女子決勝は桜花学園(愛知)−東京成徳大学(東京) 2003.12.26 |
<第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会> |
<第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会 女子準決勝 桜花学園vs鶴鳴長崎女子> 12月26日(金) 会場:東京体育館
ハーフコート3−2のゾーンを敷き、ボールを持った相手にダブルチームに行くという長崎女子の厳しいディフェンスだったが、桜花学園は#4内海がポストプレーからの得点で対抗する。しかし長崎女子も#5谷川を中心に攻めて行く。点の取り合いは五分五分で、第1クォーターは同点で終わる。第2クォーターは3ポイントの打ち合いになる。長崎女子のゾーンに対して、#7諏訪のインサイドでの強さを生かせないものの、3ポイント勝負では負けず5本決めて、5点のリードを奪って前半終了。 第3クォーターに入ると、桜花学園はオフェンスでもディフェンスでも力を発揮。#4内海のジャンプショットに加え、#6池住の3ポイントが良く決まる。ディフェンスでも長崎女子に思うように攻めさせず、15点差をつけて最終クォーターを迎える。長崎女子は、#5谷川のミドルシュートと3ポイント、#15ジャトゥのインサイドでの得点で追い上げてくる。9点差まで詰め寄られたが、桜花はディフェンスを建て直し、スティールから速攻での得点などで最後までリードを保ったまま逃げ切り、決勝進出を果たした。 |
国学院久我山は立ち上がり、#5近森のシュートで先行するが、パスカットからの速攻で逆転される。さらに福岡大附大濠のフロントコートからの2-2-1ディフェンスに苦戦し、開始4分で5-16とされる。さらに福岡大大濠#7児嶋の3ポイントシュート、リバウンドシュートを浴びこのクォーター33点取られてしまう。第2クォーターは、#5近森、#8眞部がインサイドで踏ん張るが、フロントコートプレスを攻略できず31-53で前半を終える。 しかし第3クォーター、国学院久我山#近森、#8眞部がゴール下で粘ってバスケットカウントを量産、さらに#4中山のスピードにのったカットインで加点し、一時14点差とするが、福岡大附大濠#6堤、#9寒竹に返され差を詰められない。最終クォーター、福岡大附大濠#7児嶋をファールアウトさせるなど引き続きファールを奪って、残り5分で63-76とする。しかし、国学院久我山も司令塔の#4中山を5ファールで失うと、福岡大附大濠の確率の高いシュートに差を広げられ、終了した。 |
<第34回全国高校バスケットボール選抜優勝大会 女子準決勝 秋田経法大附vs東京成徳大学> 12月26日(金) 会場:東京体育館
秋田経法大附は、東京成徳大学の速いパス回しに得点を重ねられるが、#12伊藤のシュートでつなぎ、残り30秒をきってからの#8有明の連続ポイントで17-16とリードして第1クォーターを終える。しかし第2クォーター、東京成徳大学の厳しいマンツーマンディフェンスを攻めきれず、24秒バイオレーションを取られるなど得点が伸びない。逆に東京成徳大学#6高田、#8吉田にシュートを決められ、一時17-34とダブルスコアになる。終了間際、速攻、#12伊藤の3ポイントシュートで何とか10点差として前半を終える。 第3クォーターは、立ち上がり34-40と詰めるがハーフコートでの攻め手がなく、東京成徳大学にナンバープレイ、速攻を決められ40-59と差を広げられてしまう。第4クォーター、秋田経法大学はゾーンでトラップディフェンスをしかけて追い上げの糸口にしようとするが、惜しくもファールとなってしまう。オフェンスリバウンドを取られて加点され、60-73で押し切られた。 |
長崎西は序盤、#7チャールトンの連続ポイント、速攻で10-3とリードする。しかし能代工業#9富田に3ポイントシュートを2本連続で決められ、残り1分30秒で18-14と詰められる。さらにタイムアウト明けに仕掛けられたオールコートプレスに掛かり、21-22とされる。第2クォーターも前半は能代工業#15信平らに得点を重ねられるが、我慢してディフェンスし、アウトサイドシュートをケアしてリバウンドを支配できるようになって33-35とわずかに2点差で折り返す。 後半立ち上がりは両者シュートが入らない展開となり、リバウンドで粘った長崎西がファールを貰う。そして残り8分30秒にして能代工業#6二田をファールアウトさせると勢いに乗り、残り7分20秒で39-39と追い付く。しかし能代工業1年生の#15信平のポイントで再び39-44とされる。長崎西はルーズボール、リバウンドに飛び込んで食らい付き、残り3分30秒で再び46-46とすると、#6塚本の3ポイントシュートで一気に逆転する。しかし能代工業#9富田をフリーにしてしまい、すかさず同点とされる。ファールで得たフリースローの確率が良くなく点差を付けられないが、54-56と耐えて最終クォーターへ。 |
男子4回戦最終戦は、シード校の北陸に勝った新潟商業と、ウインターカップ出場は2回目ながら207cmの#15ママドゥを擁してベスト8に残った延岡学園の対戦となった。序盤、延岡学園は2-1-2ゾーンを敷くが、リバウンドに絡まれて思うように機能しない。インサイド、アウトサイドとも互角の展開となり、第1クォーターを23-22、第2クォーターを39-37とわずかにリードする。 第3クォーターに入ると、新潟商業のシュートが落ち始め、そのリバウンドを延岡学園#14太田が速攻につなげて差を開いていき、残り2分で55-45とする。さらに残り1分をきってから、#4長倉、#6岩下のシュートで60-45とする。勢いにのった第4クォーターは、開始3分で70-50とするが、3連続3ポイントシュートで、残り5分72-59と追い上げられる。しかし、#岩下6、#7高橋のスリーポイントシュート、#15ママドゥのダンクで再び20点差とすると、#7田村のシュートなどで追いすがる新潟商業を94-68で振り切った。
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<取材・文 北村美夏> |