたね。今までになく早い回復でした。怪我をした当日からしっかりケアして、日常生活でも気をつけて早くよくなるように努力しました。これも4年生としての自覚だと思います。このリーグは、みんな口には出さなかったけどプレッシャーはあったと思いますよ。でも今は自力優勝はないので逆にリラックスしてゲームに臨めますね。気持ちを楽にして自分たちのバスケットをやるだけです。」

日本大・川島淳一監督
「 惜しかったですが、最後は相手のほうが1枚上手だったということでしょう。でも気持ち的には負けていなかった。ディフェンスもよかったし、リバウンドも頑張れてました。今日の#5太田はなかなか良かったですよ。相手が大きい分、中で小さい選手がボールをもらうのは厳しいですから彼に頑張ってもらわないといけなかったのです。そのあたりを彼自身意識していたと思います。これでもう少し彼のプレータイムが伸びてくれば#7蒲谷・#9呉屋らがもっと生きますし、控えの#6仲西もよくなっていてチーム状態はよくなっていっていますね。逆にいえば結局リーグ前の練習試合では調整しきれていなかったということでもありますが、なんとかリーグ中に調整したという感じです。この後もさらにチーム状態を高めていって、インカレではうちの持ち味がしっかり出せるといいと思ってます。とにかく1戦1戦勝ちにいくしかないですね。」

日本大・#4日下光選手
「今日はリバウンドもディフェンスもよくできていたと思います。相手が大きいので1対1では勝てない分、自分が入っていくことで1対2や2対3になるように自分も積極的に絡んでいきました。気持ちでも負けていなかったし…試合の結果は残念です。でもチーム状態は良くなっていて、苦しいときも前より頑張れるようになってます。太田も今日はよく頑張ってくれていましたね。自分が下げられて菊地が入っている時にベンチで自分のいない場面を見て、あいつもいろいろ考えるところがあるのでしょう。残りの試合も頑張ります。」

日本大・#5太田敦也選手
「今日のような大きい相手は普段の練習ではやれないので、なかなか上手くいかないのですが今日は開き直ってやりました。攻め気でいけたことで、リバウンドも(城間)修平さんとかが取ってくれたりして得点につながりました。センターがしっかりしないと外の選手も生きてこないので、プレッシャーがないわけではないですが40分間プレーができるくらいになるように頑張ります。」

<EDITOR'S VOICE>
 専修大は#15小淵が復調してきたことで立ち上がりにリズムを作る事ができた。#22五十嵐・#9長澤はプレータイムは短いながらもそれぞれの仕事を果たし、チームを盛り上げて再びスタートにバトンタッチ。#12伊藤が速攻・合わせと苦しいところで決め、#6中川和は日大が決めて流れが傾きそうになった直後にことごとく返して1点差の勝利につながった。ディフェンスでは日大のアーリー、ハーフコートでのピックロールからの展開どちらにも苦しんだが、要所でのルーズボール、リバウンドで上回った。
 日大は#5太田が力強くゴールへ向かう姿勢を見せて、フォワード陣のマークを軽くすることに貢献した。またこの日も全員でダブルチームからのローテーションや専修大のゾーンディフェンスをついての飛び込みリバウンドを見せた。ゴール下でも#6仲西や#12菊地が体を張って攻守のチャンスを広げたが、逆転できたところで3ポイントシュートが落ちた事が悔やまれる。最後は1戦目の専修と同じく、ワンゴールが遠かった。
(北村美夏)

<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目>
10月10、11日(日、祝) 会場:早稲田大学記念会堂、慶応義塾大学日吉記念館

TEAM
 



 
TEAM
 
81
22
1st
18
88

 
法政大
22
2nd
22
筑波大
23
3rd
24
 
14
4th
24
 

TEAM
 



 
TEAM
81
25
1st
22
88

 
法政大
18
2nd
18
筑波大
25
3rd
17
23
4th
14
 

(10/10分)
スターティングメンバー
筑波大:#4瀬戸山・#5井上・#12小松・#13尾崎・#18吉田
法政大:#4山田・#6深尾・#7亀井・#8高久・#10高崎

第1クォーター、筑波大は法政#7亀井のゴール下で先制され、流れをつかまれる。オフェンスリバウンドからセカンドチャンスを得るも得点につながらない。残り8分30秒に法政#7亀井のオフェンスリバウンドからの得点で4-8とリードされるが、ここから筑波もハーフコートで速い展開ができ始め、#5井上のオフェンスリバウンドからのバスケットカウント・#12小松のゴール下で残り6分30秒には9-8と逆転する。ここからしばらくはシーソーゲームとなるが、11-12とリードされたところでミスが出て流れが途切れる。さらに法政#4山田に1on1から積極的に攻められ、リードを広げられる。タイムアウトの後は1on1からのオフェンスを展開し、代わって入った#19木村や#12小松のシュートで18-20と追い上げる。しかし最後は法政#8高久にオフェンスリバウンドからねじ込まれ、18-22と4点リードされる。

第2クォーターもスタートは法政にペースを握られる一方、開始から3分半#4瀬戸山の1on1 からの得点のみとなり20-29と差を広げられる。ここで#5井上に代わって#6原をセンターに入れると、残り6分10秒に法政#8高久が3個

