<WJBL2004-05>
 WJBLは、10月31日に越谷市総合体育館において、Wリーグ日本航空vsシャンソン、WIリーグ東京海上日動vsトヨタ紡織の試合を行った。
 ここまで5戦全勝同士の対戦となった日本航空vsシャンソン戦は、日本航空が前半のビハインドを後半追い上げ3点差で逆転勝利し、全勝を守り、単独首位となった。
 WIリーグの東京海上日動
はトヨタ紡織をやぶり、4戦全勝で1順目を終えた。

<WJBL 第5節>
10 月31日(日) 会場:越谷市総合体育館


             

76

13
1st
17
73
日本航空

13

2nd
15
シャンソン
(6勝0敗・1位)
29
3rd
22
(5勝1敗・2位)
21
4th
19

スターティングメンバー
日本航空:#6堀部・#7薮内夏・#10柳本・#11矢代・#13畑岸
シャンソン:#0永田・#3三木・#7相澤・#8石川・#12江口


日本航空 林ヘッドコーチ
「試合前の目算としては、相手を75点以下に抑えて、うちは80点以上取るように考えていました。ディフェンスは思ったようにやれたのですが、オフェンスがダメでしたね。前半ノーマークのシュートを落としすぎました。あと、後半は相手にオフェンスリバウンドを取られすぎてしまいましたし、そういう意味ではよくない試合でした。ターンオーバーやミスも多く出ました。こういうハイクラスのゲームではそういうことをしているとダメになります。
シャンソンがスタートに江口選手を入れてきたのは、こちらが河選手に対して対策を立てているだろうということで、それを崩すためでしょう。しかしこちらも江口選手がいるパターンも考えていたので、特別に指示を出したりはしませんでした。それから河選手がいなかったので、ディフェンスにゾーンが使えました。これは上手くいって、相手のテンポを落とすことができました。
今日は#13畑岸がよく頑張ってくれました。彼女は元々そのくらいの活躍のできる選手です。また、#10柳本も前半はシュートが全然入りませんでしたが、後半になっていいところで決めてくれて助けられました。まだまだ#11矢代・#7薮内夏が本調子ではないので、本当に助かります。うちはこうして毎試合誰か頑張る選手が出てきます。スタートの5人だけではこういうゲームは勝てませんからね。
これで全勝で単独1位になりましたが、まだまだです。これからも面白いゲームが続きますよ。今日はうちが勝ったけど、今度はどうなるかわからない。プレイオフまで考えればこれからも何試合もありますからね。」

シャンソン 李ヘッドコーチ
「オフェンスの足が止まってしまってました。みんながバタバタしてしまって、いい連携がとれなくなっていますね。自分がチームを上手くまとめていけてないのでしょう。
今日#33河をスタートからはずしたのは、体力の問題が一番です。#12江口にしたことでいい面もあったし、悪い面もありました。
今選手たちに思いっきりがないです。行くのか行かないのかがはっきりしない…そこであわててパスを出すところを探しても、誰も合わせられないでしょう。あと、あれだけリバウンドは取れてるのにファーストブレークがあまり出ないです。意識の問題でしょう。基本的にチームの中での協調が足りないですね。
まずはディフェンスから修正していきます。1on1でも抜かれすぎだし、チームディフェンスもできていない。」

<PICK UP!>
日本航空 #13 畑岸邦枝選手(鹿屋体大出身・7年目)

シャンソンのセンター陣・特に200cmの#33河選手とのマッチアップでチームを助ける働きを見せた畑岸選手。今年7年目の彼女が今これからの日本航空の可能性を支えている。
「監督からずっと対シャンソンンということでシーズン前から言われていました。#33河選手には高さではどうしても負けるので、平面的な動きを使ってプレーするようにしました。スタートに河選手ではなく#12江口選手が出てきたのには、正直言って戸惑いがありました。最初はどうしても自分の中で河選手とのマッチアップがイメージにあって、うまく対応ができない部分がありましたね。特にリバウンドが江口選手を河選手とでは全然やり方が違うので、当然守り方やボックスアウトの仕方も変わるのですが、その辺が上手くいかなくて序盤かなり江口選手にリバウンドを取られてしまいました。オフェンスでも江口選手と河選手では攻め方を少し変えています。河選手の時はドライブを積極的に使うようにしました。」

