第54回関東女子学生リーグ

専修大学(1部)
サイズのハンデを“走り”で覆し、2連覇を狙う
平均身長/体重
(登録)
-cm/-kg
構成
(登録)
4年-名、3年-名、2年-名、1年-名
2004年度成績 日本学生選抜6位
関東トーナメント準優勝
2003年度成績 関東トーナメントベスト16
関東大学リーグ1部優勝
インカレ準優勝
オールジャパンベスト16
<戦力分析> ロスターはこちら
 

<HEAD COACH PHILOSOPHY>
『最後まで粘り強く走りぬく』児玉茂監督

8月27日。リーグ開幕を1週間後に控え、長南選手・川村選手などをミニ国体で欠き人数は少なかったが、3時間近く、集中してとにかく“走る”練習を行っていた。

「春のときよりは随分良くはなってきています。今は理想の7割くらいのできですかね。春は正直言ってもっとだめだと思っていました。ガードが入れ替わって、チームが安定していませんでしたし、他にも選手が調子が悪くて。
昨年はディフェンスを主体に練習していたので、オフェンスがちょっと疎かになっていたところは確かにありました。インカレでゾーンに苦戦したり。やっていることは同じなのですが、そういう意味では去年は完全に準備不足でした。
今リーグの目標は、“優勝”なんていえるような力のあるチームではないので、どうなるかわからないですよね。昨年も優勝なんて思ってもいませんでしたから。競ったゲームをどうか勝ちきれるかと言うことが、重要になってくるのでしょうね。昨年リーグ優勝・インカレと春のトーナメントは準優勝と、経験はある程度ありますから、そういう意味では強いところもあるでしょう。
課題の方は、フロアリーダーが不在ということですね。そういう面ではキャプテンの関に期待しているのですが、彼女は優しい子なので、なかなか引っ張っていくっていう風にはなってこないですね。長南や川村といったところがやってくれてもいいのですが、まだまだです。フロアリーダーがいないと競った試合の時にやはり弱さがでますよね。昨年はガードの2人(白澤・本橋)がいい感じでチームを引っ張っていて、それで接戦をものにできていたところもあるのですが、今年はそういう意味でもまだ今ひとつな感じですね。
対抗相手としてはどこもですね。うちはどこにでも負ける可能性がありますから。まずは1週目を見てみないとわからないですね。春の大会から随分時間もたっているので、チームがどう変わっているかわからないですし。最初の対戦である日女(日本女子体育大学)が問題ですよね。会場も日女ですし、応援がすごいでしょうし、去年はやっていないのでチーム状態がわかりませんし。まずは初戦をどう戦えるか、そこが大切ですね。
リーグに向けても、“2連覇”とか考えられないです。とにかく1戦1戦勝っていく…それだけですね。うちは外のシュートが入らなくなると、すぐにリズムが悪くなるので。最後まで粘り強く走りぬく“足”が持てるように練習も走ることをしっかり意識してやってます。まずは初戦ですね。頑張ります。」

<CAPTAIN'S EYE>
『目の前の試合に勝っていく』 関布紗子選手

 昨年のリーグ最終週、優勝をかけた対日体大第2戦で、見事9本中7本の3ポイントシュートを沈めたのがこの関。のんびりした口調とは裏腹に、言葉は力強い、芯のある選手だ。

「3月くらいからこの新チームでやっていますが、キャプテンは最初本当に重かったです。昨年の成績が良かったし、昨年のキャプテン(白澤)がすごく引っ張っていくタイプの方だったので。去年までは自分が駄目でもそれほど気にならなかったのですが、キャプテンだとそういうことも「やらないと!」っていう気になって、気持ち的に大変です。なるべく雰囲気がよくなるように声をだすように気をつけています。でも、まだまだなのでこれからの課題ですね。でも、長南とか川村とかもプレーでチームを引っ張ってくれてますし、3年生も声出して頑張ってくれてます。
今年のチームのみどころはハーフコートオフェンスがパッシング中心で速さと動きのあるオフェンスを展開しますので、そういうところを見てもらいたいですね。あと、アーリーオフェンスっていうか、速攻ですよね。とにかく走りますから。
逆に課題はリバウンドですね。“全員が”っていう気持ちが弱いですね。監督からも意識するように言われるのですが、なかなか難しいです。結局練習中の意識が大切なので、チームの全員で取り組んでいかないといけないことですよね。チーム全体、みんなで高めていけるようなチームになっていきたいですね。あと、プレーが合わなかった時にどれだけみんなで“しゃべれる”かです。“しゃべる”ことで1つでもミスがなくなるし、もっと合わせていけますから。」

去年みたいにまた取りたい
「今のチーム状態は、まだ波がありますね。例えば前半大量リードしてても、後半いきなり点を取られたりとか、そういうことが練習試合でもありましたね。
でも春のトーナメントは、まだ出来上がってなかったっていうこともあって、単純ことができてなかったり、駄目になった時に立て直せくて、ズルズルと引き離されていったっていう感じで、終わってからすごく悔しかったので、リーグではそういうことのないようにしたい。
となると、やはり初戦ですよね。最初の試合に勝つか負けるかは後の勢いとかに影響がありますし、勝って勢いをつけたいですよね。相手が日女(日本女子体育大学)っていうことも考えますよね。でも、やるしかないですし、勝ちたいですね。去年のリーグ優勝のときの写真を見て、みんなで「いいよね〜」「また取りたいよね〜」とは言っているのですが、それが簡単なことではないとうことも、自分たちがすごく“強い”わけではないことも、みんなよくわかってます。だからとにかく1つ1つ目の前の試合を勝っていく。まずは初戦。そしてどの試合も出だしをしっかりやることです。入り方が大切なので。1戦1戦が本当に勝負です!」

<取材日 2004年8月27日>

<取材・文 北村美夏>