<スプリングキャンプ> |
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『第2次キャンプを終えて』 (3/7:第2次最終日) レポートはこちら ガード陣は、センター陣よりジェリコHCの評価は高かった。基本的な身のこなし、ハンドリングなどは一定のレベルに到達していた。それに加えて、瀬戸山、桜井、大宮、蒲谷らは身体能力が非常に高く、ビッグマンの中でも埋もれることはなかった。 指導については、ジェリコHCは「パスは強く」「ボールをもらったらリングを見る」「リバウンドはしっかり飛んで」等基礎的なことばかり言っていた。大学トップレベルの選手達といえどもそれらをきっちりできていないのが現状ということだ。しかし、選手はそれを 雰囲気でも、初日は互いに遠慮がある様で、コーチ陣から「声を出していこう」と何度か言われるほど静かだったが、4日目辺りから菅谷ら下級生もプレーで積極的にゴールを狙えるようになり、合間には談笑もするなどコミュニケーションも良くなっていった。 「これだけ言っているのだから成長して当たり前」とジェリコHCは言うが、まとまってこういった指導を受ける機会がこれまでなかなかなかった。徐々に下の年代に広げつつ続ければ、日本のバスケットのレベルが上がるに違いないと思わせた第2次キャンプだった。 |
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『流れの行き着く先』 (3/11:第3次2日目) レポートはこちら
「ほんとは足痛くて仕方ないんですよ」と午後練習終了後ある選手が言った。その他にも3人、ラリー中に足を捻ったが、3人ともテーピングもアイシングすらもせずに練習を続けた。「やってたら治りました」とは、蒲谷。柏木も、「抜けられないでしょ」。痛みをこらえてでも止めたくない流れが、今日の練習にはあった。ラリーだから、という流れではない。ひとつシュートを決める度、ひとつ守り切る度、ひとつアドバイスを受ける度……バスケットが変わっていくのが分かる。惜しくも成功しなかった挑戦に思わず声があがる。身体がどんなに疲れていても思い通りに決まったプレーに心の底から笑顔が出る。メリハリをつけたメニューと最小限の指示で選手の持っている力を引き出していくのがジェリコHCのやり方だ。もっと上へ。その流れの中にいることを、選手達は知っていた。 |
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『第3次キャンプを終えて』 (3/13:第3次最終日) レポートはこちら |
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『スプリングキャンプを終えて』 (3/21:第4次最終日) レポートはこちら |
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<取材・文 北村美夏> |
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