<第54回関東女子学生リーグ戦>
<第54回関東女子学生リーグ戦> |
第54回関東女子学生リーグ戦は17日、代々木第2体育館で表彰式および閉会式を行った。最終結果は以下の通り(※同勝数は直接対決の結果によります)。 |
筑波大学 |
日本体育大学 |
専修大学 |
<最優秀選手賞> 田渕明日香(#4・筑波大学4年) |
<敢闘賞> 野田裕子(#6・日本体育大学3年) |
<最優秀監督賞> 内山治樹(筑波大学・監督) |
<優秀選手賞(写真右から)> 加藤めぐみ(#11・筑波大学3年) 石川麻衣(#13・日本体育大学1年) 長南真由美(#6・専修大学4年) |
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<個人賞(写真右から)> 得点王:関根麻衣子(#14・松蔭大学1年) 3ポイント王:関根麻衣子(#14・松蔭大学1年) リバウンド王:長南真由美(#6・専修大学4年) アシスト王:田渕明日香(#4・筑波大学4年) <ファン投票1位> 田渕明日香(#4・筑波大学4年) |
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<筑波大学 優勝インタビュー> |
#4田渕明日香選手(4年・キャプテン) 「素直にうれしいです。リーグ前は優勝は目標にありましたが、やってみないとわからないし、『できたらいいな』という感じでした。前半戦を日体に1戦目で勝って、次の専修で2勝出来て、このまま頑張っていけば、いける(優勝できる)という気持ちになって、後半戦も気持ちを緩めずやってこられました。松蔭との負けた試合(リーグ1週目2日目の試合)は、前の筑波に戻っていました。プレッシャーとかもあって、普段やっていたことが出来ませんでした。でも、ここで改めて自分たちでやるべきことを確認できたことが、その後の粘り強いチームの基盤になったように思いますね。専修との2戦目はいきなり第1クォーターでやられてしまいましたが、気持ちを切り替えて粘っていったら、追いついて、最終的には逆転してました。点差が離れても『絶対負けない!』という気持ちがみんなの中にありましたから、集中力も切れず、粘り強くプレーすることが出来たのだと思います。 このチームはリーグの最初と後半では全然違うチームになっていると思います。最初はやはり不安が多かったのですが、チームが1つになってくるにしたがって、その不安はなくなっていきました。自分の出来ることをしっかりやりながら、チームとしてそれぞれが分かり合い、自分勝手に動くのではなく、 |
一人ひと りが考えながらプレーできるようになりました。。キャプテンとして一生懸命やる姿勢をみせていくことが必要でしたから、自分が頑張るのは当たり前でした。練習もきつかったのですが、そこからいい結果もついてくることがわかりました。 インカレはまた新たに1戦1戦を“チャレンジャー”の気持ちで戦っていきます。 |
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内山治樹監督 「みんなでがんばって、結果を出せてよかったです。しっかりした理論を持って、選手たちがみんなそれを理解して、練習に取り組んでこれました。それが、選手たちの自信にもつながっていたと思います。たとえ上手くいかないときがあっても、『なぜ上手くいかないのか』をきちんと考えていける。大概そういう時は、やるべきことをやっていないということなので、試合ではタイムアウト中に再確認し、その後上手くいくと、さらに理解ができるという感じでやってこれました。 今チームの出来は60-70くらいで、まだまだのびしろはあります。今回“成功体験”が出来ました。これがまたさらにチームとしても、選手としても伸びていく元になると思います。 選手たちはみんな本当に頑張ったのですが、その中でも特に頑張ったのが、やはりキャプテンの田渕でしょう。彼女が試合中でも気迫のこもったディフェンスを一番前からや |
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#8近藤啓子選手(2年) 「昨年はあまりよい状態ではなくて、そういう意味で今年のリーグはプレッシャーがありました。でも今日は普段やっていることをきちんとやれば負ける相手ではないと思っていたので、いつもと同じ気持ちで戦えました。ベンチスタートなのですが、最初から出ていない分、試合の流れや相手の様子などを観察できるので、コートに出たときにどう動けばいいのかとか、流れをけるためにはどうすればいいかなど考えることが出来ます。夏の練習をすごく頑張ってきていて、やれるという気持ちはありましたが、去年の悪いイメージが残っていて、毎試合不安でた。