インサイドで攻守ともに活躍した
筑波大#5井上
目のファールでベンチに下がったのを機にパワーを活かした攻撃を展開しつなぐ。10点差前後で点の取り合いとなるが、残り1分をきってからコートに戻った#5井上・#4瀬戸山が連続で決め、さらに終了間際に再び#5井上がミドルシュートを決めて40-44と点差を戻して前半を終える。

第3クォーターは開始から筑波のペースとなる。#5井上がローポストからの1on1を、#4瀬戸山もスティールからのダンクシュートや3ポイントシュートを決め47-46と逆転する。続けてインサイドを積極的に攻め、#5井上の連続得点や#12小松・#13尾崎のローポストからの1on1で得点を重ねる。しかし、法政の#7亀井・#8高久の中-外を上手く使った攻撃を止められず、点差は開かない。逆に残り4分から法政#8高久・#11末廣の3ポイントシュートで連続得点され59-67と一気に点差をつけられる。しかし、残り2分に法政#8高久が4個目のファールでベンチに下がるとトランジッションの速いゲームを展開し、#13尾崎・#6原のシュートで64-67と3点差にして終える。

第4クォーターはリバウンドを支配し、そこからトランジッションの速いゲームを展開、#18吉田・#4瀬戸山がそのまま持ち込む速攻を見せるなど一気にリードを奪う。残り5分15秒には法政#8高久が5ファールでベンチに下がると、法政#4山田の個人技中心の攻撃とさせチームオフェンスを組ませない。そして残り3分から#6原のゴール下・#13尾崎のドライブイン・#4瀬戸山の3ポイントシュートと連続得点し86-79と一気に引き離し、88-81と7点差をつけて勝利した。


筑波大#6原のスクリーンアウト
筑波大・吉田健司ヘッドコーチ
「前半は向こうのディフェンスに対応しきれなかったのが1つ。それからこちらのディフェンスが相手の速攻につききれなったので、オフェンスも良くなくなっていたんです。それで前半は4・5番(インサイド)のファールがこんでゲーム自体も先行されて、とムードが悪かった。でもそこで控えの#6原が頑張ってイメージ、雰囲気を変えてくれてました。
リーグの最初の頃からだんだんよくなってきています。こうすれば勝てるというのを選手がわかってきていますね。だから離れていても強気でできるし、終盤にOFもDFもしつこくできるようなりました。これが春だと手を抜いてしまっていたところです。ただ、うちはセーフティリードというものがないので、離せるときはしっかり離していきたいと思います。」

筑波大・#5井上選手
「ほっとしました。だいぶ楽になりましたね。前半は相手のペースでしたが、離れそうになったとき我慢出来て良かったです。点の取り合いになると不利なのでとりあえずディフェンスで点をとられないことが重要でした。法政のアウトサイドのドライブはこわいからヘルプの意識をしたらうまくいきましたね。相手に好きなプレーをさせなかったのが大きいです。リバウンドから速攻につなげられました。
オフェンスではパスをまわして中外のバランスを良くすることを心掛けました。今日は外、外となってしまうこともありましたが、後半はまず中に入れて外、というリズムが作れました。普段の練習でもインサイドがないと外ばかりになってきついのはわかっているので、まずは中という順序でやりました。
今日のPGは#18吉田でしたが、いつもの#8森本とは大部が全然違うんです。でも速い展開を作れたのは良かったですね。他にもベンチが頑張ってくれたので後々につながるゲームだったと思います。あと、ずっと1試合目負けていたので、次の日の気持ちが楽に臨めるという意味でもチームにとって大きな1勝でした。」

筑波大・#6原選手
「みんな今週は絶対勝とうという勢いがありました。いつもの1試合目と違いましたね。今日の出番はセンターにファールが込んでいたというのがあるのですが…緊張しました。でも何とかやれました。最初はちょこちょこミスがあったのですが、だんだん体があったまってきたらまぁまぁでしたね。ディフェンスとリバウンドが仕事と思ってやりました。ディフェンスも抑えられて良かったです。この後リーグ終盤になって、センター陣も疲れてきてプレータイムがのびてくると思うので、出た時は自分の仕事をしっかりやっていきたいと思います。」

法政大・佐藤崇行コーチ
「無様。自滅です。内容はなくはなかったけれど、離せる時に離さないで敵にパスをしてしまったり…。選手に勝つ気持ちが全然ない。これではコーチがいなくても一緒です。」

法政大・#5小川選手
「前半は良かったけれど、離せそうなところで原さん(筑波#6)につながれて崩壊してしまいました。それで同点くらいの時に早くリードしたいという気持ちが悪い方に出て、攻め急いでスティールされるなど自滅していたところが結構ありましたね。気持ちの面で甘さがあったのかと思います。でも、明日につながる試合だったと思います。」

