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プレーオフ記者会見 2005.3.4

3月4日、JBLは都内ホテルにてJBLプレーオフの記者会見を行なった。
プレーオフに進出したアイシン・東芝・三菱電機・トヨタ自動車のヘッドコーチ・キャプテン・チーム代表の選手が集まり抱負を語った。

セミファイナルは12〜14日(3戦2先勝方式)に川越運動公園総合体育館で、ファイナルは19〜21・23・24日(5戦3先勝方式)に代々木第2体育館で行なわれる。

・アイシンシーホース  レギュラーシーズン22勝6敗・1位

鈴木貴美一ヘッドコーチ
(プレーオフの展望とチーム状況)レギュラーシーズンこそ22勝6敗と今年も1位になれましたが、各チームの実力が拮抗しているので我々も簡単には勝てないと思います。特に後半戦は1・2点を争うゲームばかりで苦しく、#2佐古の怪我もあってトーンダウンしていましたが、まぁ最終戦はいい形でできました。その相手がセミファイナルの相手となりましたが、ベテランから若手まで能力のある選手がいるのでディフェンスをやらないと勝てないと思います。プレーオフなどここというところでその力を発揮するので、うちも集中して臨みます。去年もそうでしたが厳しい戦いになると思いますが、いつもと同じように自分達のパフォーマンスが出来るよう、また観ている人に感動を与える事が出来るよう頑張ります。」

#43高辻キャプテン
(今のチームの雰囲気と対戦チームについて)プレーオフ前ということでもちろん気合は入っていますが、自分達がやっている以上のことをすると失敗するのでスタッフ含めいつも通り練習しています。試合でもそのいつも通りやっていることをやろう、と。トヨタさんについては、やはり手強いチームで最大限出さないと勝てないので、そういう意味でもベストを尽くします。」

#2佐古選手
(今の心境)とにかく平常心でいきたいです。自分はベテランで、プレーオフも何回も経験していますが、していても気持ちが高まるし緊張しますね。コーチ、キャプテンの言ったように、いまさら何かを変えるわけではなくいつもの僕達で臨みます。」

・東芝ブレイブサンダース  レギュラーシーズン20勝8敗・2位

鎌田光顕ヘッドコーチ
(プレーオフの展望とチーム状況)怪我人も復帰して良い状況です。三菱さんは去年も当たりましたが、#6松島が加わって高さの脅威がありますし、外の確率も高いのでディフェンスを頑張らないと思います。相手はリーグ2位のオフェンス力を持っているので、どれだけ粘って守れるかがキーですね。」

#11折腹キャプテン
(今のチームの雰囲気と対戦チームについて)今まで1年間やってきたことを信じて頑張ります。三菱さんは高さとシュート力があるのでそれをどう抑えるかが鍵だと思います。」

#8節政選手
(今の心境)やっとこの会見でプレーオフが始まると実感し始めたというか、良い意味で緊張してきました。自分はもういつでも試合ができるコンディションなので早く試合がしたいくらいです。とりあえず土日はしっかりリラックスして、来週1週間はチームの決まりごとを確認して臨みたいです。」

・三菱電機メルコドルフィンズ  レギュラーシーズン16勝12敗・3位

福島雅人ヘッドコーチ
(プレーオフの展望とチーム状況)今日来ていない#30岡村以外はいいコンディションです。東芝さんは去年も当たりましたが、オフェンス・ディフェンスともに精度が高いので何で対抗しようか悩んでいます。今年は#6松島が入りディフェンスリバウンドが取れるようになっったので、そこからファストブレイクが出せるかどうかが大きいと思います。東芝さんはディフェンスがいいので#21ラング、#22ヘールが抑えられてしまうことが予想されますが、#9梶山・#1大野の3ポイントシュートの確率が良いのでそこがレギュラーシーズン通りの力を発揮できたらいい試合になると思います。」

#1沖田キャプテン代理
(今のチームの雰囲気と対戦チームについて)怪我人もいますが、最終戦をできるメンバー全員出場で終えられたこともありいい雰囲気です。東芝さんは完成度が高く精度の高いバスケットなので、40分いかに三菱のバスケットができるかが鍵だと思います。」

