<第22回日本女子学生選抜大会>
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4月22日、東京の
代々木第2体育館で、第22回日本女子学生選抜大会が行われた。 昨年度のインカレ1〜6位チームと、強化部推薦として同7・8位のチームが参加、新チームを披露した。 1日目のこの日は1回戦が行なわれ、白鴎大・鹿屋体育大・立命館大・筑波大が明日の準決勝へ、専修大・武庫川女子大・大阪人間科学大・桜花学園大が明日以降の順位決定戦に進んだ。 |
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<第22回日本女子学生選抜バスケットボール大会> 4月22日(金) 会場:代々木第2体育館
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バランスの良い白鴎が3Pで粘る専修を振り切る スターティングメンバー 白鴎大:#4花田裕美、#5花田裕香、#6小川、#9吉川、#12鎌田 専修大:#4伊藤、#5山下、#6中川、#7岩崎、#13柿原 1Q、専修大は3ポイントシュートと1on1で、白鴎大は攻守からの速攻とインサイドで加点し譲らない。2Qは白鴎大がリバウンドを支配して速い展開・セカンドチャンスからリードするが、専修大も外のシュートで追い上げ残り2分30秒38-37と1点差に迫る。しかし、ここから白鴎大#5花田裕香が1on1、スティールからのレイアップ、2本の3ポイントシュートと連続得点し48-37と引き離す。 3Qはさらに白鴎大#5花田裕香の3ポイントシュート、#12鎌田のインサイドが決まり53-37と最大点差となる。だが専修はここから#5山下・#12渋川・#13柿原・#15出水と次々に3ポイントシュートを沈め、残り3分61-60と再び1点差まで詰める。だがこの後リバウンドから#17鈴木に続けて走られる。残り12 秒、専修大#15出水がこのクォーターだけでチーム8本目となる3ポイントシュートを決めくらいつくが、白鴎大#6小川にブザービーターで1on1を決められる。 |
ドライブ、3Pで流れを作った 白鴎大#5花田裕香 |
4Q、白鴎大は#6小川・#9吉川のコンビプレーで78-68と2桁差に戻す。専修大は#4伊藤の3ポイントシュートでつなぐが、3ポイントシュートの確率が落ち点差が詰まらない。白鴎大は最後まで#4花田裕美がリズムをコントロールし、90-81で逃げ切った。 (北村美夏) |
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専修大#15出水は相変わらずの 高い確率でシュートを決めた |
白鴎大#12鎌田はオフェンス リバウンド、1on1とチャンスを作った |
強気のゲームメイクが健在の
専修大#5山下 |
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<第22回日本女子学生選抜バスケットボール大会> 4月22日(金) 会場:代々木第2体育館
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勝負所で決めた鹿屋 武庫川は序盤のミスが響く スターティングメンバー 鹿屋体育大:#4平田、#6内田、#7永石、#8吉田、#9長谷川 武庫川女子大:#4田代、#5篠原、#12高村、#16加藤、#17鷲巣 立ち上がりはバスケットカウントの応酬になり、1Q残り4分14-12で鹿屋がわずかにリードする。ここから武庫川がミスで得点が止まるのに対し、鹿屋#4平田、#7永石が決め22-14とリードする。しかし2Q残り7分40秒、鹿屋#9長谷川が3ファールでベンチに下がると、武庫川#4田代が決め25-23まで一気に詰める。だがそれ以降攻めあぐみ、続けて24秒オーバーを取られてしまう。鹿屋は#4平田がゲームをコントロールし、残り2分30秒からは#7永石が続けて3ポイントシュートを決めて41-28とリードして折り返す。 後半、互いに速攻のチャンスを得るが浮き足立ってヘルドボールが増える。その中でも鹿屋#7永石がシュートを確実に決めて、10点前後のリードを守る。武庫川はインサイドへのパスを続けてカットするも得点につなげられないが、3Q終了間際に#5藤原が3ポイントシュートを決めてつなぐ。 |
勝負所できっちりシュートを決めた 鹿屋#7永石 |
4Qはその流れを受け、武庫川#4田代のバスケットカウント、#16加藤の3ポイントシュートで5点差まで詰める。さらに武庫川#5藤原のフリースロー・3ポイントシュートで追い上げ、残り5分#6蓑田が続けてインサイドを決め63-65とついに逆転する。そして#4田代の3ポイントシュート、スティールからの速攻で残り3分66-71と5点差をつける。鹿屋はタイムアウトを取ると、#6内田・#8吉田が決めじりじりと追い上げる。武庫川はインサイドに入れず、3ポイントシュートが外れる。そして残り58秒、鹿屋#7永石の3ポイントシュートで73-71と再逆転。残り10秒リバウンドでチームファールによるフリースローを得ると、これをきっちり2投決めて75-71で逃げ切った。
(北村美夏) |
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武庫川女大は#12高村と#9宮里が