法政大・#9高久選手
「今日はシュートが自分ではすごく入っていたのでファールアウトは悔しいです。いつも悔しいけれど、今日ほど悔しい試合はないですね。気をつけてやっていたのですが…それでもちょっと甘い部分があったのかもしれません。ベンチで見ていたときはインサイドで攻め切れていないなと思っていたので、出たらどんどんやろうと思っていたのですが、ファールがかさんでしましました。
今日は勝負所でミスが出て、自滅みたいなところがありました。ディフェンスを頑張ったのにパスミス、とか。本当にちょっとしたミスで負けてしまったいう感じで、悔しいです。皆もそうだと思う。筑波は同じ勝ち数で同じことを考えていたと思うし…。明日勝たないと降格ラインなので、入替戦や2部にはいきたいくないので勝ちたいです。今日のことはもうしょうがないから、明日です。」

<EDITOR'S VOICE>
  筑波は前半、得点はするが、相手の攻撃も止められず、なかなかリードが奪えなかった。しかし、法政#8高久をファールトラブルにすることで、法政のインサイドを弱めることができた。そしてリバウンドを支配し、そこから得意のトランジションの速い展開に持ち込めたのが、勝因だろう。高久の代わりに入った#9町田がまだ本調子でなかったことも味方し、インサイドで控えの#6原が積極的に攻め、筑波に勢いをよんだ。法政には春のトーナメントで大敗を喫しており、リベンジの意識もたかかったように思う。
  法政はセンター#9町田がまだ本調子ではなく、その上#8高久がファールトラブルとなり、中の核が機能しない状態となってしまったことが悔やまれる。筑波の速い攻撃にディフェンスの足がついていかなかったといった印象だった。ディフェンスが強みの筑波から81点取ったゲームでありながら、相手に88点も与えてしまったディフェンスに問題があった。そこには気の緩みのようなものもあったのかもしれないと感じさせるゲームだった。
(渡辺美香)

(10/11分)
スターティングメンバー
筑波大:#4瀬戸山・#5井上・#12小松・#13尾崎・#18吉田
法政大:#4山田・#5小川・#7亀井・#8高久・#11末廣

第1クォーター序盤から点の取り合いとなり1点を争うシーソーゲームとなる。法政は#8高久を中心に攻めるが、筑波#4瀬戸山を中心に返されどちらも一歩も引かない。しかし、残り3分を切って#11末廣の3ポイントシュート・ドライブインと得点すると流れをつかみ、筑波にタイムアウトを取らせる。だがその後も#4山田が速い展開でオフェンスを仕掛け、残り20秒には25-19と点差をひろげる。最後に筑波#4瀬戸山にブザービーターとなる3ポイントシュートを決められるも25-22とリードを得る。

第2クォーターは#8高久のゴール下で始まりリードを広げるが、その後筑波#4瀬戸山に速攻を止められると流れが途切れる。筑波の1年生ガード#18吉田にミドルシュート・3ポイントシュートと連続して決められ同点、さらに残り6分20秒には速攻のリバウンドから#6原に決められ29-31と逆転され、タイムアウトを取る。その後#7亀井のミドルシュートで同点とするが、すぐに筑波

チームの勝利を呼び込む3ポイント
シュートを決めた法政#11末廣
#5井上のローポストからの1on1、さらに#4瀬戸山のバスケットカウントを決められリードを広げられそうになる。しかし、そこから#5小川がチームを引っ張り、残り1分25秒には厳しいディフェンスからスティールしたボールを#10高崎が決め、38-38と同点に追いつきタイムアウトを取らせる。その後も流れを渡さず、残り45秒には#12山田(健)が3ポイントシュートを決め逆転する。43-40となった終了間際、筑波#4瀬戸山に3ポイントシュートを許すも決まらず、3点リードのまま前半を終える。

第3クォーターは筑波#13尾崎に3ポイントシュートを決められ同点とされると、その後はシーソーゲームとなる。しかし、残り6分に#8高久が3ポイントシュートを決めると、#7亀井もゴール下でファールを取ってタイムアウトを取らせる。そのフリースローを2本とも決め55-49とリードするが、筑波#4瀬戸山・#6原に返されなかなか離せない。だがそこから#11末廣が3本の3ポイントシュートを決めて一気に筑波を引き離し、68-57と11点リードとする。

第4クォーター法政はその流れに乗り、#12山田(健)も2本の3ポイントシュートを決めるなど勢いをキープする。さらに#8高久がインサイドのポストプレーから3ポイントシュートまで中・外と攻め、筑波にディフェンスのポイントを絞らせない。守っても筑波の攻撃を単発で押さえ、最後まで順調に得点を重ねて91-71と20点差をつけて勝利した。

法政大・佐藤崇行コーチ
「昨日はちょっとしたところでミスが出たりして、そこからリズムが崩れてしまいました。だから今日はその“ちょっとしたミス”をしないようにすること、普段やっていることをやることという指示を出しました。特に気をつけた点としてはディフェンスとリバウンドですね。町田はまだしっかりとはできない状態ですから、今日は高久に40分間やるつもりで出るように言いました。彼がいるといないとでは全然違うんです。昨日のファールトラブルはほとんどが相手がドライブインしてきたのをカバーに入ってファールになったものだったので、他の4人がしっかり1on1のディフェンスをやって高久にファールをさせないようにすることも伝えていました。今日はそこも上手く行きましたね。来週には町田も戻ってこれそうですし、またちょっと違った法政をお見せできると思います。とにかく毎試合入替戦のつもりで臨んでいきます。」