#9梶山選手
(今の心境)去年悔しい思いをしているので今年はリベンジできるよう頑張りたいです。」

・トヨタ自動車アルバルク  レギュラーシーズン14勝14敗・4位

小野秀二ヘッドコーチ
(プレーオフの展望とチーム状況)今年この舞台に復帰できて嬉しいです。今年はとにかく新メンバーが4人入ってチームケミストリーを作るのに時間がかかりましたが、05年に入ってからトヨタらしいチームオフェンス・チームディフェンスができるようになってきたと思います。14勝14敗と勉強できることが多かったので、その学習したことをぶつけたいと思います。状況としては、#13オバノンは無理をしながらやってきましたがプレーオフは出られないということはありません。さきの成績にもあるように負けられないゲームが多かったので、これから1週間あくのがうちにとっては大きいです。コンディショニングは短期決戦では特に大事なのでその辺もしっかりやって臨みます。」

#9折茂キャプテン
(今のチームの雰囲気と対戦チームについて)前半うまくかみ合わず、苦しんで苦しんでやっとここまで来ました。その分、今のチームの雰囲気は明るく楽しくやっています。プレーオフはまず楽しんで、アイシンにチャレンジしたいです。チャンピオンチームなので胸を借りるつもりで、あまり隙がありませんがそれを何とか見つけてプレーできればと思います。」

#12渡邉選手
(今の心境)ここまでずっと苦しんできて、色々勉強することもありました。今はチームとしていい状態なので気持ち良くプレーオフを戦いたいです。」

<対戦別会見・質疑応答> ・東芝×三菱電機
鎌田ヘッドコーチ
(去年の経験をふまえて)昨年の悔しさももちろんありますが、その前にまず三菱さんと戦うので、そこを全力で突破して、タイトルを獲得できるようにしたいです。」

#11折腹キャプテン
(キャプテンとしてのシーズンは)
昨年と比べて早めにプレイオフ進出が決まったのがチーム的にはやりやすかったです。
(チームと選手のアピールポイントは)#8節政さん・#51北さん・#6クラインシュミットです。3人ともうちの中心人物なので。チームではアグレッシブなディフェンスですね。様々なバリエーションがあるのでその変化を見てほしいです。」

#8節政選手
(三菱の新戦力に対して)勢いに乗った時の三菱さんは止められないので、うちのディフェンスが機能するかで流れが変わる。まずはディフェンスを頭に入れてやりたいです。(チームと選手のアピールポイントは)自分はポイントガードなので、速攻とフォーメーションの時のゲームコントロール、みんなの動きを見てもらいたいです。」




福島ヘッドコーチ
(去年の経験をふまえて)今年のレギュラーシーズンを振り返ると、#6松島が入って特に高さの面で期待通りの戦力となってくれましたが、新しい選手と去年までやっていた選手達とのケミストリーの調整に時間がかかり前半は苦しい戦いでした。でもその分後半は僕も選手も戦い方が徐々にわかってきて、ケミストリーもあがってきました。そのいい状態で臨めるので楽しみです。いかに自分達のバスケットが出来るか、いつスイッチが入るかというところですね。勝負所で入ったらチャンスがあると思うので入れ所を間違えないようにしたいです。」

#1沖田キャプテン代理
(昨年は怪我でプレータイムが短かったが、今のコンディションは)自分は問題ないです。今年は万全でできるので楽しみです。
(チームと選手のアピールポイントは)選手は全員です。チームでは特にディフェンスリバウンドを取った時のトランジッション、破壊力は自分で言うのもなんですがいいものを持っている思うのでその辺りですね。」

#9梶山選手
(3P率1位だったが、昨年との違いは)やっぱりゴール下に#6松島がいてくれるので思い切って打てているからだと思います。でも東芝さんはディフェンスが良く、簡単には打たせてくれないと思うので賢くプレーしないと、と思います。
(チームと選手のアピールポイントは)うちの柱はやっぱり#21ラング・#22ヘールなのでそこのオフェンス力です。」

