<第54回関東女子学生リーグ戦>
<第54回関東女子学生リーグ戦> |
第54回関東女子学生リーグ戦は10・11日、桶川サンアリーナ他で1部の6週目を行った。 |
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<第54回関東女子学生リーグ戦 6週目> 10月10・11日(日、月) 会場:桶川サンアリーナ、日本女子体育大学
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(10/10分) スターティングメンバー 筑波大:#4田渕・#9宇佐美・#11加藤・#16櫻田・#17鈴木 早稲田大:#4堀江・#5宮本・#7松井・#8半澤・#18谷 第1クォーター序盤はお互い点を取り合うが、残り7分ごろから筑波は#11加藤のゴール下を中心に積極的に1on1を仕掛け、一気に早稲田を引き離す。残り5分33秒に14-4と10点リードしたところで、早稲田にタイムアウトを取らせる。その後早稲田が動きのあるオフェンスを展開し、#4堀江の3ポイントシュートやミドルシュートで追い上げられ、筑波はペースを乱す。残り4分をきって、早稲田#18谷にゴール下でのシュートを決められると、14-13と1点差に迫られるが、ここですかさず筑波#16櫻田と#11加藤が3ポイントシュートを連続して決め、リードを守る。さらには残り3分をきってコートに入った筑波#8近藤が積極的に1on1で攻めリードをひろげ、27-16と11点差をつけて筑波がリードし、第1クォーターを終える。 第2クォーターも点を取り合う展開となるも、筑波ペースは変わらない。好調の筑波#11加藤・#8近藤の1on1が効率よく決まり、リードを保つ。結局このクォーターは49-36と筑波がわずかにリードをひろげ、前半を終える。 |
積極的にに1on1を仕掛ける |
第3クォーターも序盤は筑波のペースとなり、さらにリードをひろげる。しかし、残り5分をきってから、早稲田速い展開から中・外と攻められ、追い上げられる。残り2分をきって早稲田#9市川に2本連続の3ポイントシュートを決められ、さらに、#4堀江に1on1で攻められ得点を許し、残り2秒での早稲田#4堀江のフリースローも2本とも決められ、69-66と3点差に詰められ第3クォーターを終える。 第4クォーター開始から、筑波は#9宇佐美が積極的に仕掛け、流れを呼び込む。さらにはディフェンスを厳しくし、早稲田の焦りを誘い、スチールからの速攻を決め、一気に引き離す。残り3分6秒、筑波#4田渕がカットインからバスケットカウントを決め、92-68と大きくリードすると、その後は早稲田に中・外と決められるも、リードを守り、96-85と筑波が早稲田に勝利し、2敗で1位を守った。 |
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筑波大学 内山治樹監督(10/10試合後) 「早稲田が先週からかなりよくなっているので、今日は苦戦しましたね。ベンチもプレーヤーの交代でバタバタしてしまって、選手には申し訳なかったです。途中選手の組み合わせを失敗して、オフェンスの動きが悪くなりました。練習でやっていたことを忘れて、足が止まったりもしましたね。しかし、そうなって追い上げられても、崩れないで頑張れるようになってところは、去年とは違うところですね。チームの土台がかなりしっかりできてますから。でも、今日は試合後怒りました(笑)。明日は早稲田も必死で来るでしょうし、負けられないですね。」 早稲田大学 木村コーチ(10/10試合後) 「今日はとにかく出だしが悪かったです。離されて追いつくというのはかなりのエネルギーが必要なので、やっていても辛いですよね。スタートが悪かったです。代えた選手たちはよかったけど、ずっとは使っていられないので、代えるとまたペースが落ちる。その繰り返しでした。上手くいかないところをコート上で選手の中で修正していければいいのでしょうが、まだうちの選手にはその力がないですね。後半あれだけ競れたので、明日は出だしをきっちりやって、できれば先行したいです。」 |
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<EDITOR'S VOICE> 筑波大は出だしはよかったものの、中盤からやや失速し、第3クォーターにはディフェンスが振り回され、早稲田大のペースとされてしまい、追い上げにあう。しかし、ここで逆転されず、リードを守れたことが大きかったように思う。追い上げても追いつけない…という焦りを早稲田大に与えることができ、第4クォーターの引き離しにつながった。チームとしては決してよくはないゲームでありながら、勝ちきれる強さが今年の筑波にはあるように感じた。 逆に早稲田大は第3クォーターで追い上げながらも、追いつけなかったことで、最終クォーターの踏ん張りが利かなくなったように思う。拓殖大戦では後半の爆発力を見せたが、相手がディフェンスのよいチームだと、なかなか難しいかもしれない。 |
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<第54回関東女子学生リーグ戦 6週目> 10月10・11日(日、月) 会場:桶川サンアリーナ、日本女子体育大学
