<JBLスーパーリーグ第12節レビュー> 特集ページはこちら
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1月28〜30日、JBLはスーパーリーグ12週目を代々木第2体育館他で行った。
トヨタ自動車-オーエスジーは星を分けた。アイシン‐日立は1点差、東芝‐三菱電機も延長にもつれるなど競った。その中で2連勝の松下が4位に浮上した。 |
<スーパーリーグ第12節> 1月28日(金) 会場:代々木第2体育館
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プレーオフ進出圏へ 突破口を探る2チーム スターティングメンバー オーエスジー:#5北郷、#7陳、#9鈴木、#20カスタス、#21ピータース トヨタ自動車:#1棟方、#9折茂、#13オバノン、#21マーシュ、#34高橋 |
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点の取り合いからトヨタが抜け出す1Q 両チームの新外国人選手、トヨタ#21マーシュ・OSG#21ピータースを中心に取り合う。だが残り3分30秒、トヨタ#1棟方がもらってすぐに放った3ポイントシュートが決まって16-16の同点になると、さらに#1棟方・#9折茂と3ポイントシュートが続く。残り2分からはインサイドとリバウンドシュートを続けて28-16と突き放す。 突き放しては追い上げる 最後はOSGが連続得点の2Q 第2クォーターは両チームの#9、OSG鈴木とトヨタ折茂がキーとなる。開始早々OSGはセットを作れずパスカットからトヨタ#21マーシュのバスケットカウントを許す。OSG#9鈴木が返すがトヨタ#9折茂に決められ、10-15点差が続く。だが残り5分を切ってから、OSG#21ピータースの積極性が生き1桁差に詰める。さらに残り3分台から黒子に徹していたOSG#9鈴木が#5北郷へのアシスト、自らのシュートで一気に3点差とする。守ってもトヨタ#34高橋を体で止めチームを盛り上げる。トヨタはインサイド陣がイライラしだし、#1棟方が声を掛けるもOSG#20カスタスのシュートで1点差とされタイムアウトとなる。その後OSGは3度のシュートチャンスを生かせなかったのに対してトヨタは#1棟方のロングリバウンドから#9折茂がきっちり3ポイントシュートを決める。 フリースローを生かせないOSG トヨタは#13オバノンがつなぐ 第3クォーター開始すぐのプレーで、OSGは#9鈴木がポジション取りで4つ目のファールとなる。さらに連続得点されたまらずタイムアウトをとる。すると代わった#3大口がファーストタッチで3ポイントシュートを決め、#5北郷も続く。そこからインサイドの接触がさらに激しさを増し、残り3分30秒OSG#21ピータースのリバウンドシュートをトヨタ#34高橋がファールで止めたところでついにもみ合いとなる。胸を押した高橋のアンスポーツマンライクファウルとなるが、OS G#21ピータースはこれを2投とも落としてしまう。さらにレフェリーも説明が後手になって結局先のフリースローがアンスポのものとなり、シュートファールのフリースローとして再び#21ピータースがラインに立つが、1投しか決められない。その後のOSGボールのオフェンスで#5北郷が3ポイントシュートを決めるがトヨタ#13オバノンにインサイドで決められ逆転のチャンスを生かせない。 |
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OSGが土壇場で追いつくも トヨタが逃げ切り 第4クォーターはトヨタ#13オバノン・#21マーシュ・#34高橋が互いにアシスト・リバウンドとフォローし合ってインサイドで得点を重ねていく。OSGはタイムアウトを取ってゾーンディンフェンスを敷くがトヨタ#21マーシュをフリーにしてしまいマンツーマンに戻す。だが#3大口がつないで、#21ピータースがパスカット・リバウンド・ダンクと絡み残り3分で81-86と5点差とする。そして残り57秒#5北郷の3ポイントシュートで同点となるが、すぐにトヨタ#13オバノンに返される。40秒を残してOSG#9鈴木がレイアップに持ち込むがこれがこぼれ、トヨタ#1棟方にファールゲームに行くもファールアウトとなる。これをきっちり2投決められ、OSG#5本北郷が素早くレイアップを決めるが9秒しか残らず、チームファールによるフリースローも2投決められ95-90でトヨタが接戦を制した。 トヨタ自動車・小野ヘッドコーチ 「(感想は)よく勝った、それだけです。いい集中力で我慢しました。(突き放せなかったのは)OSGの3ポイントシュート、それで詰められました。やっぱりそれはOSGの武器なのでその部分だと思います。それから第2クォーターでオフェンスリバウンドを取られ過ぎました。(90失点は)勝てばいいです(苦笑)。60点、70点と言っている場合ではないです。(#34高橋が4得点)ゾーンで足が動かなくなってしまいました。スタンディングが多くてリズムがつかめませんでしたね。持ち味はやはりファストブレイクなのですが、それが出なかったのは先にも言ったようにリバウンドが取れなかったからです。もうちょっとリバウントを取りたいですね。」 オーエスジー・中村監督 「(新加入の)#21ピータースと一緒に練習できたのは1日でだけでした。今日で“あぁこういうバスケットをする選手なんだ”という感じ。それで周りが彼に気を使ってしまってうまくいかなかったところがありました。#20カスタスとどう合わせるかというプレーも全くないから交互にインサイドに入れるくらいで、“出たとこ勝負”だった。それはしょうかないにしても、他の日本人選手や#20カスタスが悪かったです。カスタスは審判の笛にいらいらしながらずっとやっていて、やめろやめろと言ったのですが。 |
小野ヘッドコーチ |
中村監督 |
後は#7陳でもうちょっと取れるといいですね。今まで殿様バスケットだったからシュートセレクションがもともと悪いんです。まだチームとして機能していないから当たる時もあれば外れる時もある。でも調子が悪いといって#3大口をだすと#5北郷のところが(2番ポジションの選手につかなくてはならず)ミスマッチになるし、そこは弱点かな。(トヨタ#34高橋)マイケルのところ(のミスマッチ=192cmのF鈴木がマッチアップ)も気になりますが。北郷がいい味を出してきているとはいえ、1枚足りないんですね。 最後(トヨタ#13オバノンの3ポイントシュート)はマッチアップがピータースだったからね。(3ポイントを打ってくるとは知らず)チェックに出られなかった。でも彼も悔しがっていたし帰ってビデオを見て2戦目に備えます。むしろピータースは入ったばかりだからゾーン |
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もできなくてつらいなかで、チームの組織オフェンス・ディフェンスが全くできないなかでよく追い付いた。運動能力が高く面白いバスケットをするので、楽しみは楽しみです。」 |
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<スーパーリーグ第12節> 1月29日(土) 会場:代々木第二体育館
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<スーパーリーグ第12節> 1月28、30日(金、日) 会場:増田町総合体育館、白石市文化体育活動センター
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<スーパーリーグ第12節> 1月29、30日(土、日) 会場:名古屋市東スポーツセンター
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<スーパーリーグ第12節> 1月29、30日(土、日) 会場:朱鷺メッセ
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<取材・文 北村美夏> |
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