女子4強、男子8強出揃う 2003.12.25

<第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会>
第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)は25日、東京体育館で女子4回戦、男子3回戦を行った。男子では、インターハイ3位の北陸(福井)が敗れた。女子のシード勢3校は揃って準決勝に駒を進めた。



<第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会 女子4回戦 中村学園女子vs鶴鳴学園長崎女子>
12月25日(木) 会場:東京体育館

             
 
63
22
1st
23
67
 
中村学園女子
20
2nd
12
鶴鳴長崎女子
(福岡)
12
3rd
16
(長崎)
9
4th
16

互いにゾーンディフェンスを敷いた第1クォーターは22−23と一進一退の攻防となる。第2クォーターは攻めあぐむ鶴鳴長崎女子に対して、中村学園女子は#4本山のスリーポイントシュートなどで逆転し、残り6分で33−27と一歩抜け出す。さらに#15藤吉が鶴鳴長崎女子の得点源#15ジャトゥをよく抑え、42−35とリードして前半を終える。

後半立ち上がり、中村学園女子は外のシュートが入らず、リバウンドからの速攻を立て続けに浴びて47−43と詰められ、残り5分で47−47と同点にされる。しかしスリーポイントシュート、#8佐藤のリバウンドシュートで52−47と突き放し、詰められては離す展開となって54−51とする。
最終クォーターもワンゴール入れてはワンゴール入れ返されるという状態が続くが、残り1分、鶴鳴長崎女子#15ジャトゥにリバウンドシュートを決められ、63−65と土壇場で逆転を許す。さらにうまく時間を使われ、最後に中村学園女子#4本山の放ったシュートは入らず、63−67で接戦を落とした。



<第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会 男子3回戦 県立浜松商業vs國學院大久我山>
12月25日(木) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
54
5
1st
27
81
 
県立浜松商業
13
2nd
24
國學院大久我山
(静岡)
15
3rd
10
(東京第1)
21
4th
20


国学院久我山は#5近森、#8眞部がディフェンス・オフェンスともインサイドで踏ん張り、開始3分で9−3と一気にリードする。ファールを誘って得たフリースローも確実に決めて得点を重ねる一方、浜松商業に楽なシュートを打たせず、第1クォーターをわずか5点に抑えて27−5とする。第2クォーターに入ってもインサイドを固め、アウトサイドからのシュートもケアする堅守を見せ、オフェンスは速攻などが気持ちよく決まって前半18−51と大量リードを得て折り返す。

第3クォーターはスリーポイントシュートで先取されるが、浜松商業#5菅川を4ファールに追い込む。しかしそれによって逆に浜松商業のディフェンスが厳しくなって、国学院久我山はオフェンスがかみ合わなくなる。残り3分で55−29と点差を半分にされるが、#10田原が落ち着いてスリーポイントシュートを沈めてリズムを取り戻し、61−33とする。第4クォーターも安全圏のままゲームを進め、国学院久我山が逃げ切った。

国学院久我山高校・手塚政則監督
「今日はDFをよく頑張ってくれた。相手をリズムに乗せず、こちらはインサイドで加点できた。浜松商業は、立ち上がり‘久我山はたいした事ない’と油断していたのではないか。ただ第3Qはよくなかった。あれだけ差が開くと、高校生だから心に隙間が出来るのはしょうがない。明日はやりたかった大濠戦。トランジッションの速いバスケットをすると大差で負けるので、しっかり運んで、インサイドで勝負したい。」


<第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会 女子4回戦 県立富岡vs東京成徳大学>
12月25日(木) 会場:東京体育館


TEAM
 



 
TEAM
 
64
24
1st
24
77
 
県立富岡
16
2nd
9
東京成徳大学
(神奈川)
12
3rd
16
東京第1
12
4th
28

県立富岡はスタートメンバーに3年生5人を起用して、インターハイ・国体準優勝の東京成徳大附属に挑んだ。
第1クォーターは、富岡16杵鞭、#14#中谷がゴール下で粘るも、181cmの東京成徳大附#6高田に入れ返され、24−24と互角の展開となる。第2クォーターは、序盤両者無得点の時間が続くが、残り4分台に富岡が2つのバスケットカウントを奪って34−27と抜け出す。その勢いで残り2分には40−30と10点差を付けるが、最後に東京成徳大附#4金子にスリーポイントシュートを決められ40−33となる。