<対戦別会見・質疑応答> ・アイシン×トヨタ自動車
鈴木ヘッドコーチ
(高校時代の先輩との対戦は)小野さんは高校の頃からのスターなので、憧れの先輩と一緒に指揮するのは楽しみです。初めてファイナルでトヨタさんと対戦した時は延長まで行く良いゲームでお客さんにも喜んでもらったので、もちろん勝ちを意識しますが今年も良いゲームになりそうで楽しみです。
(キーとなる選手は)
うちは全員が活躍した時にチームとして力を発揮します。誰かが悪くても皆でカバーするので、いつも通りにやればいいかなと思います。
(レギュラーシーズン最終週の影響は)バスケットに限らず、物事というのは始めと終わりが重要なんです。なので、相手は怪我人もいて100%ではありませんでしたがいい終わり方をしよう、締めようと臨んで、その結果控えメンバー含め高いモチベーションでいいバスケットをしてくれてプレーオフにつながったので満足しています。」

#43高辻キャプテン
「「(キャプテンとしてのシーズンは)前任の後藤キャプテンがチームにいるので比較されてしまいますが(笑)、キャプテンどうのではないので“チーム”で臨みます。
(初めて観る人のための見所は) 持ち前のディフェンスですね。地味な部分ですが何試合か続けて観ると分かってくると思うので全体的にみてもらいたいです。」

#2佐古選手
(ファイナル、プレーオフとも何年も続けて出場していますが、対戦予想は)え?えーと、心境でいいで






小野ヘッドコーチ
(レギュラーシーズンは1勝1敗が多かったがプレーオフは)確かに非常に重いゲームが続き、選手は常にプレッシャーを感じてプレーしていたと思います。プレーオフの切符を取るまではそんな感じでしたが、プレーオフに入るとここからまた1つの大会、というように気持ちを切り替えられるので楽しんで、やってきたことを出したいです。レギュラーシーズンとは違う解放感があるのでのびのびやってほしい、そこが1番のポイントですね。
(キーとなる選手は)#21マーシュですかね。彼は若いので、そういう選手にありがちな良い時と悪い時の波が大きいのでしいかり精神状態を作って入れるようにしたいです。
(レギュラーシーズン最終週の影響は)シーズンはずっと余裕なく来て、#13オバノンがプレーオフに影響するのがこわかったのであんな展開になりましたが、あの試合(最終戦)がプレーオフに影響するとは思っていません。」

#9折茂キャプテン
(2年ぶりのプレーオフは)正直嬉しい気持ちでいっぱいです。(佐古選手の言葉を聞いて)常に“佐古”という男を追い続けてきました。と言ってもまだ佐古君より1回しか上に行っていないので、残り少ないバスケット人生ですが1つでも上に行けるよう頑張ります。(初めて観る人のための見所は)2人(高辻・佐古)の言う通り、来ればその場の雰囲気とか選手のやっている事が伝わると思うので、雰囲気的なところも楽しんでもらいたいです。」
すか(苦笑)?やっぱりトヨタには同期の折茂君がいて、プライベートでも仲が良いので、戦えることは励みになるし仲が良い分負けたくないという気持ちが強いです。個人的には折茂君より上の順位でシーズンを終わりたいので絶対勝ちたいです(笑)!毎年そういう気持ちでやっています。それから若手のタレントも多くいて、そういう今からの世代の選手に負けたくないという気持ちもあるので、チームにどれだけ貢献できるかわかりませんが気持ち的には精一杯勝ちにこだわりたいと思います。
(初めて観る人のための見所は)街を歩いていてもなかなか2m級の人はいないのでそういう選手の体のぶつかり、またテレビではわからないスピード感、そういう所を見てこれからバスケットにはまってもらいたいです。」
#12渡邉選手
(アイシンというチームとは)スカウティングのビデオなどを見ていても素直にうまいなと思います。そこはやっぱり認めてしまいますが、でも自分達の代からすれば超えなければならない人達なので、今すぐにはできないかもしれませんが早く抜きたいという気持ちでやります。
(初めて観る人のための見所は)生で観ることで体感してもらって、1度 だけでなく次も観に来てほしいと思います。」

<取材・文 北村美夏>

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