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(10/10分) スターティングメンバー 専修大:#4関・#6長南・#8山下・#10伊藤・#11岩崎 拓殖大:#4伊佐・#7・#8石岡・#9梅崎・#11藤本 第1クォーター序盤は拓殖#4伊佐を止められず、拓殖にペースを握られる。開始から5分ごろには拓殖#4伊佐に1ドリブルからの素早いミドルシュートを決められ、2-12と離されるが、ここから途中から入った#5川村が奮起し、3ポイントやドライブインをみせ、追い上げ、残り2分半には#12増田のフリースローで16-17と一点差にするも、そこからしばらく得点が止まり離されかけるも、残り1分から専修#10伊藤がゴール下のシュートとフリースローを決め、何とか21-21と同点として、第1クォーターを終える。 第2クォーター開始から1分半近く、どちらも得点につなげられない。8分40秒に専修が#11岩崎のミドルシュートが決まり、ここからしばらくは専修ペースでゲームが運ばれる。専修#15柿原がインサイドで活躍し、専修が徐々にリードをひろげていく。拓殖#4伊佐に引き続きシュートを決められるが、単発でしのぎ、残り4分をきってからは、専修#6長南が積極的に攻め、ファールを多くもらう。 |
川村に代わりスタートを務めた 専修大#10伊藤 |
そのフリースローなどで残り30秒をきって45-34と二桁のリードをするも、最後に拓殖#4伊佐のドライブインにファールをしてしまい、そのフリースローを2本とも決められ、45-36と専修が9点リードして前半を終える。 第3クォーター、専修はトランジションとパッシングで速さのあるゲームを展開し得点するが、拓殖に#4伊佐の1on1や#11藤本のポストプレーやミドルシュートで得点され、なかなか差がひらかない。しかし、残り6分ごろより専修#5川村がポストアップしての1on1や3ポイントシュートを決め、チームを引っ張り、残り3分7秒には#8山下のスチールからの速攻も決まり、68-50とリードをひろげ、拓殖にタイムアウトを取らせる。その後も拓殖にチームオフェンスを組ませず、#4伊佐の2本のシュートのみに抑え、オフェンスでは5川村がさらに2本の3ポイントシュートを決め、76-54とリードを18点にひろげ、第3クォーターを終える。 第4クォーター開始は専修が#15柿原のオフェンスリバウンドや、#4関のミドルシュートと3ポイントシュートと好調に得点を重ねる。ディフェンスでのプレッシャーを厳しくし、拓殖にターンオーバーを多くさせ、流れを渡さず、85-57とリードをひろげる。。このまま点差がひらいていくと思われたが、専修#8山下がオフェンスファールを取られると流れが拓殖に傾く。拓殖#4伊佐の3ポイントシュートや#16鹿谷のローポストからの1on1で得点され、追い上げられ、専修の得点は止まってしまう。しかし、このクォーター序盤までの点差は大きく、拓殖に勢いをつけさせない。最後は拓殖#4伊佐と専修#5川村が3ポイントシュートを入れあうが、結局93-77と専修が後半一気に拓殖を引き離し、拓殖との第1戦を勝利した。 |
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<EDITOR'S VOICE> 専修大はスタートに#5川村ではなく、#10伊藤を入れてきた。最初はなにかチグハグさがあったように見えた。途中から#5川村がコートに入ると、持ち前の積極的な攻撃でチームに勢いをつけた。その流れにチーム全体が上手く乗ることができ、後半の大量リードにつながった。やはりこのチームのオフェンスは#5川村がキーであると改めて感じたゲームだった。 拓殖大は#4伊佐へのオフェンスの負担が大きすぎるように思える。今日のゲームではいさの調子がよかったので、最初のうちは競ることができたが、専修大のような個々の能力があり、勢いもあるチームには最後までもたなかった。伊佐が切り開く、リードするはいいとして、そこからチームとして合わせていくプレーがもっと生まれてくる必要があると感じた。 |
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<第54回関東女子学生リーグ戦 6週目> 10月10・11日(日、月) 会場:桶川サンアリーナ、日本女子体育大学
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日本体育大学 胡選手(10/10試合後) 「自分はまだ1年生なので、とにかく自分のできることをしっかりやって、チームの勝利に貢献したいです。高校の時はインサイド専門ではなく、中-外とつなぐようになプレーをやっていました。今はインサイドが主ですが、しっかりやれるように練習を頑張ってます。1年生で日体のスタートというのは大変ですが、プレッシャーはありません。先輩たちが自分たちが思いっきりプレーできるように、しっかりカバーして、フォローしてくれています。失敗しても大丈夫だからといわれて、思い切りよくプレーできています。練習は辛くて大変ですが、試合は楽しみたいです。今は楽しめています。チームが1つになって、守って走る、そういう日体のバスケットをやっていきます。」 |
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<第54回関東女子学生リーグ戦 6週目> 10月10・11日(日、月) 会場:桶川サンアリーナ、日本女子体育大学
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<取材・文 渡辺美香> |