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1月16日、JBLは日本リーグ8週目を代々木第2体育館他で行った。
さいたま-大塚商会は、さいたまが3クォーターに突き放して首位をキープした。石川-豊田通商の2-3位対決は豊田通商が勝って2位に浮上。東京会場日動は最終クォーターに逆転され惜しくも初勝利ならなかった。

また、さいたま-大塚商会の試合後には大学4年生によるさよなら試合が行なわれ、試合前にはクリニックも行なわれた。
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<日本リーグ第8節>
1月16日(日) 会場:代々木第2体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
89
25
1st
27
107
 
大塚商会
19
2nd
16
さいたま
 
14
3rd
29
 
31
4th
35


さいたま、日本人選手の奮起で価値ある1勝 大塚は持ち味を出すも要所で得点できず


スターティングメンバー

さいたま:#1レモンズ、#12安藤、#13ドット、#32岡田、#33倉澤
大塚商会:#1清水、#12高岡、#13安齋、#51野尻、#52佐藤

 立ち上がり、大塚商会は走りこんでの合わせやオールコートディフェンスからノーマークを作ってシュートを決めていくが、残り2分ミスからの速攻でさいたま#1レモンズにダンクを決められ19-27となったところでタイムアウトを取る。するとそこから#55伊藤の連続得点、さらに残り5秒での#13安齋のシュートで25-27と追い上げる。

指示にシュートにとチームを引っ張った大塚#1清水
  第2クォーター、開始早々にさいたま#13ドットが3ファールとなりベンチに下がった後、大塚#55伊藤が3ポイントシュートを決めて逆転する。さらに速い展開から確実にシュートを決めていき残り7分20秒34-27としてさいたまのタイムアウトとなる。だが24秒オーバー、パスミスが出る間に34-31と追い上げられ、残り5分45秒逆にタイムアウトを取る。その後は1-4点差が続くが、残り2分を切ってさいたまがチームファールによるフリースローを決めて41-41と同点とする。大塚#1清水がすかさず3ポイントシュートを決めるが、残り1.5秒でさいたま#7松藤がうまく3ポイントシュートのファールをもらい、これを2投決めて44-43とわずかに1点差で折り返す。
 第3クォーター、さいたまは#1レモンズにディフェンスが寄ってフリーになった#33倉澤の3ポイントシュートで逆転するが、速攻・3ポイントシュートと決め合い残り4分40秒57-57と譲らない。だがこの後大塚のシュートがリングに嫌われる間にさいたま#33倉澤の3ポイントシュート、チームファールによるフリースローで突き放し残り1分45秒57-65で大塚のタイムアウトとなる。だが大塚はフリースローで1点加えるのがやっとで、さいたま#13ドットの連続リバウンドシュートで58-70と2桁差がつく。#13ドットはさらにフリースローも決め、58-72とする。

3Qに3ポイントシュートを3本決め突き放すきっかけとなった
さいたま#33倉澤
 第4クォーター、大塚は何度も一桁差に追い上げるが、さいたま#12安藤・#9中西のシュートやテクニカルファールなどで脅かすまでに至らない。ファールもかさみ、チームファールによるフリースローで残り2分には78-95と差が開く。だがリバウンド・パスカットから大塚#15御手洗・#1清水が続けて3ポイントシュートを決め、残り1分15秒87-95と意地の追い上げを見せる。だがファールゲームのフリースローをさいたま#7松藤らに確実に決められ、89-107で力負けとなった。

  さいたまは#1レモンズ・#13ドットの得点ランキング1・3位コンビがいずれも15点以下に抑えられたが、#33倉澤・#12安藤・#9中西・#7松藤が2桁得点とバランス良く攻め、#13ドットのファールトラブルもルーキーの#8菅野がうまくつないで収穫のある1勝となった。         (北村美夏)
さいたま・三木ヘッドコーチ
「(東海大に大敗した)オールジャパンの試合の後でそれなりの練習をしてきました。だから日本人選手が頑張れて、2クォーターのゾーンディフェンスなど日本人選手だけでもついていけました。オフェンスリバウンドや得点にもからめて(2クール目の)いい入りになったと思います。

(ハーフタイムの指示は)主にディフェンスの指示ですね。大塚は若いし速いので、ピックアップをはやくすることとチーム全体で守ることを言いました。オフェンス面では、スペースがせまくなっているので外国人選手を使って、ダブルチームがきたらアシストをするよう彼らに言ったのが成功しましたね。

(今後に向けて)ルーズボールが課題ですね。相手に5・6本取られてしまいました。それはプラスマイナス10点にもなるし、相手もそのスキをついてくるのでそこを突きつめていかないといけないですね。」

大塚商会・矢倉コーチ
「皆良くやってくれました。前半はうちのペースだったけれど、3クォーターにシュートが入らなかった。そこが勝負所でしたね。2クォーター、さいたまが日本人選手だけだったときに引き離せず相手のペースに引き戻されてしまいました。後半はシュートが入らない分だけディフェンスで取りに行ってしまい、それで穴ができてノーマークの簡単なシュートを許してしまいました。それから後半(さいたま#13)ドットにリバウンドシュートを2本続けてやられてしまいました。前半抑えていたのですが後半の出だしですね。
(1クール終えてみて)最初はうちのいいところ、若さがほとばしってワンサイドで勝てたりもしましたが、さすが日本リーグなので研究してきて、いいところがつぶされ思った通りのプレーができず苦しいですね。それでも今までやってきたことを変えるつもりはありません。逆に相手のいいところを消すディフェンスをすることと、今日はミスが多かったので1つ1つのプレーの精度を高めることを意識づけして練習していきます。うちはビッグマンがいないのでそれをやらないといけないということを選手もわかってくれています。

やっぱりなかなか勝たせてもらえませんね。これで4勝4敗の5分になりました。でもプレイオフでもう1回チャンスをもらえるようにしたいです。優勝をあきらめたわけではないので今後も優勝を目指して頑張ります。」


<日本リーグ第8節>
1月16日(日) 会場:北陸電力石川体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
78
15
1st
24
88
 
石川
19
2nd
22
豊田通商
 
21
3rd
24
23
4th
18



<日本リーグ第8節>
1月16日(日) 会場:日立市民運動公園体育館

TEAM
 



 
TEAM
 
62
23
1st
16
69
 
東京会場日動
16
2nd
21
日立電線
 
15
3rd
11
 
8
4th
21

<取材・文 北村美夏、武山智史>
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