法政大・#4山田選手
「昨日の敗戦から、今日はとにかくディフェンスとリバウンドをとられないように気をつけました。昨日は気合負けのようなところもありましたね。勝ちたい気持ちが足りなかったというか。今日はコーチからも“入れ替え戦のつもりで行け”と言われていました。昨日は高久がファールアウトしてしまいましたが、あいつがいないとバランスが悪くなるので今日はみんなで意識してカバーしながらやりました。段々チームもいい感じになってきているので残り4試合頑張ります。」

波大・吉田健司ヘッドコーチ
「今日の前半は昨日のようにやれたのですが、後半向こうの外のシュートが決まり始めてディフェンスでポイントが絞れなくなってしまいました。インサイドのディフェンスに気を取られすぎてしまった部分もあります。怪我人の森本・鹿野は無理をすれば出せないわけではない、という状態ですね。最近は1年生の木村を使っていますが、それは彼の場合ディフェンス面である程度計算ができるからです。そして今日は畑田も少しですが使ってみました。尾崎・木村の
次には彼を使えるようにしていきたいんです。来週当たる慶應は強いですが、勝ち方はあると思ってます。とにかくトーナメントと同じつもりで1つ1つ戦っていきます。」

筑波大・#19木村選手(写真)
「今、チームに調子の悪い人が多いのでわりとプレータイムがもらえています。リーグは長いので疲れがたまってきている部分もありますから、自分が出る場面が増えています。コートに出るときは“何かやってやろう”という気持ちで出ていますね。結局自分にできることを一生懸命やるだけです。とくにリバウンドは頑張ろうと思っていやってます。もともとセンターをやっていたので、独特の“リバウンド感”はありますね。だから自分と同じ位やちょっと大きいくらいなら、結構飛び込んでリバウンドが取れているのだと思います。でも自分はスピードのあるプレーヤーではないので、相手に勝つためにはフィジカルが大事だと思ってます。もともと身体を鍛えていましたし、大学に入ってもフィジカルを意識してトレーニングをやっています。オフェンスのほうはチャンスがあれば積極的にドライブインしていくようにしています。やっぱりドリブルとかの技術がまだまだ足りないので、そのあたりをしっかりやっていきたいです。自分はまだ1年生だし、とにかくチームの1人として貢献できるプレーを目指します。」

<EDITOR'S VOICE>
  前日の試合でディフェンスが悪かった法政は、今日の試合ではきっちりとそこを立て直してゲームに臨めていた。一人ひとりがしっかり足でディフェンスすることで必要のないファールを無くすことができ、そこから思い切りのいいオフェンスが展開できていた。先の日大戦後#8高久や#11末廣が言っていた「まずはディフェンスをしっかりやること」が今日はできていたし、今の法政には一番必要なことであろうと再認識した試合だった。
  筑波は昨日のゲームの意識が選手たちの中に残っているようにも思えた。法政が前日と違ってしっかり守ってきているにもかかわらず、オフェンスの意識が昨日の試合のままでは、自分たちのペースは作れないように思う。相手の変化にアジャストしていく力が、チーム全体に必要に感じた。
(渡辺美香)

<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目>
10月10、11日(日、祝) 会場:早稲田大学記念会堂、慶応義塾大学日吉記念館

TEAM
 



 
TEAM
99
32
1st
19
82

 
慶應大
19
2nd
24
早稲田大
24
3rd
20
24
4th
19
 

TEAM
 



 
TEAM
107
33
1st
17
84

 
慶應大
13
2nd
25
早稲田大
28
3rd
24
33
4th
16
 

(10/10分)
スターティングメンバー
慶應大:#4志村・#5石田・#10辻内・#17酒井・#18竹内
早稲田大:#14高木・#15高島・#17田上・#22近森・#23前川

第1クォーター、早稲田大はプレスからの速攻を許し開始1分で0-6とされる。#15高島のレイアップで何とか返し、慶應大#5石田のフリーの3ポイントシュートが外れて自ら飛び込んだリバウンドがファールとなって落ち着くかに見えたが、慶應大#10辻内に速攻での3ポイントシュート・レイアップを決められ残り7分20秒2-11となってタイムアウトに追い込まれる。その後立て直し、ナンバープレイから#14高木の3ポイントシュート、さらに#22近森のフェイダウェイシュートで残り5分30秒11-15まで追い上げる。さらにリバウンドから速い展開に持ち込み残り2分50秒には19-21とワンゴール差に迫る。この後シュートが落ちリバウンドを粘るが、じりじりと離され残り1分25秒パスカットから慶應大#4志村に速攻をバスケットカウントで決められ19-26となる。さらに残り1分を切って、#14高木へのパスを慶應大#5石田にカットされ、そのルーズボールを追った#14高木が故意に止めたとしてアンスポーツマンライクファールとなる。そのフリースローを2投とも決められ、なおも慶應大ボールで今度は#4志村にチームファールによるフリースローを与えてしまい残り51秒19-32となる。20点台にのせたいが24秒オーバーをとられ、そのまま終える。

