<第80回男子関東大学リーグ戦>

男子入替戦:東海大・青学大1部昇格 2004.11.2

第80回男子関東大学リーグ戦は1・2日、代々木第2体育館で、4部以上の男子入替戦を行った。

4部〜2部入替戦は一発勝負。東大・埼玉大が3部に、國學院大が2部Aに昇格した。東農大、駒澤大はそれぞれ2部B・2部A残留を決めた。
2部A-1部は、先勝していた2部Aの東海大・青学大がこの日もそれぞれ筑波大・早稲田大に勝って1部に昇格した。

写真:1部昇格を決めBチームメンバーと抱き合う東海大

<第80回男子関東大学リーグ戦 入替戦>
11月1、2日(月、火) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
68
16
1st
21
75

早稲田大
17
2nd
16
青山学院大
(1部7位)
18
3rd
12
(2部A2位)
 
17
4th
26

TEAM
 



 
TEAM
91
17
1st
28
90

 
早稲田大
23
2nd
20
青山学院大
(1部7位)
33
3rd
20
(2部A2位)
18
4th
22
 

(11/2分)
スターティングメンバー
早稲田大:#14高木、#15高島、#16岩隈、#17田上、#22近森
青学大:#4鈴木、#7佐藤、#8大屋、#12正中、#14広瀬

前半、青学大はインサイドを基点に攻めリードする。第2クォーター残り1分をきって#9梶原の3ポイントシュートが決まり48-36と2桁差を付けるが、早稲田大もリバンドから#14高木のフリースロー・#15高島の速攻が決まって48-40と青学リードで折り返す。

後半、早稲田大はジャンプボールから#15高島が決め、さらに青学大のパスミスを#22近森の3ポイントシュートにつなげて48-45とワンゴール差に詰め寄る。だが青学大#7佐藤にダブルチームの上からねじ込まれなかなか振り出しに戻せない。しかし残り4分から#17田上のリバウンドシュート、さらに#13菅原から#15高島への速攻が2つ続けて決まり64-62となってタイムアウトとなる。リバウンドからフリースローを得るなど粘り、1点を争う展開となる。その中で残り1分から#14高木の速攻、ブザービーターとなる#12久保のリバウンドシュートで68-73とリードを5点に広げる。
インサイドの仕事を果たした
青学大#7佐藤
第4クォーター、早稲田大はダブルチームを組むなどディフェンスで積極的なチャレンジをするが、そこでフリーになった青学大#9梶原・#4鈴木の3ポイントシュートで詰められ残り5分80-79と青学大リードとなりタイムアウトを取る。再びワンゴールごとにリードが入れ替わる展開となるが、パスカットから#14高木の3ポイントシュートが決まり、さらにリバウンドから前のあいた#22近森も3ポイントシュートを決め残り2分35秒82-89と前日のビハインドを取り返す。タイムアウト後もディフェンスの集中を切らさず#16岩隈のドライブが決まるが、青学大#7佐藤がすかさずインサイドで決め残り1分20秒再びタイムアウトとなる。青学大は#8大屋のフリースロー、さらに#10岡田の1on1と加点するが、早稲田大は力が入ってリバウンドシュート・3ポイントシュートを落としてしまい、90-91と試合は早稲田大が勝ったが前日との2試合合計では青学大が上回り1部昇格を決めた。
(北村美夏)

青学大・長谷川監督
「しんどかった。今日は反省点もあるのだけれどもう言いません。日本一少ない部員でもチームのために、上手くなるために練習してきたから厳しい試合に勝つ事が出来た。選手に感謝しています。
そして早稲田もいいチームでした。頑張りには本当に敬意を表したい。お互い学生らしいいいゲームになりました。
この2試合はやっぱり独特の雰囲気があって、今日も#4鈴木みたいにいつもはミスしない選手にすらイージーなミスがでてそれを得点に結び付けられることがありました。自分達はチャレンジャーなのに10点差までは一気にこないだろうという気持ちがあったのですね。
オフェンスでは、昨日の反省を踏まえて、インサイド、インサイドでいって試合のイニシアチブ(主導権)を取ろうとしました。前半はそのゲームプラン通りでしたが、相手がゾーンになった時に、いいシュートができなかったです。(7点ビハインドになった時は)勝ちを意識するな、点数を意識してゲームしろといいました。まだファールも1つ使えたのでつないで時間をかけて攻めようと。ただ今日はいい入りだったのに途中で早稲田に開き直って攻められて一気に詰められたので、経験のなさから来る焦りや不安がありました。根本はディフェンスのミスだったのに“点が取れない”となって。それはゲームの怖さでしたね。
(2年越しの復帰は)ことあるごとに2部、2部というのが頭にあった。力は十分1部であってもランク付けでは2部で悔しかったけれど、ようやくこれで明日から『1部です』と言えます。次の目標は日本一ですね。最後に勝ったのは4年前だからそんなに前ではないけれど、ここでもう1度取らないと忘れられてしまいますからね。
(インカレに向けて)組み合わせは慶應のブロックですが、そこまで自分達のバスケットをすることはもちろんチャレンジャーとして借りを返すために、自分達の反省点を踏まえて学生らしく頑張ります。」