でも、日体との試合で1戦目に勝てて、その後専修に2勝出来たのが大きかったです。特に専修戦の2戦目は後半逆転して勝つことが出来たので、ディフェンスから頑張ってやれば勝てるという自信になりました。」 #9宇佐美里菜選手(3年) 「実感がまだわかないのですが、うれしいです。このリーグは上位から始まったので、出だしで松蔭に負けましたが、その後拓殖・日体・専修と気持ちが上手くつながっていきました。なので、後半もここまできたら負けられないという気持ちでやってこられました。インカレはリーグとは別物なので、チャレンジャーとして、1つ1つのチームと戦っていくだけですね。」 #11加藤めぐみ選手(3年) 「まだ実感がわかないですね。去年は3番でも、時にはセンターもやってて、なかなか自分の中でプレーが絞りきれないところがありました。しかし今年は常に3番ということで、このポジションは自分より小さい選手が多いので、ミスマッチをついてポストアップしたりするようにしました。自分はチームの役割的にいつも攻めて点を取ろうと思っています。自分はファールが多いのですが、うちはディフェンスもオフェンスも5人でやっていますから、自分がダメでも他の4人がやってくれます。自分も切り替えながら必要なプレーをしっかりやっていくようにしています。」 #13内田里香選手(3年) 「この1ヵ月半が本当にあっという間でした。優勝とかではなく、とにかく1戦1戦、目の前のチームと戦っていくことを考えていました。前半頑張れて、後半の勢いにつながりました。キャプテンの田渕さんに代わって出るのはやはりプレッシャーはありますが、自分の仕事をすることだけを考えるようにしています。まずはディフェンスでしっかり粘ること。オフェンスではベンチから流れが悪くなっているのをよく見ておいて、必要な、そして自分に要求されていることをやるようにしています。夏からの練習はディフェンスを1からやりました。慣れない部分もあって大変でしたが、やったことの結果が出たのでよかったです。自分はいつでもどんな時でも、相手に嫌がられるようなディフェンスをやっていきたいです。今回の優勝は“リーグ戦”なので、インカレはまた全然違いますから、1戦必勝で頑張ります。」(10/17) #14中藤麻佐美選手(3年) 「うれしかったです。特に今日(優勝を決めたリーグ最終週1日目)は自分のプレーで貢献できたのが、よかったです。ベンチプレーヤーとしてプレッシャーはあります。いつ出るか判らないので気持ちはいつも作っていますが、体が動かなかったりすることもあります。しかしいつも自分の持ち味はディフェンスなので、それを頑張ろうと思ってコートにでます。ディフェンスは高校までは全然出来ていなかったのですが、大学に入って練習を頑張って、今は持ち味になりました。ディフェンスが調子がいいと、オフェンスも調子がよくなるので、オフェンスでもいけるときは積極的に攻めるようにしています。厳しいディフェンスから始まる筑波のスタイルで、これからも頑張っていきます。」 #16櫻田佳恵選手(2年) 「今2年生なのですが、昨年は納得のいく試合展開ができていなくて、優勝からも遠ざかっていました。なのでまだなかなか実感がわかないのですが、周りの人からいろいろ言ってもらってようやく、自分たちの力で勝てて本当にうれしいと感じました。自分はチームを信頼しきっていますので、コートでは自分が出来るプレーを精一杯やろうと思っています。3ポイントシュートをよく決められたのですが、これはまぐれです(笑)。他のみんなが自分がフリーになるように動いてくれたので、たまたま決められただけです。これからはもっと自分でプレーを作っていけるようになりたいですね。インカレまでに少しずつ頑張ってみます。」 #17鈴木あゆみ選手(1年) 「春の大会が終わってからリーグまでがとても長かったです。練習がきつかったのですが、スタートで出たいと思って頑張ってこれました。それでこのリーグではスタートになったのですが、とにかく自分は失敗を恐れず、一生懸命にやろうと思って試合に臨んでいました。失敗しても落ち込まないです。1つ1つ気にしていたらダメになりますから。なのですぐに切り替えるようにしています。夏の練習でシュート練習をかなりやったので、チーム全体的にシュート力があがっていますし、自信もついてきました。とにかく一人ひとりが自分のやるべきことをやっていって、それがチームの力となっていくことで、本当に強いチームになると思いました。これからも1戦1戦が勝負なので、頑張っていきます。」 |
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集合写真(表彰式後) |
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<取材・文 渡辺美香> |