後半、富岡は厳しくディフェンスして東京成徳大附をリズムに乗せず、残り4分で52−40とこの試合最大の点差をつける。しかし、ここから3本連続でスリーポイントシュートを決められてしまい、一気に差を詰められ52−49となる。第4クォーター立ち上がり、後手に回った富岡は、勢いに乗った東京成徳大附の#8吉田に連続ポイントされ、52−53と逆転を許す。ゾーンプレスを張って食らいついていくが、残り3分、東京成徳大附#4金子のインサイドアウトからのスリーポイントシュート、#6高田のバスケットカウントで55−67と決定的な差をつけられる。富岡は何とか早く攻めようとするが逆に東京成徳大附に読まれ、そのまま詰められず力尽きた。


<第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会 女子4回戦 秋田経法大附(秋田)VS聖和学園(宮城) >
12月25日(木) 会場:東京体育館


TEAM
 



 
TEAM
 
63
18
1st
16
60
 
秋田経法大附
19
2nd
14
聖和学園
(秋田)
16
3rd
16
宮城
10
4th
14
 
前半は秋田経法附#12伊藤の速攻、聖和学園#10関内のスリーポイントシュートなどで接戦となる。第2クォーターは、秋田経法附は#7高橋、#12伊藤のシュートが決まって37−30とリードする。

秋田経法附は後半もその点差を保つが、第3クォーター残り3分、シュートが入らなくなるとそのリバウンドを速攻につなげられ、47-38から49−42、さらに残り1分30秒で49-44と追い上げを受ける。54-49として迎えた第4クォーター、聖和学園に前から当たられて得点を伸ばせず、逆に#7高橋にフリースローを与えてしまい、残り4分30秒で54-57とリードされたところでタイムアウトを取る。明けてすぐは聖和学園#10関内のスリーポイントシュートで56-60とされるも、付いていき、残り2分で59-60と迫る。残り1分をきって、ますます厳しくなった聖和学園のディフェンスに中に入れず、残り24秒となって秋田経法附#12伊藤が何とか外からシュートを放つ。リングに何度か当たるとゴールの方に落ち、61-60と土壇場で再逆転する。秋田経法附は聖和学園が再逆転を狙ってすぐさま出したロングパスをカットし、ボールキープする。残り5秒でファールを得た#8有明が冷静にフリースローを2投決め、秋田経法附が準決勝進出を果たした。



 
<第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会 女子4回戦>

12月25日(木) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
105
21
1st
11
52
 
桜花学園
37
2nd
12
明秀学園日立
(愛知)
26
3rd
13
(茨城)
21
4th
16



<第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会 男子3回戦
12月25日(木) 会場:東京体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
82
19
1st
25
117
 
県立弘前実業
17
2nd
30
福岡大附大濠
(青森)
23
3rd
29
(福岡)
23
4th
33
 
45
9
1st
25
100
 
土浦日本大学
17
2nd
24
県立長崎西
(茨城)
12
3rd
21
(長崎)
7
4th
30
 
98
20
1st
29
73
 
県立新潟商業
22
2nd
17
北陸
(新潟)
23
3rd
10
(福井)
33
4th
17
 
116
29
1st
23
77
 
県立能代工業
24
2nd
26
仙台
(秋田)
35
3rd
10
(宮城)
28
4th
18
 
 
71
23
1st
15
96
 
県立松江東
11
2nd
22
延岡学園
(島根)
15
3rd
29
(宮崎)
22
4th
30
 
 
96
27
1st
21
85
 
船橋市立船橋
25
2nd
16
県立広島商業
(千葉)
21
3rd
19
(広島)
23
4th
29
 
 
99
16
1st
21
85
 
洛南
14
2nd
16
横浜商科大学
(京都)
37
3rd
17
(横浜)
32
4th
31

 

<取材・文 北村美夏>

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