青学大・#7佐藤選手

「嬉しいですね。でも2試合ともはらはらした試合で、自分的にも調子の良い悪いがあってまだ安定したプレーができませんでした。今日最初はインサイドでポンポンやれたけれど、第2クォーターはパスが回せず点差を縮められた。でも、そこで外に出ずに頑張れました。(接戦の勝因は)昨日は舞い上がっていたけれど今日は落ち着いてやれたし、リーグ中の接戦を粘り強くやって勝ってきたので今日もチーム全体として粘れました。」

青学大・#10岡田選手

「自分は1部のチームに入るつもりだったのに入学が決まってから入替戦で負けてしまって、その相手が早稲田だったこともあって自分の中では意識するものがありましたね。2年越しって言うんですが、それが果たせて良かったです。(最後のレイアップは)行くつもりはなかったんですけど、行ってみたらあいていて良かったです。(来年の1部では)今年もそうですが来年は勝負の年になると思います。1部の中でも決して劣っていないと思うし、上がりたてだからとかではなく、上がっていきなり優勝する勢いがあっていいと思います。」

早稲田大・#4木村選手
「前半、早稲田のディフェンスが徹底できていなかったです。48失点でしたよね。外も3本決められてしまったし、ヘルプからカットというのが狙いなのですがそのヘルプすらできていなくて、レイアップやリバウンドシュートなど中で決められました。そのゴール下のシュートが積み重ねって、ボディーブローのように効いてしまいましたね。オフェンスでもみんなが中に入ろう入ろうとしてしまってスペースがなくなり、攻め手がなくなって早稲田のリズムで攻められませんでした。でも、後半はオフェンスで4人が外、1人が中という形を徹底できていいプレー、いいシュートができてすごく良かったです。
(7点差をつけた時は) ああいうときこそ勝とうと思うとボールを保持してじっくり攻めようとしてしまったり勢いにのまれてミスしてしまうので、気持ちで負けるな、ゴールに向かって攻めろと言われました。守りに入るなと。
(足りなかった6点は)積み重ねでしょう。最後の最後に勝っていればいいというのもあるかもしれないけれど、最初や途中でできなかったことがあった。それが積み重ねって6点になった…後から反省するとそう思います。」

(11/1分)
スターティングメンバー
早稲田大:#14高木、#15高島、#16岩隈、#17田上、#22近森
青学大:#4鈴木、#7佐藤、#8大屋、#12正中、#14広瀬

第1クォーター早稲田#22近森に連続得点され、0−4とリードされる。その後も青学にかみ合わない攻撃が続き得点が伸びない間に、早稲田#16岩隅にドライブイン・シュート、#22近森にミドルシュートと得点され、残り8分をきって、3−8となる。しかし残り6分46秒、早稲田#17田上がフリースローを2本ともはずすと、すぐに青学#12正中が3ポイントシュートを決め、8−8の同点とする。そこから交互に点を取り合う展開となるが、残り1分半をきって、青学#7佐藤がフリースローを2本とも決めて、18−16とリードすると、残り29秒には#8大屋が3ポイントシュートを決め、21−16と青学が5点リードして、第1クォーターを終える。

第2クォーター序盤、攻守のリズムが悪くなった早稲田にファールからのフリースローを続けてもらい、それらをきっちり決めると、残り7分には青学#7佐藤がミドルシュートを決め、27−16とリードを2桁にする。しかしそこから青学のシュートが落ち始め、得点が伸びなくなる。その間に早稲田に#15高島の連続
要所でシュートを沈めた
青学大#9梶原
得点や#7花尾のドライブインで追い上げられると、残り4分20秒には早稲田#22近森にフリースローを与えてしまう。そのフリースローは2本とも外れるも、リバウンドを早稲田に取られ、そこから#16岩隈の3ポイントシュートにつなげられ、30−27と3点差にまで詰められる。さらに残り3分をきって早稲田#16岩隈のドライブから#22近森にあわせられゴール下シュートを決められ、32−31と1点差とされる。しかしここで青学#10岡田が3ポイントシュートを決め、なんとかリードを守ると、残り1分に青学#8大屋のミドルシュートが決まり、37−33とする。その後青学はシュートが決まらないが、早稲田も攻めきれず救われ、37−33のまま前半を終える。

第3クォーターまず早稲田#17田上にミドルシュートを決められると、青学はシュートが入らず苦しい展開となる。さらに残り8分48秒には青学#7佐藤のファールが4個目となりベンチに下げる。そして残り8分23秒、早稲田#14高木に3ポイントシュートを決められ、37−39と逆転される。そこからしばらくどちらもターンオーバーが続き得点が伸びないが、残り6分半に青学#12正中が3ポイントシュートを決め、42−39とリードする。しかしその後もシュートが決まらない青学は徐々に早稲田に詰められる。そして残り1分半に早稲田#16岩隅にドライブインを決められ48−49と逆転される。相変わらず青学のシュートが決まらず、残り35秒に早稲田#22近森にゴール下シュートを決められ、49−51とされ、その後どちらも得点できず、そのまま早稲田に2点リードされて第3クォーターを終える。