リバウンドで速攻の起点となった
慶應大#18竹内
第2クォーター、#22近森が3ポイントシュートを決める。さらに慶應大がトラベリング、パスミスとミスが続いたところに#17田上のバスケットカウント、#13菅原の速攻が決まって残り6分30秒28-34としてタイムアウトとなる。ここで#14高木を戻して追撃をはかるが、慶應大#18竹内にゴール下の合わせからバスケットカウントを決められ、その後の速攻でトラベリングとなってしまう。それを慶應大#10辻内の3ポイントシュートにつなげられ、残り5分40秒28-40と再び2桁差になる。ここで流れを変えようとPGに1年生#23前川を入れると、#14高木のロングシュート、さらにその前川がパスカットから速攻でファールをもらい、フリースローを2投とも決めて32-40とする。だがパス回しから慶應大#10辻内の3ポイントシュート、#18竹内のブロックから#5石田に1on1を決められ、32-45とすぐに突き放されて残り4分30秒タイムアウトをとる。すると#14高木がフェイクから3ポイントシュートを決める。さらにディフェンスで集中して粘り、24秒ぎりぎりで#4志村に決められるも次はオーバータイムを取る。この後#17田上がチームファールのフリースローを2投決め手残り2分55秒39-47と再び1桁差にする。どちらもシュートが落ち、#18竹内に速攻のダンクを決められるも#23前川が落ち着いてミドルを返し、最後はセットプレーからコーナーでフリーになった慶應大#5石田の3ポイントシュートを#14高木がブロックして43-51と8点差のまま折り返す。

第3クォーター立ち上がりは守り合うなか、慶應大のプレスをかいくぐって#14高木が3ポイントシュートを決め5点差にまで迫る。しかしその後ディフェンスで24秒ぎりぎりまで粘るも慶應大#4志村のミドルシュートや#17酒井のバスケットカウントで10点差前後から抜け出せず、残り4分20秒52-65でタイムアウトを取る。だが流れを変えられず、残り1分を切って慶應大#4志村にチームファールのフリースローを決められ60-75と15点差とされる。#22近森が1on1を慶應大#18竹内にブロックされながらもリバウンドからのパスを受けてコーナーから3ポイントシュートを決め、なんとか63-75とする。

第4クォーターは、パスアウトを受けた慶應大#4志村に3ポイントシュートを決められ出足を止められる。さらに慶應大#18竹内に速攻を決められ点差を戻される。その後の#14高木の3ポイントシュートは力んでしまい、ルーズボールから慶應大#17境に決められ残り7分40秒63-82となってタイムアウトを取る。ここでガードに再び#11押野を起用すると流れが変わり、#14高木の3ポイントシュート、さらにパスカットからもう1本決め残り6分30秒71-85とあきらめない。このあと#11押野のパスカットからリバウンドを粘って攻め、最後は#17田上がファールをもらって残り5分タイムアウトとなる。そのあと互いにパスカットの増えるが、速攻で慶應大#18竹内にダンクを叩き込まれ残り3分74-89とされて再びタイムアウトを取る。この後も#11押野が1on1、フリースローを決めるが慶應大#10辻内・#18竹内らに返され、点差を詰められず82-99で敗れた。

早稲田大・倉石平ヘッドコーチ
「トランジッションを多く出されディフェンスが崩壊してしまった。全失点の75%がゴール下、フリースローでは勝てない。試合中何度も言ってもやられてしまった。真摯に受け止めていないと言わざるを得ない。オフェンスでもゴール下をあんなに落としたらダメ。
気持ちも全然ダメです。向こうはまとまりがすごい。これはコーチの問題ではなく、リーダーシップを取る選手が存在 するかどうか。
とはいえ、この試合で色々ぶつけてみて、慶應の穴も見えてきた。例えば、#4志村くんの所を攻めることは今までどこもやっていなかったけれど、やってみるとファールするんだなとか、ミスマッチをつくと周りが寄ってきて外がノーマークになるとか。それで#14高木が打てた場面もあった。明日やることもまた色々と考えています。」

早稲田大・#4木村行秀キャプテン
「出だしに一気に10点近く取られて勢いにのせてしまいました。慶應がプレスディフェンスしてくるのはわかっていましたが、いきなり最初からやられて、すぐにそれに対するオフェンスができなかったこちらのミスです。その後はインサイドに竹内(慶應#18・203cm)がいる分スペースを広く取ってカッティングなどで攻めようという狙いを実行できている場面もありました。でも途中追いついても、それもあったしこちらの粘り・我慢が切れて同じことをやられたこともあってまた離されてしまいました。簡単に点を入れられてしまったので、チャンスの時こそ我慢強くディフェンスしないといけなかったですね。オフェンスも、これを入れなきゃ!と力が入りすぎてゴール下を外してしまっていたので、ただゴールに向かっていくことに集中して思い切りよくやりたいです。とにかく自分達のミスがたくさんあったので、ベンチもコートも声を出して何をするのかをはっきりしてまた明日やりたいと思います。」

