<キリンカップ特集インタビュー>
〈5〉『3ポイントシュート一筋。』
仲村 直人
192cm83kg/SG/28歳(76/07/14生)/日体大-松下電器パナソニックスーパーカンガルーズ

フリーでボールが渡ってしまった時点で、敵チームからため息が出る。いつも少し丸めた背中は、いつでもシュートを狙っているサインだ。
「今は6割くらいしか決められていないから。」
審判の裁定が不本意でも、コーチの指示に思うことがあっても、多くは口にせず、ただシュートに熱い心を込めている。

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4月に始まった今年のA代表候補の活動を今振り返ってみてどうですか?

「ハードでしたね。1日4時間の練習をずっと続けていくわけですから、疲れますよね。そうなると怪我をしやすくなるので、しないように集中してやってきました。」

学生が多かった今年のメンバーはどうでしたか?

「雰囲気はとてもいいですよ。仲もいいし、まとまっています。皆、見た目通りの子達ですよ(笑)。」

では、6月に行われたヨーロッパ遠征については?
「去年も経験していたので、気持ち的には余裕を持って入れましたね。」

ここが学べたな、というところはありましたか?
「今年のチームは、トランジッションの速いバスケットが出来ていると思います。もっと速攻が多くて展開の速いバスケットになると思いますよ。とにかくひたすら走ったので、オールコートのディフェンスが出来るようになったのが収穫ですね。」

では、逆にまだまだだなと感じたところはありますか?

「フォーメーションプレーの時のコミュニケーションでもう少し修正が必要ですね。コート上でいかに良いところを出していけるか。」

それでは、仲村選手についての質問に移ります。仲村選手の持ち味は…3ポイントですよね(笑)。

「そうですね、3ポイントですね(笑)。特にノーマークのシュートを決めることを期待されていると思います。」

“シューター歴”はいつからなのですか?

「もう、高校(北中城高:沖縄)の時からずっとですね。マークは厳しくなりますけれど、ボールのもらい方、スクリーンの使い方に気を付けてその中でも打てるようにしています。」

理想とする“自分像”は?

「先にも出した“ノーマーク”で打ったシュートは100%決められるくらいの選手になりたいです。今は60%くらいしか決められていないので。」

では、仲村選手にとって、“日本代表”ってどんなものですか?
「日本のトップですから、誇りですよね。選ばれたいと、ずっと思っています。」

最後に、キリンカップに向けて何か意気込みがあればどうぞ。
「1ヶ月間、ヨーロッパでやってきたことをどれだけ出せるか試したいです。2006年に向けても是非勝ちたいですね。」

(2004年7月17日インタビュー)

<取材・文 北村美夏>

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