第4クォーター開始から1分半までは互角に進むが、残り8分23秒に青学#9梶原が3ポイントシュートを決め58−55とすると、流れは青学に傾く。残り7分33秒には早稲田#17田上にフリースローを与えるが2本ともはずれ、そのリバウンドを早稲田#22近森に取られるも、そのシュートが決まらず救われるが、その後青学#7佐藤もフリースローを2本ともはずしてしまう。しかし、直後にスチールからの速い展開で青学#14広瀬が3ポイントシュートを決めると、勢いに乗る青学はさらにトランジションの速い攻撃を展開し、#9梶原・#14広瀬とテンポよく決める。その後も得点を伸ばし、57−71とリードをひろげるが、早稲田#14高木に3ポイントシュートを決められると、残り30秒をきってから再び早稲田#14高木に1ドリブルでディフェンスをかわす3ポイントシュートを決められ、さらに残り1.6秒には早稲田#7に不利スローを与えてしまい、点差を縮められ、75−68と7点差の勝利となった。
(渡辺美香)

青学大・長谷川監督
「プレッシャーからかみんなハッスルしすぎて余計なファールやミスが多かったですね、ゲームは完全に早稲田のペースでした。相手は1on1が強いとわかっているのに1on1でどんどん抜かれてしまう。オフェンスでも落ち着いて組み立てないで慌ててシュートに行ってしまう。それでリバウンドが取れない。インサイドにもパスが入らないのでどうしても(#7佐藤)託矢は外に出てしまう、それで余計にリバウンドが取れない。今日託矢はほとんどオフェンスリバウンドからの得点がなかったですよね。それでも勝てたのは中盤の引き離す時間帯に集中できたことでしょう。あと#9梶原の勝負強さと#13広瀬のラッキーボーイぶりのおかげですね。明日は器用に6点以下で負けるなんて事はできませんから、絶対勝ちます。」

青学大・#8大屋選手
「体調はそれほど悪くはないですが今日は早い時間に腰を打ってしまってそれがちょっと誤算でしたね。早稲田には2年前に負けて(2部に降格)いるのでやはり特別な気持ちがあります。前の東海との2戦目はファールアウトしえしまいましたが、今日は第4クォーターまでファールが抑えられていたのでよかったです。これで相手のこともよくわかったので、明日は負けませんよ。」

早稲田大・#4木村選手
「出だしは先手を取れて勢いもあってよかったけれど、ボックスアウトや抜かれる方向、スクリーンが来た時のスイッチの約束などを徹底できず相手にオフェンスリバウンドからチャンスを作られてしまったことを反省しています。オフェンスも自分達のタイミングと言うよりは守られて苦しいシュートになってしまって、全体的に後手になってしまいました。
(実際やってみての青学の印象は)トランジッションが速いとは聞いていたけれど、自分達も速いバスケットをやっているのでそこは苦にならなかったし、速攻もミスからと言うのはあったけれど切り替えが遅くてやられたというのはなかったと思います。ただセットになった時の中外のバランスがすごくよかったですね。
(明日は)今日は早稲田のバスケットができなかったのに7点差だったので、明日はボックスアウトなどをきちんとやれば自ずと結果が出ると思います。」

<第80回男子関東大学リーグ戦 入替戦>
11月1、2日(月、火) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
56
15
1st
18
76

 
筑波大
12
2nd
15
東海大
(1部8位)
16
3rd
22
(2部A1位)
 
13
4th
21
 

TEAM
 



 
TEAM
 
76
19
1st
24
88

 
筑波大
12
2nd
16
東海大
(1部8位)
14
3rd
31
(2部A1位)
 
31
4th
17
 

(11/2分)
スターティングメンバー
筑波大:#4瀬戸山、#5井上、#8森本、#12小松、#13尾崎
東海大:#9西堂、#11石崎、#12内海、#15竹内、#18小林

第1クォーター、序盤は筑波#12小松に積極的に攻められリードされるが、東海も1年生の#18小林が1on1を決めると、#12内海・#15竹内も続き追いつく。しかし、残り4分13秒に筑波#4瀬戸山にドライブインからのクラッチシュートをバスケットカウントで決められると、さらに#13尾崎に3ポイントシュートを決められ、再びリードされる。#11石崎の3ポイントシュートで逆転するも、再び筑波#13尾崎に3ポイントシュートを決められ、残り1分には17−19とされる。しかしそこから筑波のシュートが入らない隙に東海が得点を重ね、さらに#11石崎がブザービーターとなる3ポイントシュートを決め、24−19と東海が5点リードして第1クォーターを終える。

第2クォーターも序盤から点の取り合いとなる。残り6分43秒には#8池田がフリースローを2本とも決め、東海が30−24と離すも、筑波#4瀬戸山に3ポイントシュートにドライブインと得点され、32−29と追い上げられる。しかし、ここから東海はインサイド陣が粘り、#15竹内・#9西堂の得点で38−29と引き離し
ベンチスタートにして19得点の
東海大#7吉留
にかかる。その後どちらも1ゴールずつ得点するも、いまひとつ攻めきれず、40−31で東海が9点リードして前半を終える。