早稲田大・#14高木賢伸選手
「練習からこのメンバーでやったのでコミュニケーションは大丈夫です。今日は最初にプレスされた時、攻めではなくて守りになってしまいました。1Qと3Qの入りで速攻を出されすぎて先手を取られてしまいました。それで流れが悪くなった時にハドルを組みましたが、やろうとしたことをすぐにはできなかませんでした。そこで立ち直らないといけないですね。でも練習でやっていることを出せたら速攻も出されないし負けないと思います。明日は先手を取ってオフェンスリバウンドに絡むというゲームプランを実行して、相手のいいところを出させないようにしたいです。」

早稲田大・#11押野暁選手
「膝の怪我が治ってようやくちゃんとできるようになりました。調子も割と良いです。今週は練習の紅白戦でも良く出ていて、プレータイムも久しぶりに長かったですね。試合の流れが悪い時に出たのでそれを良くすることに徹したのみです。でももう少し流れを変えられたかな。
 今日は相手のビッグマン(竹内)を外に引っ張り出してうちのフォワード陣を飛び込ませようとしたのですが、スタート陣でなかなか機能していなかったので、入った時いつもよりもっとスペースを広くとらせるようにしました。それでうまくやれたのもありましたね。でも速攻は相手の方が上手かったです。竹内のリバウンドからのパスアウトが速かったので、もっとリバウンドに絡んでディフェンスリバウンドを取らせなければ出されないと思います。今日は体力などの面も含めて戻れない時があったので、皆でフォローしたいです。 
 あとディフェンスも良くなかったですね。誰にも言えますが、やることはわかっていてもコートに入ったとき一生懸命なばかりに視野が狭くなってしまうんです。守ろう守ろうと思って逆に周りが見えなくなってしまう。そういう時は、チームメートが必要な声を出してあげればうまくできると思います。
 今日は指示が出ていたこともあって、あいたらドライブにいったのがうまくいきました。チャンスがあったら狙っていきます。それから、ここまでの試合をベンチで見ていてもったいないなと思っていたんです。どうしても“俺が”となるので、それを逆にうまく利用してできたらなと思います。
  ここまで、 プレータイムの長い選手は勝たなきゃいけないという気持ちが強くて精神的に疲れてきていると思います。でも自分はコートでも“なめる”くらいの気持ちでコントロールして、点を取れる選手が気持ちよく取れるような展開にしたいです。」

<EDITOR'S VOICE>
 慶應大は、立ち上がりのリードで余裕を持って試合運びができた。点差を詰められても#10辻内、24秒ぎりぎりでも#4志村らがシュートを決め、早稲田のシュートが落ちると#18竹内のリバウンドから速攻につなげて早稲田のディフェンスを上回った。ミスがあっても全員が落ち着き、すぐに立て直した。
 早稲田大は、#17田上・#22近森のリバウンド・1on1とハーフコートでは負けていなかったが、イージーなミス、イージーな失点が多すぎた。#14高木の3ポイントシュートでついていったが、同点・逆転はならなかった。だが、リーグ始めよりはあきらめず粘れるようになってきた。今日は3年生の#11押野が経験を生かしたプレーで貢献していたので、センター陣の上級生の奮闘も期待したい。
(北村美夏)

『“勝たなきゃ”という気持ち』 早稲田大
 何度離されてもついていく。今日は早稲田にとっては、負けはしたが何かをもう少しでつかめそうな、そんなゲームだった。

  「ひいちゃダメ!」第1Q、2-11から11-15としたところでリバウンドから速攻を出され、慶應大#4志村にファールを与えた場面。ラインぎりぎりのところから倉石コーチは叫んだ。0-0から始まったはずなのに、何故か早稲田の選手たちは“押されて”いた。そこで引かずに踏み止まれなかったのだ。試合2日前、倉石コーチはこう言っていた。「自分は慶應だって勝てない相手ではないと思っている。でも、選手はどうかわからない」。

 もちろんいいプレーもあった。だがそれが続かない。何度かできたプレーができないということは、気持ちの問題になる。だが、選手は誰もが勝とうとしてる。しかしその“勝たなきゃ”という気持ちが逆に、シンプルな“プレーそのもの”に対する集中力を奪っているのではないだろうか。
 例えば、ベンチで一番声を出しているのは4年生の#8早川だが、終了間際に彼はこう叫んでいた。
 「しゃべれ!皆しゃべれ!賢伸(#14高木)!しゃべれ…」
 彼の声がなければこうして追い上げられなかっただろうし、事実追い上げている時は彼の声でチームの雰囲気が盛り上がっていた。しかし、逆にピンチの時はどうだろうか?“勝たなきゃ”という焦りから自らの気持ちを解放してあげた上で、「スクリーンアウトをしよう」などチームの約束事を口にできればまた違うのではないだろうか。(もちろん、彼をせめているわけではなくて、リーグでもなかなかいない4年生でチームのために声を出せる選手であり続けて欲しい)。

  春からこのチームでやってきて、もうやることは頭にも体にもインプットされているはずだ。だが今は逆に“勝たなきゃ”という気持ちから悪循環になってしまっている。だから、もうそれを“やる”ことだけに集中し、実行してほしい。そうすれば4試合終わった後で、“あ、勝てていた”となっているはずだ。

(10/11分)
スターティングメンバー
早稲田大:#14高木・#15高島・#17田上・#22近森・#23前川
慶應大:#4志村・#5石田・#10辻内・#17酒井・#18竹内