チームへの貢献ということの大きさに戸惑いが全くないわけではない。しかし今は楽しみの方が大きい。
「今日の試合ではゲーム終盤の大切なところでのフリースローがありましたが、これは緊張とかはそれほどなかったですね。それより、こういうチームにとっても大切な場面に自分が係わっていられることがうれしかったです。今まではあまりそういうことはなかったので。
ヘッドコーチからも言われているのですが、シャンソンとの対戦はこれからも続くし、おそらくプレイオフでもあうことがあるでしょう。これで勝って終わりではないし、むこうもこれからまたいろいろ対策とかも立ててくることとと思いますので、強い気持ちで向かっていきたいです。」

<WJBL WIリーグ>
10月31日(日) 会場:越谷市総合体育館

             
90
29
1st
16
73
 
東京海上日動
20
2nd
16
トヨタ紡織
(4勝0敗・1位)
22
3rd
14
(0勝4敗・5位)
19
4th
27

スターティングメンバー
東京海上日動:#0小林優・#5岩水・#7松本・#11森光・#55宮本
トヨタ紡織:#5斎藤・#8桜井・#10坂・#11中西・#22郷田


東京海上日動 魚井達浩ヘッドコーチ

「今年はシーズン前にウエイトや走り込みでしっかり身体と体力をつけました。その結果が出ていて、それが選手たちのモチベーションにつながり、さらにチームのまとまりもよくなっています。今年のチームの特徴はディフェンスです。オフェンスだけでは点が取れないときは全くダメになるので、とにかくディフェンスを強化して、そこからリズムをつけていくようにしました。今全勝ということですが、昨年までは常に追う立場だったのが今年は追われる立場になったということで、慣れてませんね。とにかく優勝に向けて1戦1戦大切に戦っていくだけです。
はじめてのゲームというのは相手のことをよく知らないので、どんなゲームになるかがわからない面があります。しかし、こうして1順すると大体判ってきますから、また戦い方も変わってくるでしょう。ここから差が出てくると思いますので、気持ちを引き締めてやっていきたいです。相手がどうではなく、自分たちが日々やっていることをしっかりやればいいと思っています。チームの要として信頼しているのはキャプテンのリク(#5岩水)ですね。ゲーム中だけでなく、練習も含めてチームをまとめて、引っ張っていってくれています。昨年があまりよくなかったのですが、その経験が今年に活かせています。これからも勝ち続けられるように頑張ります。」

写真:監督がもっとも信頼する#5岩水(キャプテン)



<WJBL 第5節>
10月31日(日) 会場:いわき市立体育館、網走市総合体育館

<Wリーグ>
             
 
57
17
1st
16
59
日立ハイテク
15
2nd
13
トヨタ
(1勝5敗・7位)
15
3rd
21
(3勝3敗・4位)
10
4th
9

             
 
81
21
1st
18
73
 
JOMO
19
2nd
14
三菱電機
(4勝2敗・3位)
24
3rd
23
(3勝3敗・4位)
17
4th
18

             
 
70
17
1st
14
66
 
富士通
12
2nd
15
デンソー
(2勝4敗・6位)
15
3rd
17
(0勝6敗・8位)
16
4th
16




<WJBL 第5節>
10月30日(土) 会場:安城市体育館


<WIリーグ>
             
 
82
16
1st
14
69
アイシンAW
25
2nd
11
荏原
(3勝1敗・2位)
20
3rd
15
(2勝2敗・3位)
21
4th
29

<取材・文 渡辺美香>
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