<第80回男子関東大学リーグ>
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速くて強いオフェンスで、リーグを走りきるか
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<戦力分析> ロスターはこちら |
城間・呉屋の沖縄出身フォワードコンビの勢いのあるオフェンスは止められない。小柄ながら抜群のシュート率を誇る蒲谷、206cmの長身を生かしたプレーが期待される太田は、U-24を経験して精神的にも強くなった。その4人をキャプテン日下がまとめる。さらに6月の新人戦得点王の菊地が控え、ガードのバックアップは秋元、フォワードのバックアップは仲西の4年生が務める。スタートをさげてもパフォーマンスが維持できるのが強み。また、1on1のディフェンスでもクレバーな動きを見せる。1年生で190cm超の張、木村、松本にも注目したい。 |
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<HEAD COACH PHILOSOPHY> |
『小さくてもやり合える』 川島淳一監督
「ここまでのリーグでは、菊地〈2年〉が早稲田戦の前に怪我をしたのがちょっと誤算でしたね。でも逆に「やらなきゃいけない!」とチームの士気を上がったところもありますね。菊地の力はうちのスタート以上のものがありますので、大きな戦力として考えていましたから、自分にもチームメートにも影響はありますよね。今一番伸びている選手ですからね。でも、なんとか1・2週目を乗り切ったので、多分大丈夫でしょう。あと、1年生の張にも期待してますね。あと、斉藤とか、松本とか。 混戦のリーグを勝ち抜くには、もちろんディフェンス力が課題でしょう。それとうちは春先から「フィジカル面の強化」に力を入れてきたので、その成果がこういう長期戦に出るかどうかですね。もともとオールラウンドで、高さに対抗できるチームを作っています。うちは太田(敦也・206cm)を除くと180cm台ですが、高さに負けない動きができるようになってきたので、(城間)修平とか、呉屋とか、みんなミスマッチでもやりあうことが出来ます。 全てのチームが強敵です。これはもう集中力が切れたりしたチームがどんどん落とされる状態ですね。だから自分自身の気持ちの部分が大きいですよね。強い精神力がないと、このリーグは乗り切れないです。そのためにも日ごろの練習から気を抜かないで、しっかり取り組むようにしています。特にディフェンスですね。オフェンスは好きだけど、ディフェンスになるとどうしても休む癖がついているとそれが試合には出ますから、普段からきちんと取り組まないといけないです。 どんな相手だろうと、集中してしっかりと自分たちのバスケットをやるだけです。 うちは小さいけれど、1人1人の個性と、1on1の強いバスケットを目指してます。“面白い”ではなく、“強い”バスケットです。それを楽しみに見て頂きたいです。」 |
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<CAPTAIN'S EYE> |
『一生懸命』 日下光選手(cmkg/G/高出身) 「最初の試合で2勝できて、いい方向に向かっていると思います。菊地の怪我は大きいことですが、そこをカバーするのがチームだと思いますから、他のメンバーが頑張ってくれます。 うちは“ディフェンスを頑張って、速攻を出す”というバスケットをやっていますが、そこで消極的になると悪いところがどんどん出てきてしまいます。なので、常にガンガンいくような、積極的で速いゲームを意識して声を出したりとかしています。声を出すことは簡単なことですが、とても大切なことなので、いつもみんなにも”しっかり声を出そう”と言ってます。 今うちのチームに必要なのは“ディフェンス力”ですね。今勝てているのは、ディフェンスを頑張っているからだと思っていますから、もっともっと相手に何もさせないようなディフェンスをするくらいの気持ちでやっていかないといけないです。うちの今のディフェンスは城間修平が中心で頑張ってくれています。 春に比べると随分(太田)敦也もチームで機能するようになりました。これはこのチームになってからずっと取り組んできていることで、(山田)大治さんが抜けた穴がまだ埋められていないので、彼にももっと頑張ってもらわないといけないですね。それで外からは、(蒲谷)正之がガンガン外から打っていける。あれはあ |
いつの持ち味ですからね。 学生バスケは、“一生懸命”やったほうが勝つと思ってます。なので自分たちも常に“一生懸命”プレーしていればきっといい結果が出ると思います。 目標はもちろん優勝ですが、とにかく一生懸命声をだして、一生懸命学生らしく、日大らしくやります。一生懸命頑張ります!」 |
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<PICK UP!> |
『頭を使ってやるのは面白い』 城間修平(4年) 「自分の調子はまあまあですが、今1人(菊地)怪我をしているので、その穴をみんなで埋めようと頑張っています。先の2戦目の接戦は“学生”の怖いところでしたね。自滅と言うか…。逃げ切るのは強いのですが、追い上げられるのはうちは苦手なので。 このチームは、自分のディフェンスが中心なので周りのカバーができるように心がけています。自分より大きい人とマッチアップするのは、楽しいですよ。やっていて“こうしたら止められるかな、あれをやってみよう”といろいろ考えが浮かんできて、やられたらそれでまた考えるし。頭を使ってやるのって面白いですよね。 チームとしては、慶應とか筑波とか、そういう動きのあるオフェンスをするところは苦手ですね。うちの苦手なパターンって決まってるんですよ(笑)。 個人としては、“沖縄のリズム”を感じることはないですね。自分はディフェンスが好きなんで、それで他の人とは違うのかも。でも、こちらに来た時は相当戸惑いましたね。まずは“言葉の壁”でしょう(笑)。バスケットのスタイルも全然違うので。 リーグ優勝に向けて、自分の場合80%以上がディフェンスなので、まずはディフ |
ェンスでチームに貢献したいですね。僕のディフェンスのポイントは“読み”です。どこに来るとか、前に出るか、下がるかとか…そういう駆け引きみたいなところですね。そういう部分を期待してみてください。」 |
<取材日 2004年9月17日>
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<取材・文 渡辺美香/構成 北村美夏> |