<JBL日本リーグ第15節レビュー> 特集ページはこちら
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2月27日、JBLは日本リーグ第15節を代々木第2体育館他で行った。 最終節では豊田通商が負けて石川が勝っても2チーム間の勝率で豊田通商が上回るため、2・3位は確定している。日立電線と大塚商会も同様に4・5位が決まっている。よって豊田通商-日立電線とさいたま-石川はそれぞれプレーオフを占う一戦となる。 |
<日本リーグ第15節> 2月27日(日) 会場:代々木第2体育館
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大塚商会、ヘッドコーチを送る笑顔の勝利 スターティングメンバー 大塚商会:#12高岡、#13安齋、#35鎌田、#51野尻、#52佐藤 東京海上日動:#4柳、#5戸谷、#6家村、#9フォスター、#11岩本 第1クォーター、大塚商会はリバウンドから速い展開を作って加点していく。東京海上はディフェンスが後手に回り、ファールがかさんだ#9フォスターがさらに異義を唱えてテクニカルファールを取られて3ファール目でベンチに退くとさらに苦しくなる。だが第2クォーター、ベンチからのたくさんの励ましのもと東京海上#4柳の外のシュートが続けてはいると落ち着き、逆に大塚商会のシュートが落ちて前半は48-24の大塚リードで折り返す。 第3クォーター、東京海上がゾーンディフェンスを敷くと大塚商会は攻めあぐむ。そこで東京海上#6家村の3ポイントシュートが決まるが、その後の1on1がオフェンスファールとなって流れが切れる。速攻のチャンスもうまく走れず、74-44と差が開く。第4クォーター、東京海上は外一辺倒になるが外れ、リバウンドから大塚商会に速攻を出され残り3分82-53と差が開く。ベンチメンバーをコートに立たせるがパスを回す余裕もないのに対し、大塚商会は怪我の#21尾崎以外全員出場・全員得点を果たしてリーグ最終戦を飾った。 |
大塚商会・矢倉ヘッドコーチ 「今日はずっと気持ちよくやれました。今週は仕事が忙しくて平日練習できず、昨日やっと集まれた時はどうかなと心配しましたが、始まったら落ち込む様子もなく、いつも以上に頑張ろうという気持ちを出してくれたので昨日から大丈夫だと確認できていました。 (試合前の指示は)とにかく勝ちたい、力を出し切って終わろう、それだけです。ただ気持ちよくバスケットをやろうと、まぁそれには色々な意味が含まれていますが、頑張ろうとコートに出ました。(1Qは33-8と良かったですね)もうナイススタートでしたね。今日はキャプテン(#35鎌田)をスタートで出したのですが、それもチームのモチベーションが上がるきっかけになりましたね。 (1シーズン戦ってみていかがですか)チームも私も日本リーグの中での経験が全くなかったので、シーズンを通しての戦い方やどんな準備をしないといけないかなどやはり何かしらの勝てない要因があったのでしょうね。それから日本リーグはどこもそうだと思いますが、練習環境の確保ができればもうちょっとレベルの高いゲームができたかなと思います。選手の能力は高いのに、大学時代の1/4くらい以下しか練習できていませんからね。いきなり大きな改革はできませんが、職場で人間関係をしっかり築くなどして練習に出てこれる環境を作るのが当面の課題ですね。もちろん仕事は易しくないので、難しいことではありますが。 今シーズンはこれで終わりになりますが、最後にこうして勝てて本当に良かったです。」 |
『戦った証』 大塚商会・矢倉ヘッドコーチ 「ただ気持ちよくバスケットをやろうと、まぁそれには色々な意味が含まれていますが…」その意味の1つは、矢倉ヘッドコーチ自身にあった。 「これがラストゲームなんです」。もともとは愛知県内の高校の教員。来シーズンからはその職に戻るという。 「今日はずっと気持ちよくやれました」―1年間確かに戦った証となる、晴れやかな笑顔がこぼれた。 |
<日本リーグ第15節> 2月27日(日) 会場:代々木第2体育館
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<日本リーグ第15節> 2月27日(日) 会場:春日部市総合体育館(ウイング・ハット春日部)
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<取材・文 北村美夏> |
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