第3クォーター序盤で東海#11石崎が3ポイントシュートを連続してきめ、東海が勢いに乗る。厳しいディフェンスで筑波にターンオーバーをさせると、#15竹内の速攻、#7吉留のゴール下と得点を重ね、51−35と一気に引き離す。筑波#4瀬戸山にミドルシュートを決められると、東海も#8池田が3ポイントシュートを決め返す。さらに筑波のムードメーカー#6原にオフェンスリバウンドを決められるも、すぐに東海#18小林が3ポイントシュートを決め、流れを渡さない。その後東海は#7吉留、筑波は#4瀬戸山・#6原と4年生が積極的に得点しゲームを引っ張る。そして残り1秒には東海#8池田が1ドリブルからディフェンスをかわしての3ポイントシュートを決め、71−45と大きくリードして第3クォーターを終える。

第4クォーターも東海の勢いは続く。残り7分22秒に筑波#4瀬戸山に速攻からのダンクを決められるが、東海は落ち着いてゲームを進める。さらに残り6分ごろから東海は控えの4年生をコートに出す。筑波#13尾崎の連続得点などで少しずつ追い上げられるも、東海も#6原田が積極的に中を狙って攻め、得点を伸ばした東海がそのまま逃げ切り、88−76と勝利し1部昇格を決めた。
(渡辺美香)

東海大・陸川監督
「嬉しいです。4年生を最後にコートに立たせる事ができました。皆頑張ってくれましたが4年生の力が大きかった。とにかく皆に1部に行きたい、勝ちたいという気持ちがにじみ出ていましたね。やられても向かっていき、粘ってくれました。本当に満足です!」

東海大・#4入野選手(写真)
「もう嬉しいですね。皆持てる力を出してくれて、うちらしいバスケットができていたのでベンチで見ていても安心でした。最後は、これまでくじけないでやってきた4年生がコートに立てて良かったし、あんなに応援してくれたBチームの4年生のためにも意地を見せられたと思います。その上に下の学年の子が頑張ってくれて、本当にチーム一丸でできました。大学に来てからの目標を現役最後の年に果たせて、目標は目標で終わらせずにかなえるためにあるんだと証明できて嬉しいです。それ以外何も言えないですね。」

東海大・#5稲葉選手

「本当に嬉しい。何ていうんですかね…言葉に出来ません。まだインカレもありますけど、去年の悔しさや4年間の思いがある中で目標を達成できて嬉しいです。ただ最後は攻め込まれてしまったので、いい終わり方ができればなお良かったですね。もう今日は勝つことしか頭にありませんでした。自分達のプレーをいつも通りにやれば結果が出る、と自分達を信じていました。今まで勝てない時期が多く周りに色々言われていたけれど、自分達はやるしかなかったので良かったです。コートに出ている人も出ていない人も、自分達の練習の後に駆けつけてくれたBチームの人も皆が1つになれました。明日はBチームが試合なので今度は僕らがボードを作って応援に行きます。」


東海大・#8池田選手

「嬉しい。この2試合にかけていました。自分なりに良い調整ができましたね。リーグではプレイタイムが短く自分らしさを出せなかったのですが、この2試合は短い時間の中でも出せて結果的にタイムも伸びました。迷いなく攻めることだけを考えていました。今年リベンジできて良かったです。」

東海大・#11石崎選手
「やっぱり1部に上がれて嬉しい。それに春に負けた(トーナメント・新人戦)相手とまたやって勝つことができて、これまでやってきたことを試合で証明できたことの方が…うん、その方が嬉しいです。昨日は結構みんな気負っていてすごく良くなかったけれど、3年生の2人(#8池田・#9西堂)が頑張ってくれて助けられました。そのおかげで20点開けられて、今日は全体的にいい余裕を持って臨めて皆がいいプレーをできました。
(自分のプレーは)ちょっと怪我があって練習できず試合も離れていたので、ゲームを決定づける点を決めるというよりは、トランジッションとかディフェンスのカバーなどリズムを作るプレーを意識してやって、実際できて良かったです。
(2年越しの昇格は)去年の状態で上がっていたら、今くらい上達していないと思います。去年の挫折があったからこそ今年はいい結果が出たし、この1年間がいい経験になりました。(来年の1部では) 日本一を目指していきます。チームはそれだけの力を持っていると思う。それからまだ取ったわけじゃないけれど、取ったとしてもその後も自分達の中でさらに上を目指していきたいです。」

東海大・#12内海選手
「ほっとしています。1部に上がれて良かった。昨日は2試合の中の1試合目に話して終えた方がっていう欲みたいなものがあって、自分のタイミングのシュートを打てていないなど結構自分としては調子が良かったわけではなかったけれど、そういう時もあるかなと思って今日はやりました。この2試合に関しては、自分が無理に行くと逆にリズムを崩してしまうので何が出来るか考えて、周りが取ってくれると信じてそれを助けるほうに回りました。そうしたらこんな点差で。リラックスしていたのが良かったのでしょうね。
(来年の1部では)1部とやってきたのと2部でやってきたのとでは経験の差があると思うので、これからのチームとしての成長が楽しみです。1部でやる方が成長の度合いも大きいと思うし、今年の慶應みたいに上がってその年に優勝というのもできない事ではないと思うし楽しみです。」