第1クォーター、慶應はトランジションの速い展開でペースをつかみ、一気に早稲田を引き離して33-17とリードする。

第2クォーター開始は早稲田#22近森のシュートから始まり、さらにトランジションの速い攻撃を仕掛けられる。だがパスを上手くまわさせずターンオーバーとさせ、得点につながせない。しかし慶應も得点が伸びず、残り5分5秒に#18竹内が3個目のファールをしてベンチに下がると徐々に点差を詰められていく。残り3分5秒に早稲田#14高木に3ポイントシュートを決められ42-35と7点差、さらに早稲田#17田上・#12久保にゴール下で44-42と2点差にまで詰められる。最後に#5石田が1on1からシュートを決め、46-42と何とか4点リードして前半を終える。

第3クォーター序盤は点の取り合いとなり、どちらも一歩も引かない。だが残り7分、早稲田#17田上にゴール下で粘られリバウンドから決められ52-50と2点差とされる。しかし、ここで#18竹内がファールをもらってそのフリー

安定したプレーが光る
慶應#17酒井
スローを2本とも決めると、#5石田もスティールからの速攻をダンクシュートで決めて勢いづく。このあと#17酒井のミドルシュート・#5石田の1on1が決まり60-51とリードを広げるが、早稲田#11押野の3ポイントシュートを2本連続で決められる。だが#10辻内・#5石田が3ポイントシュートを要所で決め流れを渡さない。残り16秒に#18竹内がリバウンドで得たフリースローを決めて74-63と11点差とするが、残り7秒パスを回してつないだ早稲田#14高木の3ポイントシュートを決められ、8点リードで第3クォーターを終える。

第4クォーターも最初は早稲田#22近森のシュートから始まるが、その後流れを完全につかむ。#17酒井・#10辻内の3ポイントシュートや#18竹内のオフェンスリバウンドで連続得点し、86-70と一気にリードを広げる。その後は点の取り合いとなるも点差は変わらない。終了間際には#10辻内が3ポイントシュートを決め、105-84でリーグ戦1部での早慶戦を2連勝とし、さらにはリーグ単独1位を守った。

慶應義塾大・佐々木コーチ
「 今日は途中で#18竹内のファールが込んだりしてちょっとうまく回らない時間帯がありましたが、最後まで体力・精神力ともによくもってくれました。竹内はいったんベンチに下げましたが、後半からはきっちりファールをしないプレーができていましたね。今は酒井も調子が上がっていて今日は彼にも助けられました。うちはスタートの全員が40分間出る気でやってくれているのでそういう意味では本当に助かりますね。来週は筑波ですが、向こうも全力でやってくると思うので気持ちを引き締めていきます。」

慶應義塾大・#18竹内選手
「 今日序盤でファールが込んだ時は“やっちゃった!”って感じでしたね。前半で3つなのでベンチに下げられたのは仕方がないですね。後半はファールをしないでプレーできました。速攻で走るのはきつくないことはないですが、志村さんがちゃんとパスを通してくれるので大丈夫ですよ。それに疲れていても、速攻でダンクを決めると気持ちがいいですから。優勝は意識していません。1戦1戦戦っていくだけです。」

<EDITOR'S VOICE>
  慶應はスタートダッシュにこそ成功するものの、第2クォーターから早稲田の必死の攻守にペースを乱され、インサイドの核である#18竹内がファールトラブルと、流れが一気に悪くなった。第3クォーターもなかなかペースがつかめなかったが、ここで相手に完全に流れを渡さず、リードを守ることができたあたりに、今年の慶應の強さを感じる。前半ファールトラブルの#18竹内も、後半はきっちりファールをしないプレーをし、第4クォーターは自分たちのペースでプレーができ、シュート確率もよくなった。体力・精神力ともにゲームへの集中が持続できていたように見えた。
早稲田は慶應のねらい目である『試合の入り』にゲームをある程度でもコントロールできなかったことが最後まで響いた。序盤に大量にリードされると、追いつくことでエネルギーを使い、相手を超えるだけの気持ちが持ちにくいように思う。追い上げても、追い上げても、追いつけない…そのことが焦りを誘い、最終クォーター一気に引き離されてしまった。
(渡辺美香)

<第80回男子関東大学リーグ戦 5週目>
10月10、11日(日、祝) 会場:早稲田大学記念会堂、慶応義塾大学日吉記念館

TEAM
 



 
TEAM
 
57
26
1st
17
78

大東大
14
2nd
12
日体大
4
3rd
28
 
13
4th
21

TEAM
 



 
TEAM
 
67
16
1st
24
83

大東大
24
2nd
15
日体大
13
3rd
23
 
14
4th
21

(10/10分)
スターティングメンバー
大東大:#4月野・#5西塔・#7石井・#10高橋・#16金城
日体大:#4佐藤・#8大西・#9野口・#10新井・#12与那嶺

