| ＜JBLルーキーインタビュー＞ | ||
| 10月29日に開幕するJBL2004−05シーズン。1チームにつき、登録出来る選手はわずか14人(SL：外国人選手を含む)という狭き門を通った、この世代の日本でトップレベルの実力、そしてバスケットがただうまいだけではないキャラクターを併せ持つルーキー選手達を紹介したい。 |
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〈10〉『やらかしますよ』宮永 雄太(みやなが ゆうた)／東芝
冷静な語り口と強気な攻め。ガードポジションには3人の先輩がいるが、「何とか試合に出たい」。かつガードとして何が出来ていて何が出来ていないかをしっかりと把握している。チームのスタイルと自分のスタイルの両立。そんなルーキーらしからぬ所作を、きっと彼はやってのける |
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〈9〉『プラスの存在』 板倉 令奈(いたくら れいな)／東芝
昨シーズン準優勝のチームにあっては、大学界トップレベルだった板倉も「まずはマイナスにならないように」 。とは言え、ルーキーはいつでも不安定感があってもそれ以上の新しい力をチームにもたらす存在である。チームの勝利はもちろんバスケット全体のことを真剣に考える彼が、“看板プレイヤー”となる日が待ち遠しい。 |
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〈8〉『難しいけど楽しい』 山田 大治(やまだ だいじ)／トヨタ自動車
「もういっぱいいっぱいですよ、ほんっとに」。日大でもスプリングキャンプでも、状況に応じて幅広いプレーをこなしていた姿からは意外な言葉が何度も出てきた。なのに、なぜそんなに楽しそうに笑っているのか。トヨタというバスケットのおもしろさ、トヨタというチームのおもしろさ。そして自身の少しずつ、でも確実な成長。難しいけど楽しい。難しいから楽しい。 |
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〈7〉『バスケットが好き』 佐藤 浩貴(さとう ひろたか)／松下電器
昨年、学生ながら日本代表候補に選出され、9月のアジア選手権(兼アテネ予選)の最終メンバー12名まで残って様々な経験を積んだ。今は今年1月の怪我の治療中だが、シューティングのパッサーを務めるなどプレー以外の面で貢献しようとしたり見て学ぼうとするなど成長できるポイントを見つけるのがうまい選手だ。 |
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〈6〉『先頭切って』
小菅 直人(こすげ なおと)／アルビレックス新潟
昨年度の西日本学生で近大を準優勝に導くなど西日本を代表する選手の1人が地元に戻った。「新潟はホームの力がすごい。地元だからとかではなくてやりやすそうだなと思った」。トライアウトに合格、さらにA2からA1へ。「学生時とのギャップはないです。集中できてやりやすい」。持ち味のスピードとシュートを生かすべく急ピッチで成長している。 |
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〈5〉『挑戦は続く』 陳海沫(ちん はいも)／OSGフェニックス
日本の高校から誘われた時、「両親は“親戚も誰もいないところに”と反対しましたが、 どこまでやれるか試してみたい、挑戦したいと思って、自分で決めて来ました。」それから大学、JBLでも日本でプレーすることになった。今年6月に帰化申請が通り、プレーの場はさらに広がる。JBLはもちろん、ナショナルチームでの活躍を目指す陳選手の目は、まだまだ遠くを見据えている。 |
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〈4〉『強いという優しさ』 勝又穣次(かつまた じょうじ)／OSGフェニックス
“すごい”の代わりに“非常に”を使う。大学の時の話をする時は、関東の強豪校にもかかわらず、「大東文化大と言って、関東の…」と丁寧に説明してくれる。強靭な身体の内に、優しいこころが詰まっているのだ。ゴール下で戦う覚悟は、きっとこの優しさから生まれている。 |
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〈3〉『松藤光生です』 松藤光生(まつふじ みつお)／OSGフェニックス
とにかく“不思議”を連発する。でもその不思議さを、恐れるよりも楽しんでしまえているのが、松藤選手の“不思議”なところだ。ひとたびコートに入れば、力強いプレー・態度でチームを率いる司令塔。彼の名が全国区になる日も近い。 |
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〈2〉『前を見て』 鵜澤 潤(うざわ じゅん)／三菱電機
高校生のとき、お手本のようなインサイドのポジション取りと、左手から放たれる柔らかなアーチの3Pシュートが印象的な選手だった。ジュニア代表(今のU-18)として世界ジュニアも経験したほどだったが、大学に入ってからの彼は“変わっていない”ように見えた。伸び止まりなのか―そうではなかった。彼の力が本当に生きるのは、この「JBL」という場だったのだ。 |
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〈1〉『勉強したい』 澤岻 直人(たくし なおと)／アイシン精機
“澤岻直人がアイシンへ”と聞いて、ミスマッチだと思った人はいないだろうか。だが彼は、緻密な大人のバスケットを展開するアイシン精機にふさわしく、思慮深く向上心の強いルーキーなのだ。自分の立場。置かれている環境。将来のビジョン。考えていることはきっとまだまだあるのだろうが、それを“言うべき時”にまで気を使っている、未来のNO．1ガード候補である。 |
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＜取材・文 北村美夏＞ |