東海大・#14井上選手
「めっちゃ嬉しい。途中で出てその試合の流れに乗るのは難しいところがあったけれど、もうこの試合は100点の出来ってことにします!」

東海大・#15竹内選手
「大変嬉しいですね。土曜日に捻挫してしまい(左足にテーピング)日曜日は練習できず、昨日はぶっつけ本番だったのでシュートもあまり打てず体力的にもすぐバテてしまいました。めちゃ苦しかった。でも3年生が頑張ってくれて20点差をつけてくれました。今日も感覚が戻らずファールが込んでしまったのですが、勝てた事が嬉しい。とても幸せです。」

東海大・#18小林選手
「ハッピーハッピー、最高です!昨日のリードは断ち切り、勢いはそのままにいけてよかったです。入りもよかったしゲーム通しても全部良かった。最後は4年生をコートに立たせる事ができて気持ちよかったです。自分的にはまだまだで、決められるシュートがあったなと思いますが、結果的に2本決められたしディフェンスもしっかりできました。(高校の先輩#4瀬戸山とのマッチアップは)昨日よりはやられてしまったのですが、今日はあの人も本気だったし、でもその中でもしっかり守れたのでOKです、勝てたから。(vs筑波は)複雑と言ったら複雑(高校の先輩・瀬戸山、同学年の#18吉田がいる)ですが、それはうちも負けられないし譲れないところでした。(来年からの1部は)毎回こんな試合が続くのかと思うと疲れそうですが、でもそれだけ上手くなれそうで楽しみです。」

(11/1分) 
スターティングメンバー
筑波大:#4瀬戸山、#5井上、#12小松、#13尾崎、#18吉田
東海大:#9西堂、#11石崎、#12内海、#15竹内、#18小林

第1クォーター序盤、筑波がリードするが、徐々に東海のディフェンスが機能し始め筑波のシュートが決まらなくなる。残り7分をきって東海は#15竹内・#18小林・#11石崎と連続得点し8−4とリードを奪う。しかしそこからしばらく東海のシュートが決まらなくなる。その間に筑波#13尾崎・#12小松に積極的に攻められ、8−8の同点とされる。さらに残り2分半から筑波#12小松にポストからの1on1を、さらに#13尾崎に3ポイントシュートを決められ、10−15とリードされる。しかし東海も代わって入った#8池田が3ポイントシュートを決め返し、残り36秒には15−15と同点に追いつく。さらにその#8池田が残り5秒で3ポイントシュートを決め、筑波#4瀬戸山の最後のシュートが決まらず、18−15と東海が3点リードして第1クォーターを終える。

第2クォーターは筑波#5井上のポストからの1on1ではじまる。すぐに東海も#8池田がゴール下でディフェンスをかわしてのシュートを決めるが、残り9分16秒筑波#4瀬戸山に3ポイントシュートを決められ20−20と同点とされる。しかし、残り8分を切ってからしばらくどちらも攻めきれない時間が続く。東海は
途中出場ながら3Pを4/4決め流れをもたらした東海大#8池田
選手の入れ替えを行うが、シュートがなかなか入らず、得点が伸びない。逆に筑波に#12小松のミドルシュートなどで24−27とリードされる。ここから東海はインサイド陣が粘り、#15竹内・#9西堂が得点を重ね、さらに残り1分15秒には#15竹内が速攻で得たフリースローを1本決めると、2本目ははずすも、リバウンドを#9西堂がとり、#8池田のミドルシュートにつなげ、残り30秒で33−27とリードを奪う。終了間際筑波#19木村にスチールされ筑波に攻められるも守りきり、33−27と東海が6点リードして前半を終える。

第3クォーター、どちらもディフェンスを厳しくし、なかなかシュートが決まらない。しかしその中で好調の東海#8池田が2本の3ポイントシュートを決め、残り6分51秒には39−31と徐々にリードをひろげていく。さらに東海は#9西堂・#15竹内がリバウンドを支配、オフェンスリバウンドからの得点で45−33とリードを2桁にのせる。残り3分46秒には筑波#4瀬戸山に4個目のファールが出て、ベンチにさげさせる。ここで東海も#15竹内に代えて#14井上を投入する。#9西堂・#11石崎と得点を重ねリードをひろげるも、ミドルポストを中心に上手く動く筑波#5井上にボールを回され、筑波#10鹿野に2本の3ポイントシュートを決められてしまう。最後の30秒はどちらも攻めきれず、55−43と東海が12点とリードをひろげ第3クォーターを終える。

第4クォーターは筑波がインサイドに#6原をおき、#5井上の中・外の動きを中心にオフェンスを展開される。残り7分53秒、筑波#6原の1on1からのジュートが決まり57−47とされて、東海はタイムアウトをとる。ここから東海はディフェンスを厳しくし、筑波に楽にオフェンスを展開させない。そして#15竹内が積極的に攻め、残り5分をきって63−47とリードをひろげる。されに焦りのみえる筑波のシュートを#15竹内・#11石崎がブロックでとめ、得点を許さない。しかし、残り3分筑波#4瀬戸山の3ポイントシュートが、さらに残り2分28秒には#13尾崎にドライブインからバスケットカウントを決められ67−54とされるが、ここから東海がトランジションの速いバスケットを展開し、#15竹内・#西堂の得点につなげ、最後の筑波#18吉田のドライブもとめ、入れ替え戦1戦目を76−56と20点差で勝利した。
(渡辺美香)

