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3P6本で文句なくMVPのトヨタ#9折茂
北の厳しいチェックに苦笑い
3月31日、JBLはオールスターを代々木第2体育館で行った。
選手アトラクションに加え、来場者参加のアトラクションが多数行なわれた。ゲームでは選手達はリラックスして楽しんでプレーしており、シーズン中とは違う顔を見せた。
最後は接戦の末、ブルーチームが4点差で勝利。MHPはダンク5本を決めたホワイトチームの網野、MVPには3ポイントシュート6本・24得点の折茂が選ばれた。

【ホワイトチーム】
柏木真介(日立)、渡邉拓馬、網野友雄(以上トヨタ)、伊藤俊亮、北卓也(以上東芝)
陳海沫(OSG)、古田悟、松島ウォルターブラウン(以上三菱)、佐古賢一、後藤正規(以上アイシン)、トム・クラインシュミット、フレデリック・ルイス(以上東芝)

【ブルーチーム】
半田圭史、折茂武彦(以上トヨタ)、庄司和広(新潟)、外山英明、エリック・マッカーサー(以上アイシン)
青野文彦(松下)、梶山信吾(三菱)、五十嵐圭(日立)、節政貴弘(東芝)、竹田謙(新潟)、JR・ヘンダーソン、ジェイソン・ケーペル(以上アイシン)
<3ポイントコンテスト
  選手アトラクションの1つ目は3ポイントコンテスト。4人が参加して行なわれた。
1分間のうちに5箇所から各5本のシュートを放つルール。各ポイント最後には2点カウントになるカラーボールが用意された。

 1番手の庄司は好調なスタート。陳は前半やや硬さが見られた。網野は前半丁寧に行き過ぎて時間内に全てのボールを放てなかった。

  トリをつとめたのは今シーズン3ポイント王の梶山。中盤スイッチが入ると連続で次々と決めていき、18Pで面目躍如となった。賞金の10万円は「家族で使います」と笑顔。
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庄司和広(新潟)
14P
陳海沫(OSG)
9P
網野友雄(トヨタ自動車)
8P
梶山信吾(三菱)
18P
<スキルチャレンジ
  2つ目はスキルチャレンジ。これも4人が参加して行なわれた。
コーナーからのレイアップ→じぐざぐドリブル→チェストパス→バウンズパス→ジャンプシュート→アウトレットパス→じぐざぐドリブルシュートの順で、かかった時間を競う。パスやシュートは成功するまで行なう。

 1番手の柏木は軽快にクリアして35秒と目安を作る。2番手の松島は、パスとシュートで時間がかかってしまい及ばず。3番目の竹田は途中から両手で投げるなど記録より記憶にシフトし、最後に持ち味のの豪快なダンクを披露した。

  トリはスピードに定評のある五十嵐。バウンズパスで少し手間取ったが、「後輩の柏木よりは上に」との言葉通り34秒とわずかにかわした。
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柏木真介(日立)
35秒
松島ウォルターブラウン(三菱)
46秒
竹田謙(新潟)
59秒
五十嵐圭(日立)
34秒
<選手紹介
 続いて照明を落とし、選手紹介。スモークの中、客席横の階段から登場した。
各チームのスターティングファイブは最後に紹介された。

 なお、欠場の佐古選手からはメッセージが届けられた。
「この度は、オールスターゲームの開催、おめでとうございます。今年も多くのファンの方々より投票して頂き、10年連続出場する機会を与えられ、光栄に思っています。ありがとうございました。
 去る3月24日に行われたファイナル第5戦で「左アキレス腱断裂」という怪我をしてしまいました。自分では必死にプレーした結果の出来事ですが、オールスターの出場を楽しみしていただけに、今回の欠場は残念でなりません。
 自分としては、投票して下さった方々の為にも、プレーは出来なくてもベンチでオールスターを楽しめればと思っていたのですが、今週の月曜日に入院し、火曜日には手術を受けました。担当医師の判断ではしばらく安静にするように言われていますので、今回のオールスターへの参加は見送ることにしました。自分のプレーを楽しみにご来場する方々には本当に申し訳ありませんが、今は治療に専念し、来シーズンに向けて一日も早い復帰を目指したいと思います。
 今シーズンも多くの方々よりたくさんの応援を頂き、本当にありがとうございました。また来シーズン必ず、元気な姿をお見せできる事をお約束して、ファンの方々へのメッセージとさせて頂きます。自分は出場できませんが、日本のバスケットボール界のトップ選手が集まるオールスターゲームを楽しんでください。」

謎のポーズで登場してくれた
へンダーソン

満面の笑みで登場の選手、神妙にお辞儀する選手…
こちらは紹介に照れる柏木選手

近くに座っていた観客は
憧れの選手とタッチ!


<オールスター>
3月31日(木) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
98
27
1st
30
102
ホワイト
27
2nd
19
ブルー
15
3rd
28
29
4th
25


ダンク5本でMHPの網野(トヨタ)
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スターティングメンバー
ブルー:半田、折茂、庄司、外山、マッカーサー
ホワイト:柏木、渡邉、網野、伊藤、北

 第1クォーターは点の取り合いとなる。ホワイトチームは北がファイナルの疲れを感じさせずに3ポイントシュートを決めれば、網野の豪快なダンクも飛び出す。ブルーチームも負けじと折茂が3ポイントシュート、ヘンダーソンがダンクを返す。また、マッカーサーが3ポイントシュートを決めたりジェスチャーをして会場を沸かせる。普段と違い音楽がかからない中、新潟サポーターから庄司への「打てー!」、その通り打って外せば「BOO!」という応援が響く。ブルーチームが先行するが、残り2秒でホワイト・クラインシュミットの3ポイントシュートがきまる。
 第2クォーターは同じチームに所属する選手のマッチアップが見られた。柏木がナイスパスを出せば五十嵐がスピードで持ち込む。節政の速攻をクラインシュミットがブロックする場面もあった。ゲームはホワイトチームのルイス・クラインシュミット・松島がリバウンドをがっちりつかみ、オフェンスにつなげる。特に後藤は放ったシュートをパーフェクトで沈める。ブルーチームは先の3ポイントコンテストを制した梶山に期待がかかるが沈黙、逆転される。
 第3クォーターは一転ブルーチームペース。ヘンダーソンが得点を重ね、青野の速攻や竹田のバスケットカウントが飛び出す。残り1分30秒、折茂の3ポイントシュートで逆転する。第4クォーターもブルーチームがその勢いのまま、マッカーサーの連続得点・ブロックショット、折茂の連続3ポイントシュートでホワイトチームに2回のタイムアウトを取らせる。だがホワイトも北・ケーペルの得点でついていき、残り2分96-93とわからない。ブルーチームのタイムアウト明け、柏木が3ポイントシュートを決めて同点に追いつくが、すかさずケーペル・ヘンダーソンのが返す。ホワイトは残り11秒で網野がダンクを決めるが及ばす、ブルーチームが102-98で逃げ切った。
(北村美夏)
<JBLアウォード表彰式
 試合後、今シーズンの新人王(柏木真介:日立)・コーチオブザイヤー(鎌田光顕:東芝)・ベスト5の表彰があった。


ベスト5の表彰で北と握手を交わす後藤(左)。
この日、現役引退を発表した

<取材 北村美夏、渡辺美香/文 北村美夏>
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