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3月10日、東京の国立スポーツ科学センターで、第3次スプリングキャンプが行われた。2次からセレクションされた22名が参加し、13日まで行われる。

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3/10(木)

  いつものように15時からA代表組の練習が始まる。太田敦・太田匠・川村・菊地・桜井・西塔・竹内公・竹内譲・中川の9名が参加。東野コーチによるアップ・ドリブルドリルから。ここでも「もっともっと高いレベルで、全力で」と求める。その後3箇所でヘジテーション(スピードの緩急)をいれたオールコートのドリブルシュートで体をほぐす。

  この日のテーマはシュート。まず2人組で1本交代のシューティング。切り替えを早くするよう指示がでた。また1二ずつミートをチェックしていた。コーチとペアの1人にも「ポジションを1回ずつかえて(=1回ごとに打つ場所をかえて)」と求める。これを約15分間。その後は6人‐3人に分け、3人のところは3人組シューティング。6人のところは2人組で2ポイント30本、3ポイント20本をいっせいにはじめて沈めていく。「声を出して数えよう」とジェリコHC。組み合わせをかえて2セット行なった。

 続いてはミニコーンを置いてドリブルドリルからレイアップ。縦1列に並べたコーンの間をフロントチェンジで抜けていく。主な指示は、「体をまっすくいかせない(コーンに見立てた相手が反応しなかったら、そのまま切り替えずに進むつもりで)」「視野を広く(ボール・リング・回りの動きがわかっているように)」「ボールと体の動きを合わせて(ボールの扱い、体のバランスをしっかりと)」中でも菊地はスムーズに行なえており拍手されていた。
  さらにコーンの間隔を縮めてのフロントチェンジ、間隔を戻し

A代表組はシュートを重点的に行なった

ドリブルドリル
てのレッグスルーを行なった。間隔を縮めるとビッグマンは苦戦。またレッグスルーはガード陣でもコーンを蹴ってしまったり手元が狂う場面が見られたが、何本も続けたり適宜アドバイスが出されるうちに適応していった。最後は21点取りのハーフコート4on4。9人なので、インサイドを1人ずつシューティングで回していった。1本目は14‐15とゆずらないが、そこから14‐21で白チーム。2本目も白チームが勝った。太田敦はスクリーンと見せての1
on1などうまく攻めていた。また、川村はブロックを何本か見せるなど、3部錬組のレベルにだいぶなじんできていた。
  以上16時半過ぎまで行なわれた。

  続いて17時から午後練がスタート。19名が参加。この日は1on1、ピック&ロールを使った2on2、3チームでの5on5
ラリー
補強(腹筋)を行なった。

  ステップ系が多めのアップを終えた後、トップからの1on1。「ボールを渡したらすぐにプレッシャー、リバウンドまで」と池内コーチがこれまでのポイントを確認すると、メンバーはそれに応えて激しいディフェンスを見せた。中でも川村はペアが竹内公でミスマッチながら簡単には台形に入れさせなかった。

  続いての2on2では、これまでスクリーンに気を取られて逆をつかれることが多かったので、「縦足にならないように」とアドバイス。また池内コーチから「1on1でいいディフェンスをしていたからその調子で」という励ましの通り、ガード組はどのペアもなかなかシュートまで行けなかった。

  最後にラリー。この日は5on5で行なった。3チームで21点先取とする。ルールは「ハーフラインで待って、すぐにピックアップすること」。1セット目は瀬戸山らのチームがハーフコートで連続得点してラリーに持ち込ませず、他のチームが5点以下のうちに21点取ってしまった。2セット目は伊藤らのチームがシュートを確率良く決めてやはり他のチームが5点前後のうちに21点の到達した。

 これについて、終了時に「今日は非常に良い練習だったから、今度は5on5で頑張ろう」と池内コーチ。新しい課題はできたが、これまで言われてきた1on1でのプレッシャーなどは1on1、2on2とも激しく「とても成長した」とジェリココーチからも合格点が出ていた。


ステップ系多めのアップ


最後は補強(腹筋)で
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伊藤拓郎選手(拓殖大3)
(見学だった昨年と違うところは)見ていたのより当たりが激しいですね。これはできるかな、と思っていたものも、実際にやってみるとドリブルやパスなど基礎的な事が欠けていると感じました。(逆にこれはできているという部分はありますか)うーん、自分ではほとんど納得いくところがないですね。もっと上にいかないとと思います。

(1・2次と比べては)
当たりを激しくと言われるのができてきていると思います。あと少しはバスケットの理解もできてきていますね。
(ポジション的にはどうですか)シュートセレクションなど判断をよくしようといわれますね。今はG的なことはまだあまり言われていないです。

(大学含め、今年1年にむけて)まず大学ではキャプテンなので、そのなかでガードとしてチームをまとめて優勝したいです。それからこういう機会に参加できればそこでいいものを吸収していきたいです。ユニバはもちろんNBAを目指してやっていきたいですね。」
<取材・文 北村美夏>
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