東海大・陸川監督
「ディフェンスから速攻という、うちらしいバスケットができました。ハーフコートでも強気でいけた。去年は守りに入ってしまったことがあったので、後半も攻めていけと言ったら素直な#11石崎などは突っ込みすぎるくらい行ってくれました。きつい練習をやってきた事が出せましたね。でもまだ今日は前半戦ですし、去年の事がありますから絶対気を抜きません。明日もブザーが鳴るまで走り続けます。
(vs筑波ということは)うちはトーナメント新人戦も筑波に負けてきました。その度に何が足りなかったのかと考えて7、8月からハードにやってきた。それが9、10月に自分達の形になってきて、今日につながりました。全てはこの試合のためになっていますね。
(選手交代については)皆そうですが、特に#11石崎と#15竹内のところがキーでした。後半の勝負所のために長い目で見て前半休ませました。そうしたら#8池田が決めてくれて本当に助けられました。#9西堂の3ポイントも初めて見ましたね(笑)。“チーム”が本当に良くやってくれたということです。」

東海大・#4入野選手
「やることをやるだけという感じで臨みました。先週筑波の試合を見た時、うちの力が出せればいけるという積み重ねてきたものに対する自信がありました。本当にいい練習をしてきたし、今日は夏にアメリカで教わってきた“Think Defence”が徹底して出せたと思います。
(コートに立った時は)やっぱりディフェンス、とくにリバウンドやルーズボールを意識していました。タイムに関係なく強い気持ちでできましたね。
(20点差つけての2戦目は)難しいといえば難しいけれど、去年の教訓をみんなわかっているのでもう気持ちを切り替えています。」

東海大・#18小林選手
(筑波#4瀬戸山とのマッチアップは)きつかった(苦笑)。たまたま読みが当たったという感じです。高校の先輩だしつくのはこわかったけれど、チームの皆が信頼して任せてくれたので応えるようにと思ってやりました。瀬戸山さんを抑えれば勝てると言われていたし、今日はもうオフェンスは考えず必死でやりました。(気をつけたことは)やっぱり瀬戸山さんは入りだすと止まらないしチームも勢いづいてしまうので、最初にフラストレーションを貯めさせられればと思っていて、その通り最初は打たせず1本目・2本目と落としていやなタッチと思わせることができました。それも1人でやったことではなくて、皆が声を掛けてくれたりカバーに出てくれたからできたことです。後は高校のときよく先輩のビデオを何回も見てチームスタイルとしてのクセとかタイミングを覚えようとしていたから、それで今日“ここは打つ、ここは打たない”とかわかったんだと思います。
(チームのできとしては)本当にインサイドの選手が頑張ってくれたし、#9池田さん達が決めてくれました。今日は外のシュートがスタートの3人ともだめだったんです(公式スコアでは3人で0/16)。でも皆がつないでくれて、皆で1つの試合を成り立たせる事ができて、自分などは何もしていないのに勝たせてくれて本当に感謝しています。
(明日の試合は)終わった瞬間、次と思いました。ゲーム中から『去年のこと、去年のこと』と声が出ていて。勢いがついてよし、やれるとは思いましたが慢心はありません。
実は今日3Qくらいからもう足がつっていたんです。でも明日はもっとタフな試合になるでしょうね。」

筑波大・#12小松選手
「能力や勢いというよりは、前半はできていた自分達のやりたい事が後半はできず、それをひきずってしまって20点も離れてしまったという感じです。
(明日に向けては) 相手というより自分達ですね。前半良かったといっても27得点だったのでもっと点を取らないといけない。自分はいま調子がいいし東海は自分にとってやりやすい相手なので、明日はもっとたくさん出て中で起点になりたいです。」

<第80回男子関東大学リーグ戦 入替戦>
11月2日(火) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
72
18
1st
15
69

 
駒澤大
15
2nd
18
国士舘大
(2部A7位)
22
3rd
17
(2部B2位)
17
4th
19
 


<第80回男子関東大学リーグ戦 入替戦>
11月2日(火) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
79
20
1st
15
69

 
東京経済大
19
2nd
17
東京学芸大
(2部B7位)
14
3rd
20
(3部2位)
26
4th
17
 


<第80回男子関東大学リーグ戦 入替戦>
11月2日(火) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
64
19
1st
19
70

上武大
14
2nd
16
埼玉大
(3部7位)
12
3rd
16
(4部2位)
 
19
4th
19


<第80回男子関東大学リーグ戦 入替戦>
11月1日(月) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
36
8
1st
18
87

学習院大
10
2nd
20
東京
(3部8位)
7
3rd
27
(4部1位)
 
11
4th
22

(11/1分)
スターティングメンバー
東京大:#4高崎、#6能村、#11矢野、#13山出、#21前川
学習院大:#4松岡、#7飛田和、#9山田、#12柳瀬、#14佐良土

