レイナスが首位に  2004.7.25
 Lリーグの第7節が全国で行われた。両チームそれぞれ5名のアテネ五輪日本代表が出場した日テレベレーザ対TASAKIペルーレの試合は、1−0で日テレベレーザが勝ち3連勝を飾った。首位の日テレベレーザと勝点で並んでいたさいたまレイナスは2−0でスペランツァ高槻を下し、総得点の差で首位に立った。

<Lリーグ 第7節>
7 月25日(日) 13:00キックオフ 会場:稲城中央公園総合グラウンド
TEAM
 

 
TEAM
 
0-0
0
 
日テレベレーザ
TASAKIペルーレFC
 
1-0
荒川
得点




  13時、少し強めの風が吹く中、ときどき照り付ける日が差し30℃を越えた。Lリーグを代表する2強の対戦。

  それぞれトップ下を任されたベレーザの澤、ペルーレの山本がなかなかボールに絡めない。両チーム無理に押し上げず中央を固め、彼女達が相手陣内でボールを受けるスペースはほとんどなかった。それぞれサイドから崩しゴールを目指したが、中央をこじ開けるまでにはいかない。「立ち上がりはお互い硬かったと思います。この暑さと風があったので体力的に90分続けるというのは難しいですから」ベレーザの宮村監督は話す。

  首位のベレーザを追いかける立場のペルーレは後半になっても前線に人数をかける事ができなかった。ペルーレのボランチ川上は「もっと上がっていきたかったんですけど、ベレーザが相手ということもあってリスクをしょってまで上がれなかった」。

  後半27分、ベレーザがサイドから攻め、ゴール前の混戦となりFW荒川が先制ゴール挙げる。 それからのペルーレはゴール前に人数をかけ幾度とチャンスを迎える。ベレーザの倍近くのシュートを放ったが、あと一歩でベレーザのゴールを割ることはできなかった。

  終盤、ゴール前のチャンスに絡んだ川上は「無理に前から追いかけて行くとこの暑さでもたないんで我慢していたんですけど、取れるところで取れなかった」。

  一方、ベレーザの攻撃を牽引する澤はうまくボールに絡めなかった。チームの勝利を喜ぶも、自身の出来をさばさばと話した。「ボールを受けに行かなくて人任せだった。動けてないしボールに触れてない。暑さだけの問題じゃない、自分でどれくらいできるかわかっているから」

  この結果、ベレーザは勝点でレイナスと並んでの2位。去年の王者ペルーレは首位と勝点6差の3位で後半戦を迎える。

  
<取材・文 西村直人>