<JBLスーパーリーグ第15節レビュー> 特集ページはこちら
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2月18〜20日、JBLはスーパーリーグ15週目を代々木第2体育館他で行った。
プレーオフをかけた争いは、トヨタ自動車-松下電器が激戦の末星を分けたため、1勝した三菱がプレーオフ進出を決めた(松下・トヨタが2勝して15勝で並んでも、3チーム間の勝率がトップのため)。残り1枠の争いは次週最終節に持ち越された。 アイシン-東芝の1・2位対決も星を分けた。 |
<スーパーリーグ第15節> 2月18日(金) 会場:代々木第2体育館
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松下、激しいディフェンスでトヨタの良さを消す スターティングメンバー 松下電器:#6永山、#9仲村、#11川面、#24ストルト、#30ブース トヨタ自動車:#1棟方、#9折茂、#13オバノン、#21マーシュ、#34高橋 1Q:持ち味の速い展開でトヨタが先行 トヨタはリバウンドをことごとく取り、#1棟方のパス回しのもと速い展開から#34高橋・#13オバノンが決めていき、残り6分14-6として松下のタイムアウトとなる。さらにミスマッチをついて#34高橋・#21マーシュがインサイドで決め10点差前後でゲームを進め、最後は代わったばかりの#12渡邉がブザービーターで3ポイントシュートを決め第1クォーターを29-17とリードする。 2Q:ゾーンディフェンスから松下の反撃開始 第2クォーターも中に押し込めない松下に対し、トヨタはインサイドでフリースローを得て加点していく。だがトヨタが#13オバノンを残してスターターを休ませたところで松下がゾーンディフェンスを敷くとこれが成功する。トヨタ#8山田のシュートを止めて松下#24ストルトの3ポイントシュートにつなげ34-24と10点差にすると、さらにパスカットとトヨタの得点を止める。トヨタはタイムアウト・交代と主力を戻すが松下の勢いは止まらず、#30ブースのバスケットカウントで34- |
19から34-31まで詰める。トヨタはパスは回るが#12渡邉らのシュートが落ち加点できない。この後トヨタは#21マーシュ、松下は#30ブースと決め合う。トヨタは松下#31青野にダンクを決められるも#34高橋が返してリードを保つが、残り1分を切って松下#6永山に3ポイントシュートを決められ43-42と1点差に迫られる。しかし残り0.8秒で#13オバノンが松下#31青野からファールをもらい、チームファールによるフリースローをきっちり2投決めて45-42で折り返す。 3Q:トヨタ#9折茂が突き放すも、松下#6永山が上回る 松下は#9仲村に代わり#14石坂で後半スタートする。ディフェンスもマンツーマンに戻すが、ボールのないところでその石坂がファールとなってしまう。さらに速い展開からトヨタ#9折茂に連続得点され、残り7分53-44と再び差が開く。だが松下#14石坂のアシストから#30ブースのバスケットカウントでつなぐ。そして残り5分スローインから松下#6永山が決め、残り3分マークのトヨタ#9折茂が下がった直後にも決めて57-53と追い上げる。この後インサイドの接触が激しくなり、松下#14石坂が4ファールとなってベンチに下がり、#13オバノンが負傷で一時退場するなど動く。そのなかでまたしても松下#6永山がピック&ロールから3ポイントシュートを決め残り1分30秒57-58とついに逆転する。さらに#30ブースも続けて決め、57-62として終える。 4Q:3-5点差の攻防の末、フリースローをきっちり決めた松下に軍配 第4クォーターは松下#6永山のロングシュートで始まるが、トヨタも#1棟方が#34高橋へのアリウープパスを通し61 -64と譲らない。その後しばらく点が止まるが、トヨタが先に得点を動かす。#13オバノンの1on1で1点差とするが、松下#1木下が24秒ギリギリのシュートのリバウンドから#6永山の3ポイントシュートにつなげる。トヨタ#21マーシュのシュートを許すも、再度#1木下のリバウンドから#24ストルトの3ポイントシュートが決まり残り6分65-70と5点差に戻す。さらにトヨタ#21マーシュ・松下#6永山がそれぞれ決めるが、その後トヨタは3ポイントシュートをミスしたのに対して松下はリバウンドでフリースローを得て、残り4分45秒トヨタのタイムアウトとなる。すると#21マーシュがリバウンドシュートをバスケットカウントで返し、さらにリバウンドから速攻につなげて残り3分10秒71-74とし今度は松下のタイムアウトとなる。松下は#6永山のシュートが惜しくもリングをこぼれるがトヨタも#21マーシュがゴール下シュートを落とし付き合ってしまう。その後#6永山が今度は決め5点差とするのに対し、トヨタは速攻を決められないが、#1棟方が松下#1木下のパスミスを誘い、残り1分30秒71-76でタイムアウトとなる。トヨタは休ませていた#9折茂を満を持してコートに戻し#13オバノンとのピック&ロールに託すが、そのスクリーンがオフェンスファールとなってしまう。そして松下#6永山に逆にピックからフリースローを奪われ、残り56.3秒タイムアウトと苦しくなる。さらに異議を唱え続けた#13オバノンがテクニカルファールで5ファールアウトとなってしまう。松下は#6永山がシュートファールのフリースローを、#24ストルトがテクニカルのフリースローをそれぞれ確実に決め71-80と一気に差を開く。トヨタはファールゲームに行き、#9折茂・#21マーシュ・#1棟方と3ポイントシュートを決めるが、松下にフリースローを決められ82-87で力尽きた。 |
松下電器・清水技術顧問 「よく我慢した。外から気持ちよく打たれてるわけではなく、ゴール下が全てでしたから。#9仲村があの調子(17分出場、2得点)でしたが、(トヨタ#9)折茂が休んでいてくれたのが良かったね。それから要所要所で#31青野が踏ん張ってくれた。彼が何分持つかというのは大きいんです。と言っても本当は20〜25分使いたいんですが、やっぱりそこまではいかない。よくて15分ですね。でも彼が入れると#24ストルトを3番(F)に使えるんですよ。#14石坂が怪我をしてから(その布陣にする)チャンスがありませんでしたが、やっぱりストルトを3番で使っていきたいですね。 (2Qのゾーンは)ずっとマンツーも大変だから、1つの切り替えです。点差が離れているところでゾーン?とも思いましたがトヨタも主力を下げていましたから。17・8点で控えが出るのと10点差くらいで出るのとでは大きな違いですよね。 (2戦目に向けて)明日1日休めるのでいいですね。次も勝って東芝にも1つ勝てば…という |
感じですか。本当は(前節で2勝して)トヨタより1つリードで今節を迎えたかったですね。それから前半戦はアイシン戦がなくて6勝8敗、後半は14試合中4戦というのはやっぱり厳しかったです。もう1つ勝たないとうちは同率だと厳しいので、もう1つ勝ちたいと思います。」 |
<スーパーリーグ第15節> 2月20日(日) 会場:静岡市中央体育館
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<スーパーリーグ第15節> 2月19、20日(土、日) 会場:岡崎中央総合体育館
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<スーパーリーグ第15節> 2月19、20日(土、日) 会場:名古屋市東スポーツセンター
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<スーパーリーグ第15節> 2月19、20日(土、日) 会場:朱鷺メッセ
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<取材・文 北村美夏> |
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