第1クォーターは学習院#9山田のシュートから始まるが、東京大も#6能村・#11矢野が得点しリードする。しかし、序盤からファールの多い東京大は学習院にフリースローを与えてしまい、なかなか引き離せない。残り4分半に東京大#5塚原の3ポイントシュートが決まり、11-5とする。その後厳しいディフェンスで学習院の得点をフリースローの3点のみに抑えると、東京大は#21前川の3ポイントシュートなどで得点を重ね、18−8と10点リードして第1クォーターを終える。

第2クォーター、勢いに乗る東京大は#13山出がゴール下で連続得点しリードをひろげる。残り8分2秒に学習院#4松岡のゴール下でのバスケットカウントが決まるが、その後も東京大は効率よく得点し、残り4分5秒には31−11と20点差とし、学習院にタイムアウトを取らせる。しかし、その後学習院に速いパス回しから#12矢島の3ポイントシュートと#9山田のドライブインと連続得
東京大##6能村
点を許してしまう。しかしそれもディフェンスを締め、リバウンドを取ることで断ち切ると、さらに得点を重ね、38−18とリードを20点にひろげ、前半を終える。

第3クォーター学習院にゾーンディフェンスをしかれるも、落ち着いてパスを回し中-外と攻め、得点を重ねていく。さらには東京大の厳しいディフェンスと体力的な問題から学習院のシュートが決まらず、開始から6分以上を無得点で抑える。このクォーターだけで20点差をつけ、65-25と東京大が大きくリードして第3クォーターを終える。

第4クォーターに入っても東京大の勢いは変わらない。東京大はベンチにいる4年生を全員コートに出すと、#4高崎・#5塚原が次々と得点し、さらにリードをひろげる。残り4分24秒に一旦4年生を全員ベンチに下げたが、残り2分22秒再び4年生のみの布陣とし#6能村の連続得点もあり、87-36と東京大が学習院を圧倒し、3部昇格を決めた。
(渡辺美香)

東京大・有川ヘッドコーチ
「正直言ってきちんとうちのバスケットができれば勝てるだろうとは思っていました。スタートでファールが込んでしましましたが、思ったよりもリードができたのでそれがよかったです。第2クォーターに少し向こうに押されましたが、あれはある程度予測の範囲でした。第3クォーター向こうが体力的な問題でしょうが、シュートが入らなくなって、一気に差を広げることができましたね。これでなんとか目標は果たせました。
最後は4年生だけを出しました。下級生も今日はよくやってくれましたが、自分としてはまだまだ足りません。4年生がいるのといないのとでは、ゲームのしまり方が違いますね。
この後六大学がありますが、そこでは1・2部のチームが多いので、少しでも来年につながる試合がしたいです。来年はもう1つ上を目指して頑張ります。」

東京大・#4高崎選手

「うれしいです。ディフェンスをしっかりやって、そこからオフェンスにつなげていくといううちのゲームができました。第1クォーターはファールがかさみましたが、今までの4部の試合でもそういうことはあって、でもほとんどファールアウトはしないでやれてますから、心配はしませんでした。第1クォーターで思ったよりも離せたので、第2クォーター向こうがオフェンスを変えてきても焦らなかったですね。とにかくディフェンスからしっかりやっていけばいいとそれだけ思っていました。 最後は志願して4年生だけでコートに立たせてもらいました。やはりずっと一緒にやってきているのでよくわかっててやりやすいですね。うれしかったです。3部復帰は本当はもう1年早したかったので、1年余計にかかってしまいましたが、ここで上がれて本当によかったです。」

学習院大・#4松岡選手
「悔しいです。今は終わったばかりなのでなにも考えられないのですが、この結果はやはり練習の不十分さと、自分の力の足りなさだと思います。しかし、学習院大で4年間バスケットをやってきて本当によかったと思ってます。バスケットを通してそれだけでないいろいろなことを学ぶことができました。」

<EDITOR'S VOICE>
 東京大は序盤ファールが多くなってしまったが、それでも厳しいディフェンスをしき、学習院にオフェンスを組み立てさせなかった。さらにオフェンスでも#6能村がポストで積極的に攻め、学習院のディフェンスを崩していくことができた。点差が離れても雑になることなく、最後まで自分たちのバスケットが展開できた。
  学習院は試合開始から東京大のペースにされてしまい、自分たちのリズムでプレーできなかった。そのためオフェンスのリズムも悪くなり、シュートミスも多く見られた。しかし、点差はひらいたが、#4松岡を中心に最後まであきらめない姿勢の見えるゲームを展開できていた。
  これだけの大差のついた試合でありながら、大雑把なものにならず、最後までどちらもきちんとバスケットができていたことが、非常に強く印象に残ったゲームだった。
(渡辺美香)

<第80回男子関東大学リーグ戦 入替戦>
11月1日(月) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
55
16
1st
20
89

関東学院大
6
2nd
24
國學院大
(2部A8位)
24
3rd
12
(2部B1位)
 
9
4th
33

(11/1分)
スターティングメンバー
関学大:#5勝俣、#6内田、#8原田、#10千葉、#17坂口
國學院大:#4河田、#7中川、#12斎藤、#16岡田、#18平本