ゲームをコントロール |
鹿屋#9長谷川の1on1は 破壊力抜群だった |
武庫川女大#5藤原のシュートで チームが落ち着いた |
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<第22回日本女子学生選抜バスケットボール大会> 4月22日(金) 会場:代々木第2体育館
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立命館大が速い展開で圧倒 大人科大は1年生の奮闘及ばず スターティングメンバー 立命館大:#4長滝、#5坂木、#6吉田、#7森岡、#8前田 大阪人間科学大:#4中谷、#7畑中美保、#10村田、#11田実、#14佐藤 1Q、立命館大が速攻・3ポイントシュート・インサイドとたたみ掛け、あっという間に12-0になる。バックコートの3人を含む4年生が4人抜けた大人科大はルーキー#14佐藤の1on1で何とか2点を返す。だがディフェンスが後手に回ってファールもかさみ、20-4まで開く。残り3分から何とか速攻を2本決めるなど加点、24-10で終える。2Q、大人科大はメンバーを入れ替えながらフリースローで少しずつ詰め、残り2分33-22とする。さらにタイムアウト明け、#4中谷の2投目のフリースローのリバウンドを#14佐藤が押し込み33-25と1桁差とする。その後も速いテンポで決め合うが、残り2秒ルーズボールから立命館大#13 乙津が3ポイントシュートを決め、40-29と点差を戻す。 3Q、立命館大は大人科大にパスミスが出る間に#6吉田のシュート、#4長滝・#7森岡の速攻で50-31と一気に差を付ける。大人科大#10村田が体を張り得点するが、立命館大の#6吉田・#4長滝が高確率でシュートを決め、 |
オールラウンドな活躍を見せた 立命館大#6吉田 |
残り3分30秒には64-35とする。その後も速攻・3ポイントシュートと止まらず、71-39とする。
4Q、大人科大は#10村田・#14佐藤が積極的に攻めるが、立命館大が終始ペースをつかみ、87-59で終えた。 (北村美夏) |
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大人科大#10村田は点差が
あいても積極的に攻めた |
立命館大#5坂木はスピーディな ゲームを演出 |
パワフルなプレーを披露した 大人科大のルーキー#14佐藤 |
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<第22回日本女子学生選抜バスケットボール大会> 4月22日(金) 会場:代々木第2体育館
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筑波が3Qの速攻でロースコアゲームを制す スターティングメンバー 筑波大:#4加藤、#7内田、#8近藤、#11櫻田、#17鈴木 桜花学園大:#4菊地、#5掛田、#7名木、#10野中、#11水木 1Q、筑波大は#17鈴木へのマークがきつく思うように展開できない。桜花学園大は#7名木がバスケットカウント・3ポイントシュートと得点するが、両者とも攻めきれず残り5分10-5の桜花学園大リードでタイムアウトとなる。その後筑波大は#4加藤のフリースロー、桜花学園大はジャンプシュートで加点するも15-12とロースコアの展開になる。2Qもイージーミスやエアーボールなど拙攻が続く中、桜花学園大が25-19とリードを広げる。 だが3Q、筑波大は#4加藤・#17鈴木の速攻が続けて出て25-26と一気に逆転する。#7内田の3ポイントシュートも決まるが、桜花学園大#7名木が返し残り4分31-33とついていく。この後筑波大は再び走る展開に持ち込み、#4加藤のバスケットカウント、#11櫻田の3ポイントシュートにつなげ残り1分41-31とする。桜花学園大は#4菊地のフリースロー、#7名木のリバウンドシュートで42-35とつなぐ。さらに4Q、#4菊地の3ポイントシュート・#7名木の1on1 |
要所で1on1を決めた 筑波大#4加藤 |
で42-40と詰める。だがその後の速攻のチャンスを生かせずに終わると、筑波大#4加藤の1on1・リバウンドシュートで残り5分30秒47-40と離される。桜花学園大#4菊地・#7名木、筑波大#4加藤が決め合い、5-7点差のまま残り1分半を切る。残り50秒55-49から桜花学園大は3ポイントシュート・インサイドともに決められず、筑波大#11櫻田が速攻を決め勝負を決める。桜花学園大は#4菊地が残り5秒で3ポイントシュートを決める意地を見せたが及ばなかった。
(北村美夏) |
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中外の活躍を見せた
桜花学園大#4菊地 |
1年生の筑波#13有明はもらった プレータイムの中で“らしさ”を出した |
桜花学園大#7名木はインサイドで 存在感を発揮 |
<勝ち上がり表>
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<取材・文 北村美夏> |
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