大東大・ランス=ベッカートコーチ
「もう落とせないので出足は集中していましたが、第3クォーターは相手がディフェンスを意識してきたのに受け身になってしまいました。パニックになってしまって、集中も切れているから何をしたらいいのかわからない状態になってしまいましたね。セットを作るなどのオフェンスの指示を出しましたが、ディフェンスをもう少し集中しておけばよかったです。とにかく勝てないと元気が出ないので、明日は相手のやりたいことをやらせていない時に励まし合うなどしてディフェンスからやっていきたいです。」
3Qの猛追に大喜びの日体大ベンチ

<EDITOR'S VOICE>
 日体大は前半は立ち上がりからリードを許したが、それを踏まえて後半の入りは修正し、全員でディフェンスを行った。#4佐藤を中心に結束して大東大に単発シュートを打たせ、それを得点につなげて最後はベンチメンバーを出す余裕を見せた。
  大東大は、1部8チームの中で今1番チーム状態が良くないかもしれない。オフェンスが完全に個人技で、ディフェンスも組み立てる前に簡単に突破されてしまった。リーグ前半に負けが込んだ法政・筑波・早稲田・そして大東のうち、法政・筑波はチーム全員でやろうと決めたことを実際にやり、雰囲気も良く調子をあげてきている。早稲田も結果は出ていないが、やろうとしていることはもう1人1人がわかっていてあとはやるだけというところまできた。しかし大東はまず、チームとしてどうしたいのかが統一されていない。だからもともとの能力を生かして展開できている時は良いが、1つほころびがあるとすぐに崩壊してしまい立て直せない。あと2週、専修・日体と上位とあたるだけに、まとまりだけでも作って臨みたい。
(北村美夏)

(10/11分)
スターティングメンバー
日体大:#4佐藤・#8大西・#9野口・#10新井・#12与那嶺
大東大:#4月野・#5西塔・#7石井・#10高橋・#16金城

第1クォーターは日体は#9野口の連続得点で始まる。そこから大東#5西塔に2本の3ポイントシュートを決められるなど積極的に攻められるも、#10新井が3本の3ポイントシュートを決めるなど徐々に引き離し、24-16とする。

第2クォーター、大東#7石井・#5西塔に続けて決められ、一気に24-22と詰められる。さらに残り6分を切って27-27と同点とされるも、その後はどちらも点を取り合いシーソーゲームとなる。#10新井の3ポイントシュートで何とかつなぐが、残り1分に大東#5西塔のスティールから#12名本に決められて36-40と点差が開きかける。しかし残り25秒#8大西が3ポイントシュートを決めると、最後のオフェンスをタイムアウトで確認した大東に厳しいディフェンスで得点を許さず39-40と1点ビハインドで前半を終える。

第3クォーターは終盤までどちらも一歩も引かない展開となるが、残り4分ごろから#4佐藤が中-外をつなぐプレーで流れを呼び、連続で得点を重ねていく。守っては大東にチームオフェンスを組ませず、最後の4分間を#4月野のゴール下の得点のみに抑えて62-53と9点リードする。

要所で3ポイントシュートを決めた
日体#10新井
第4クォーターも、序盤はどちらも1on1や3ポイントシュートで得点し点差は開かない。しかし残り5分を切ってから#8大西がドライブインで連続得点しリードを広げる。終盤大東#5西塔・#12名本に3ポイントシュートを決められるも、83-67で2連勝した。

日本体育大・#4佐藤キャプテン
「今日は競りましたが、最初から昨日のようにはいかないと思っていたので我慢するしかないと言っていました。入りからやられたので第2クォーターで気持ちを立て直して、第3クォーターは我慢して第4クォーターにつなげるようにしました。3週目からディフェンスの時にみんなで床に手をつく動作(“タッチ・ザ・フロア”)をするようにしたのは、勝利に向けてみんなの意識の統一を図るためです。今日も終盤自分から声をかけてやりました。まだまだこのリーグもわかりませんから、最後まで頑張ります。」

大東文化大・#5西塔選手
「なかなか勝てなくて、焦りがありますね。チームワークがいまひとつです。こんな状態にチームがなったことは自分が大学に入ってから初めてです。今はみんながどこかで責任の押し付け合いをしているようなところがあります。だからチームワークが悪くなりますよね。まずはみんなが仲良く、チームとしてまとまってチームが勝つために進むことが必要です。今国体の関係で大学の体育館が使えない(10月末の国体の会場になっている)ので色々な場所で練習しているのですが、そういう要素も影響していないわけではないと思います。でも、結局は自分達なので、気持ちを切り替えてやっていくしかないです。残り4連勝する気で頑張ります。」

<EDITOR'S VOICE>
 日体は個々の役割がはっきりしており、それがしっかり生かせるゲームでは大きく崩れない。その中でも#4佐藤の役割は大きく、今日も第3クォーター積極的にオフェンスで仕掛けてスペースを作っていった。ここから#8大西のインサイドが生き、終盤から第4クォーターにかけて一気に引き離すことに成功した。
  大東は第2クォーターでリードを奪って中盤まで接戦にもつれ込ませることができたが、引き離すまでの勢いを作れなかった。誰かが積極的にいって得点を重ねる時に、チーム全体がそれについていき勢いを得ることがあまりなかったように見えた。チームとしての意識が今最も必要に思う。
(渡辺美香)

<取材・文 渡辺美香、北村美夏/構成 北村美夏>

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