第1クォーター序盤は國學院#16岡田と関東学院#8原田の点の取り合いとなる。しかし、残り5分半をきってから、國學院がディフェンスを厳しくし、スチールからの速攻を連続して決めリードする。残り1分までに20-12と國學院がリードするが、最後に関東学院に速攻を決められ、20-16とわずかに4点のリードで第1クォーターを終える。

第2クォーターに入ると國學院#16岡田のあたりが止まってしまう。しかし、國學院#7中川と#14蓼沼が1on1やミドルシュートを決め、リードを守る。さらにはディフェンスを厳しくし、関東学院にリズムを作らせず、このクォーターの関東学院の得点をを開始3分間の6点のみに抑える。勢いのついた國學院は速攻を繰り出すトランジットのバスケットを展開し、一気に引き離すことに成功する。結局このクォーターを24-6と圧倒し、44-22で前半を終える。

第3クォーター、関東学院に#5勝俣を中心としたドライブやアウトサイドを上手く使った攻撃で追い上げられそうになるが、國學院も#7中川の3ポイントシュ

國學院#7中川
ートや#22青木のカットインからのゴール下シュートで得点し、リードを守る。しかし、残り5分をきってから、関東学院#10千葉のドライブインでの得点など、4連続ゴールで点差が縮まり、50-37と迫られる。さらにその後もシュートが入らなくなった國學院は苦しい展開となる。残り1分をきって点の取り合いとなるが、終了間際関東学院#10千葉のセンターライン付近からのシュートがブザービーターとなり、57-46と点差が11点となって第3クォーターを終える。

第4クォーター、開始早々國學院#13菊地が3ポイントシュートでファールをもらい、それを3本とも決めリードをひろげる。さらに勢いの戻った#7中川が3ポイントシュートを決める。関東学院の攻撃が単発になり、チームのリズムが出来ないうちに國學院がリードをひろげ、残り5分20秒には73-52となる。残り3分から國學院はベンチの4年生をコートに出す。そこでも確実に得点を重ね、89−55で國學院が勝利し、2部A(来シーズンは2部)への昇格を決めた。
(渡辺美香)

國學院大・永井監督
「今年のチームは2部Aの下位には負けないチームだと思っていましたので、今日も自分たちのゲームができれば勝てるだろうと思っていました。今日は#16岡田が不調でしたが、今日は#7中川がよく決めてくれました。もともとうちはこの2人が点を取ってくれています。どちらかがいいとどちらかがよくないと、なかなか両方いいというのはないのですが(笑)。キャプテンの#4河田は昨年あまりよくなかったのですが、今年は彼も成長して、キャプテンとして上手くチームをまとめてくれました。彼だけでなく4年生はみんなでまとまってチームを引っ張ってくれました。今日は最後に4年生を出せてよかったです。これで来年は2部でやれますので、今日の結果は大きいです。」

國學院大・#4河田選手
「今日の結果は素直にうれしいです。去年の結果がよくなくて2部Bになってしまって、これでインカレも最初からないことが決まってしまっていたのですが、来年2部に上がってインカレを目指せることを目標にやってきました。まずは2部Bでの優勝ができて、そして今日2部への昇格を決められて本当によかったです。このチームでインカレに出られないのはとても残念なのですが、目標が達成できてよかったし、来年のチームに期待したいです。最後は4年生でやれて楽しかったですね。みんなインターハイとか出てる選手ばかりなのですが、うちがスポーツ推薦が始まって下にいい選手が入るようになって、あまり一緒に出られなくなってましたから。自分は昨年あまりよくなかったのですが、今年はキャプテンとしてみんなに支えてもらっていいチームを作ることができました。スポーツ推薦が始まって人数がすごく増えて、今はA・Bチームと分かれているのですが、自分ひとりで全部はなかなかみられないのですが、Bチームのキャプテンと一緒に4年生みんなでチームをまとめることができました。来年のチームもいい選手がたくさんいるので応援していきたいですね。」

<EDITOR'S VOICE>
  國學院は#4河田を中心にまとまりのあるゲームを展開する。昨年のリーグ成績が思わしくなく、そのため2部Bでのスタートとなってしまったが、もともと力のある選手が多く、チームとしてまとまれば強い。昨年とももっとも大きな違いはPG#4河田だろう。昨年はチームになかなかアジャストできておらず、PGとしてもゲームコントロールができていなかったが、このシーズンはキャプテンということもあり、非常に成長が見られていた。「#4河田がコートにいるとゲームが安定する」という昨年とは全く逆の印象を持つことができた。3年生以下にもいい選手がいるので、来シーズンが楽しみなチームだろう。
  関東学院はこのリーグ入れ替え戦も含め、1勝もできず終わってしまった。勢いのある時間帯があるにはあるが持続しない。チームとしてもまとまりも然りである。来シーズン新たにチームを作り直し、2部復帰を目指してもらいたい。
(渡辺美香)

<第80回男子関東大学リーグ戦 入替戦>
11月1日(月) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
85
34
1st
9
72

 
東京農業大
28
2nd
17
玉川大
(2部B8位)
9
3rd
18
(3部1位)
14
4th
28
 

<取材・文 渡辺美香、北村美夏/構成 北村美夏>

S-moveメインへ